25歳。人生を見つめ直して選んだ『経営者』という道。それから10年。
こんにちは。株式会社LifeLabの志賀香織です。
今日は、改めて私の創業してから今までの想いを、皆様にもお伝えしたいと思い、noteを書くことにしました。
正直、リクルートに入社した時の私は、独立・起業なんて1mmも考えたことがなく、些細なきっかけと、たくさんの方の支えで今があるなと感じています。
目次
- 独立をして6年目に突入
- 25歳、起業を決意する
- 準備期の3年半。 とにかく食らいつく。
- 独立1年目。人材事業と店舗の立ち上げ、業務委託開始
- 突然の組織崩壊と文化作り
- 美容サロンの立ち上げ
- 私のビジョン
独立をして6年目に突入
25歳で独立を志し、1年半後の27才の時に正社員を辞め、3年半後の29歳のときにフルタイムを卒業しました。
20代のうちになんとか形にするぞと全力で走ってきました。
経営をする上で大切な組織作り、リーダーシップを学びながら実践し、先輩のお店や人材事業の立ち上げに奔走し、イベント企画運営なども手伝いながら、毎日が必死に過ぎていった記憶があります。
おそらく事業立ち上げを経験されている方は、想定外、トラブル、カオス、あらゆることを乗り越えてきたのではないでしょうか。
独立・経営というとかっこいいイメージを持たれる方がいるのですが、実情は泥臭いことだらけです。笑
今、おかげさまで美容サロン経営、システムコンサル事業、キャリア支援事業、新規出店サポート、経営者・営業育成など他にも色々事業展開させてもらっています。
例えば白金で美容サロンの経営をしているというとキラキラしているイメージを持たれる方もいるのかもしれません。ただ、他の事業を含め、やってきたプロセスは人には全部言えないほどにリスクを取り、かけずりまわり、食らいつき、形にしてきた自負があります。
25歳、起業を決意する
独立・起業を決意したのは、社会人4年目に突入した夏でした。
当時25歳。
リクルートに入った当初から、ずっといる会社ではないなと思いながら、仕事のやりがい、人の良さであっという間に「とりあえず3年」が終わり、20代後半に突入。2つ上の彼氏の転勤。家族持ちの先輩のリアルな仕事と家庭の両立の姿。
まず私が考えたのは、『転職』でした。
次のキャリアを考えて、リクルートを卒業していった先輩方に連絡をとり、相談に乗ってもらう中で、人生を変える転機が訪れました。
女性経営者の方との出会いです。
当時、「どんな人生にしたいの?理想は?」と聞いてもらい、「幸せな家庭を作りたい。仕事は続けて自分で稼いでいたいし成長もしたい。旅行にたくさん行きたい。お金に困りたくない。」と答えました。
本音ではあるが、漠然としている。それが当時の私でした。
思いっきり人生を望み、本気で人生を生き、理想を実現している方を目の前にし、私も自分の人生に本気で向き合いました。
「本当はどうしたい?望むならどうなりたい?」
取り組んだ結果、やりたいこと、なりたい姿、欲しいもの、たくさん出てきました。
それを全部実現しようと思うと、会社員では難しいことは自明でした。
自分で働く場所と時間を選択し、努力した分稼ぎたい。これが私が望む生き方・働き方でした。
独立、、、?
初めて独立が視野に入った時でした。
それまで、起業・独立など自分の人生の選択肢には入っていませんでした。
私にとって起業する人は、特殊な人、カリスマ性がある人がやるイメージでした。私といえば、特にやりたいこともなく、スキルも資格もない。リーダーシップを張るタイプかというとどちらかといえば二番手が落ち着く。
そんな私は起業とは無縁と思っていました。
何をする?どうやって?
何もできない。何も思いつかない。
でも描いてしまった以上、何もしないわけにはいかない。
資格とる?スキルアップ?
いろんな選択が浮かびましたが、何を基準に選んだらいいのかもわからない。
その時に相談できる経営者の先輩の存在がとんでもなくありがたかったです。
結論、私は経営者の先輩の元で、事業の立ち上げを手伝わせてもらいながら独立の準備を始めることにしました。
ビジョン策定、組織作り、リーダーシップ、ブランディング、マーケティング、営業、集客、資金繰り、資金調達、人脈形成、業務推進、etc.
