普段の業務や社内SNS、ミーティングを通して会社のことをよく理解しているつもりでも、実は知らないことがたくさんあるのでは?社内報を通して社員だけでなくアルバイトさんや家族にも会社についてもっとよく知ってもらいたいという思いで、and TRUNKの社内報は生まれました。制作経験ゼロからいきなり紙媒体を作るメンバーに選ばれた皆さんに制作秘話を伺いました。
【参加者】
清水部長:社内報プロジェクトの取りまとめ役
倉科:広島店勤務。入社2年目
藤本:仙台店勤務。入社1年目
熊谷:静岡店エリアマネージャー、人事部兼務
アルバイトさんや家族にも会社のことをよく知ってもらいたい
-社内報はどのような目的で創刊したのですか
清水:木原社長からは大きく2つの目的を伝えられていました。
まず一つは「会社の歴史を残しておきたい」ということ。目標である全国47都道府県、買取エリアカバーまで様々なことが起こるはずなので、それらを社内報を通してみんなに共有する目的があります。
もう一つは「アルバイトさんや家族にも会社のことをよく知ってもらいたい」ということ。人数が増えるとどんなにHRに力を入れても、思いや理念は薄まって伝わってしまいます。また、社員は月一で理念共有ミーティングをオンラインで行っていますが、アルバイトさんにはありません。だから、全スタッフやその家族に向けての発信ツールとして、社内報を活用したいという狙いがありました。そのために、必ず設けるコンテンツとして「木原社長の思いや考えを伝えるページ」「アルバイトさんを取り上げるページ」を作ることも、木原から強く要望されていた部分です。
また、従業員はもちろん家族にも見せたいと思えるものを作る、家族に読んでもらって会社に安心感や親近感を持ってもらえるようなものにしたいと考えていました。
楽しそうだなというのが第一印象
-実際に制作を担当したチームの皆さんにお話を伺います。最初に担当を打診されたときにどう思いましたか
倉科:昨年度の社員総会で、今年度の店舗スローガンを書いたポスターを発表する機会がありました。僕は当時長野店にいて素人なりに頑張って作ったんですが、大賞を受賞したというのもありつつ、制作自体がかなり楽しかったんです。社内報もそれと似たような面があるのではと感じて、楽しそうだなというのが第一印象でした。
藤本:私は普段から雑誌や漫画などの紙媒体を読むのがすごく好きなので、楽しそうと感じてテンション上がりました。ただ、日に日に「新卒で入社したばかりで、社会とか会社のことをよく知らない自分がやって大丈夫なのかな」と不安は募りましたね。
熊谷:最初に内容を聞いて「これはちょっと時間かかるな」っていうのが正直なところでした。ちゃんと向き合わないと終わりが見えなそうだなと感じて、実際かなり大変なことにもなりました(笑)
途中で「もう無理」って何度も思いました
-どんなところが大変でしたか
熊谷:発行が10月上旬だったんですが、9月末でもまだ初稿が確定していない状態でした。いろいろ細々した文章の修正からデザイン確定まで、とにかく完成形に持っていくまでが大変で。私は木原社長のインタビューを担当したんですが、内容をどこを削って何を残すのかを決めるのが本当に難しかったです。
全体の話でいうと、元々8ページの社内報を予定していたんですが、気づけば倍の16ページになっていました。作っているうちに物足りなくなったりとか、こういうのも入れたいよねというところが膨らんでって、作業量も増えてしまった。でも、結果的にこのページ数でやれたのは良かったなと思っています。社員やアルバイト、家族にも伝わる内容にできたのではないかと。
倉科:最初は誌面のテンプレートも何もない状態だったので、何が正解か分からなかったのが大変でしたね。他社の社内報のデータを参考にしたり等、手探りな状態。頭の中に浮かんだものをとりあえずラフに作ってみて、清水部長や熊谷さんに見せて逐一相談しながら進めました。そんな中、藤本さんがいい感じのデザインを持ってきてくれて、クオリティが上がっていきました。