会社員の仕事をしながら、朝、夜、土日とスケジュールをパンパンにしながら、起業準備に没頭しました。
正社員は1年半で卒業し、働き方を変えて2年の準備期間を経て、晴れて独立しました。
準備期の3年半。 とにかく食らいつく。
学び始めてから独立するまでの3年半。とにかく毎日体力の限界が来るまでやりきってきました。
先輩の事業にインターンという形で入らせてもらいながら事業に必要なことを全て学び、一緒に立ち上げる仲間を集め、人脈形成をし、資金調達の力をつけてきました。
言葉を並べると、頭ではわかることが多いと思います。
実際は壮絶でカオスです。笑
一緒にやろうねと約束した仲間が離れていく経験、方向性の違いやコミュニケーション不足からくる組織崩壊、資金繰りがうまく行かず借入をしたこと、未達が続き赤字を垂れ流すこと、、、他にもキリがないほどにたくさんの失敗をしてきました。そして失敗から学び、力と実績に変えてきました。
そして私が独立するときは、一緒に立ち上げようという仲間10人がいる状態で、多くの経営者の方からお声がけいただき仕事には困らない状態でスタートを切れました。
独立1年目。人材事業と店舗の立ち上げ、業務委託開始
独立をしているというと、独立するのに不安はなかったんですか?と聞かれることがあります。
答えは、なかったです。
なぜなら独立しても大丈夫!と思えるくらい準備をしてきたから。
そして、不安を感じる暇もなく独立せざるを得ない環境に身を置いたからです。笑
完全独立のタイミングは急遽訪れました。
先輩と一緒にお店の立ち上げをすることになり、実際に店頭に立つスタッフも数名必要となったときに手を挙げました。その瞬間にフルタイム卒業が決まりました。
自分で稼ぐ力をつけて独立するぞとは思っていましたが、いざその時が来るとこんなもんかというのが正直な感想でした。笑
週1で店頭に立ちながら、人材事業を立ち上げながら、リクルートで営業担当の育成支援の仕事を業務委託で受ける、いわゆる個人事業主・フリーランスのスタートでした。
自分自身の名前で仕事を契約し、稼げることが本当に嬉しかったことを覚えています。
突然の組織崩壊と文化作り
お店を立ち上げ始めて半年が経つ頃、コアで一緒にお店を創ってきた仲間6人が半分になる事件が起きました。
当時のお店は集客に苦戦しており、どうやったら人が集まるのか、イベントを開催してみたり、ビラを配ってみたり、近隣店舗との関係性を作ったりするなど、なんとか数字にするぞと躍起になっているタイミングでした。
そんな時の主要メンバーの脱退。
一瞬不安がよぎりましたが、先輩と共に凹む暇もなく仕事をしました。
すぐに取り組んだことは、組織の立て直しとカルチャーの構築。必要なのは、ビジョン共有と、共に戦える仲間作り。
改めて、自分はなんのために頑張るのか、どんなビジョンを達成するのか、そのために一緒に仕事したい人はどんな人か、どの基準で仕事をするか、自分を見つめ直すいい機会でした。
先輩ともたくさんビジョンと想いを共有し、仲間に方向性と基準を明確に示しました。その結果、他にも離れてしまう人もいましたが、残った仲間との結束力はかなり強くなったように思います。そして、新たな基準で一緒に走る仲間もたくさん増えました。
事業は、何をやるかではなく、誰とやるか、誰がやるか。が大事だと、多くの経営者の先輩方から聞いてはいましたが、身をもって体感する出来事でした。
美容サロンの立ち上げ
2021年、あるネイリストの友人との出会いがきっかけで、美容事業に興味を持ち始めました。元々美容事業をやりたいと思ったことはありません。
ネイリストの友人が、将来独立したいけれど難しいかな〜と呟いているのを聞き、彼女はネイルができる、私は経営ができる、だったら一緒に仕事ができたら面白そう!と閃き、トントンと話が進みました。
やりたいことができた時にすぐに形にできる実力(経済力、時間、仲間)が欲しい、というのも私のビジョンでした。
すぐにサービス名、メニュー、場所、料金などを決めて、まずは自宅兼サロンからスタートしました。
ブランディング、エンジニアの仲間の力も借りながら、『BEAUTY SALON and I』は生まれました。
そして、ネイリストの友人の紹介で、白金で脱毛サロンを経営する方とのご縁ができました。これが今の『No.3 Shirokane』に繋がっています。
本当に全ての仕事は、人のご縁から繋がるなと確信があります。
白金の脱毛サロンの一角を間借りさせてもらい、ネイルサロンを移転しました。
その後、オーナーが脱毛サロンを手放すタイミングでお声がけいただき、ものすごい好条件で譲り受けることが決まりました。
お声がけいただいたのは、忘れもしない2023年1月5日。
ちょうど2023年の夏頃に自分で店舗を構えてサロンを出したいなと思い始めたタイミングでした。人はイメージしたものを達成すると言いますが、まさに。
これまでかけたことない金額を一気にかけることに、一瞬のためらいはありましたが、経営者の先輩方にも背中を押してもらい、2023年1月6日に決断しました。
ちなみに、2023年1月6日は一粒万倍日と天赦日が重なる最強の開運日でした!
譲渡手続きを完了し、1月10日に鍵を受け取り、早速立ち上げメンバーを招集しました。たくさんの仲間が一緒に創りたいですと手を上げてくれて、本当にありがたかったです。
急遽インターン生と業務委託の仲間20人近くでチームを編成し、一気に立ち上げに取り掛かりました。
オープン日をいつにしようかとコアの仲間と話す中で、せっかくだから一粒万倍日にしようと1月30日に決めました。
準備期間、わずか20日。
今考えるととんでもないですね。笑
そのときは、アドレナリンが出まくっていて、やると決めてやるぞ!と燃えたぎっていました。
決めてからは、毎日がドラマティック。無我夢中で駆け抜けました。
ビジョン・ミッション・バリューの策定、ペルソナ設定、メニュー決め、料金設定、スタッフ募集、集客、予約動線、マニュアル作成、接客、仕入れ、、、ありとあらゆる作業を洗い出しながら、あれ、20日は間違えたかもなと何度も思いました。笑
ものすごい過密スケジュールについてきてくれた仲間に本当に感謝です。
なんとか形にして(?)、オープン当日、経営者の先輩や仲間が出店祝いのお花を送ってくれて、やっと実感が湧いてきました。
オープンは本当にスタートで、これからが勝負。
やりたいメニューのためのスタッフの採用、SNS集客に力を入れたい、備品を揃えたい、レジ周りを整えたい、などなどやりたいことが溢れる毎日。
勿論、休日なんてずっとなかったです。特に1月は休んだ記憶がありません。
それに加えて、ちょうど人材事業では、ずっとワンオペでやっていたところを営業担当を増やすために育成に取り掛かり、毎日面談同席のアポを詰め込んでいました。今思うと滅茶苦茶な働き方をしていたなと思います。
がむしゃらに働きながら、数字と課題と向き合い、やりたいことは山ほどあるのに時間がないことにヤキモキしながら走っていました。自分がもう1人欲しい!と何度思ったことか。
ただ、この働き方を続けるわけにはいかないと、仲間の力を素直に借りながら全ての事業を前進させることに集中してきました。
形になってきた。いや、形にするんだ。
一緒に駆け抜けてくれる仲間に心から感謝です。
みんな愛してる。
私のビジョン
私のビジョンは、誰もが輝ける社会を実現すること。
そのために、愛情を持って学びや想いを伝え、社会で活躍する経営者を輩出します。仲間と共に達成の喜びを分かち合い続ける人生にします。
美容サロン経営、システムコンサル事業、キャリア支援、新規出店サポート、経営者・営業育成などいろんな事業をしていると、バラバラですねと言われることもありますが、私の中では全部が自分のビジョンから生まれている大事な大事な意義のある事業なんです。
今後は、不動産事業、シェアハウス事業もやりたいな〜と描いています。
長くなりましたが、そろそろ終わりにします。
今の私を、リクルートに就職したての私が見たらどう思うだろう?
当時、全く想像していなかった未来を歩いています。
思いっきり望むこと、たくさんの信頼し合える仲間に囲まれていること、自分に自信を持つこと、輝く未来を信じて生きること。
全てが私の人生の財産です。
ひとまず、10年間、駆け抜けてきた自分にお疲れ様。
そして、これからの5年間、さらに大きく自分を変化させます。
目標があり、成長し続ける人生と出会えて本当に幸せです。
たくさんの人の支えがあっての今の私。
いつも本当にありがとうございます。
これからも末長くよろしくお願いいたします。
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【株式会社LifeLabについて】
▼HP
http://s-lifelab.com
『誰もが輝ける社会を実現する』を理念に、キャリア支援(Carrer Lab)、IT事業(Tech Lab)、美容サロン経営(No.3 Shirokane)などに取り組んでいます。
▼代表経歴
志賀香織
愛知県出身、名古屋大学卒業後、株式会社リクルートに新卒入社。
エージェント部門にて、中途採用支援・新卒採用支援を行う。
その後、転職、フリーランス、法人化。
実績:キャリア支援1000人/採用支援100社/キャリアデザインワーク講師/techLab主催/美容サロン経営/システムコンサル/ITスクール/日経WOMAN掲載