藤本:私は幹部紹介の年表と社員相関図のデザインを担当したんですが、最初のデザインは本当に酷くて…。教科書の歴史年表みたいなデザインだったのを清水さんに見せたら「これはちょっと」と言われて、今のデザインに近いサンプルを探してくれました。それをもとに自分で最終的なデザインを作っていきました。
いろんな人に相談したことで悩みを解消して今の形にできたと思っています。一人ではとても無理でした。他にもいろんな箇所を担当しましたが、細かい修正を含めるとトータル20回近くあったのかな。途中で「もう無理」って何度も思いましたが、みんなで協力して修正を一つずつ終わらせていき、なんとか完成にこぎつけました。
手に取れるものになった感動
-社内報が完成して手元に届いた時の感想を教えてください
熊谷:僕が一番最初に印刷会社から受け取ったんですが、本当に感慨深かったですね。ゼロスタートから始めて、このメンバーで悪戦苦闘して何ヶ月もかけて完成した1冊。細かい修正や悔しい部分もありましたが感動が勝りました。なんとか完成したという安心感と手に取れるものになった感動で、何度も読み返しましたね。社内報の一発目としては意外と雑誌らしくなったなという感想は持てました。
倉科:これまではデータ上で想像上のものだったのが、現実に手にとれるものになったのに感動しました。「作ったなー」と。実際に冊子としてめくってみると、制作時点で考えていた見せ方だったりレイアウトだったりが、効果的なのかそうでないのかが確認できたのも発見でした。
藤本:やっぱり私も感動というのはまず最初にありました。もうちょっとレイアウトをよくできたんじゃないかとか、もうちょっと読みやすい文章にできたんじゃないかというのは読み直すたびに出てくるので、今後の課題ですね。
改めて「and TRUNKってこういう会社なんだ」と実感
-社内報制作に参加したことで新たな発見や成長はありましたか
藤本:いろんな社員にインタビューをしたことで、自分では想像できない「誰かと誰か」という関係性を知れたのは驚きでした。これまでは私と誰かという主観的な捉え方をしていたので。ちょっと視野が広がったと思います。
あとは、普段雑談をする機会が多い方に改めて真面目に話を聞くと、しっかり信念を持って取り組んでいるのがわかったり、メッセージのコアな部分が同じだったりとか。みんな同じ方向を向いていることを再確認できたのは発見でした。
熊谷:藤本の言う通りですね。これまではスタッフと接していても自分ごととしての主観的な意見しか持てなかった。しかし、倉科や藤本のインタビュー記事を見ることで、今までにはない視点で俯瞰的に会社を捉えることができました。改めて「and TRUNKってこういう会社なんだ」と新鮮な気持ちを持てたのはよかったなと。
倉科:普段接している皆さんでも、インタビューを改めてしたら知らなかったことが結構あって。自分が知らなかったら当然みんなも知らないので、なんとかみんなに知って欲しいなという思いが制作過程で生まれました。社内報が創刊されたことで、みんなに届くようなコンテンツとして発信できるようになったことはいいことだと思います。
「and TRUNKの社内報はすごい」と言ってもらえるようなものにしたい
-今後どんな社内報にしていきたいですか
倉科:社員に匿名でのアンケートや感想等を集めており、今後のヒントにしていきたいなと。まだ改善点がたくさんあると思うので、少しずつクオリティを上げていきたいです。最終的には「and TRUNKの社内報はすごい」と言ってもらえるようなものにしたいなと。
熊谷:発行期間を3ヶ月スパンで想定していますが、ゆくゆくは頻度を高めて毎月発行くらいを目指したいですね。またWeb版があれば動画を載せたりもできる。いろんな形を模索して楽しいものにできればいいなと思います。
藤本:内容をもっと面白いものにしていきたいですし、売ってる雑誌と遜色がないようなレベルにして「すごい」と言ってもらいたいです。社外の人も読みたいと言ってもらえるような、素敵な社内報にできたらいいなと思います。