面接で「自分が言っていることの真実性」を見抜けるか?
面接って難しいですよね(突然)。
人事コンサルタントがそんなことを言っていいのかよ、という感じですが、やればやるほど難しい。
僕の面接歴は20年近くになりますが(そんなになるのかと自分でもびっくり)、しみじみ思います。
下手をすると30分~60分の一回だけで一生付き合う仲間を決めるって難しくないですか?
その中で改めて難しいと思うのが
「本人が言っていることを本人が再現できるか?」
を面接で確認することです。
この前提として面接官のレベルでいうといくつかのレベルがあります。
例として
「自分の失敗を自分で改善できるか」
というケースを挙げて見ませう。
レベルごとの面接官の違い
【レベル1 ストレートに聞く】
これは例えば
「何か失敗した際に、自分で改善できますか?」
と聞いちゃう、という面接官です。
意外とこれが「採用試験の面接官」みたいな一問一答型のおじさんには多いんですが、もちろんこれは本人が
「はい、できます」
と答えれば事実だろうがウソだろうが
「本人ができると答えた、合格!」
となってしまうわけで、よほどの性善説に立たない限り質問の意味を成しません。
次に行きます。
【レベル2 具体例を聞く】
もう少しレベルが高いのが
「これまで何か失敗して、自分で改善した経験を教えてください」
と聞く面接官です。
これは具体例まで聞いているのでウソをつきにくいのですが、あくまでone of them(スペル合ってるかな)であり、
「面接に備えてエピソードを考えておくんだもんね」
という候補者だった場合この質問に対する回答から
「採用してよいかどうか」
は導けません。
しかも一問一答型だったりすると、候補者も本音では話さない。
あくまで面接向けの模範解答を述べるだけなので余計に意味をなさないわけです。
ですが見ていると
「ここまでやったので私の仕事は終わりました。義務は果たしました。あとはビールでも飲んで寝ます」
という面接官が多いのも事実です。
これも次に行きます。
【レベル3 コミュニケーションする】
食い下がって聞く、あるいは柔らかく本音を話させる。
これがレベル3です。
「これまでに、実は失敗した、っていうことってあります?」
↓
「なるほど、その時ってどうされたんですか?」
↓
「そうなんですね、ほかにもそういうケースってあります?」
など、一問一答ではなくコミュニケーションするわけです。
大体の面接官がレベル3の質問をされているのではないかと思います(そう信じたい)。
というか、ここで具体的に聞ければ大丈夫だろう、ほかに聞きようがない、というのが本音だと思うのですが、恐ろしいのは
「『何か失敗した際に、自分で改善できる具体例が出た』から大丈夫と思ったのにいざ入社してみるとてんで自分の失敗を自分で改善できない」
という従業員が出てしまうことです。
これが「本人が言っていることを本人が再現できない」というパターンであり、そのカギになるのが「メタ認知」です。
メタ認知ってなんだ?
メタ認知とは何ぞやというと、すごく平たく言えば自分を客観的に見る能力です(たぶん)。
これがない・あるいは著しく低いと
「一般論として言っていることは正しいのに自分ではそれができない」
「他者に対しては批判的なのに自分ではできない・やらない(でもできていると思っている)」
「指摘すると機嫌を損ねるが改善しない」
という「社内評論家」みたいな従業員ができあがってしまうわけです。
メタ認知度が低い候補者だと、面接で
「過去にこんなことを失敗したが改善した」
という話がいくらできたとしても、それは現在ないし未来の自分とは違う「過去の自分」であり、連続していない自分を批判的に見ているだけ、みたいなことが(信じられませんが)起こるわけです。
過去の自分を客観的に見られているのだったらメタ認知度は高そうなのですが一概にそうとも言えず
「過去の失敗談は話せるが現在の自分については全部できていると思っている」
という人も一定数いるわけで、そういう人はメタ認知度が低いのです。
面接ではメタ認知度を確認しましょう
結果的に
「面接では自分の失敗を客観的に見られる人だと思ってたのに全然ダメじゃん…」
みたいな社員を入社させてしまうわけで、メタ認知というのは周囲がいくら言ってもなかなか改善が難しく(中途で入ってくる社員だとなおさら)、自分で自分の認識を変えていくしかないんですよね。
ではメタ認知できているかどうか、どうやって面接で判断するか?
という問題があるのですが、まずはぜひ
「メタ認知できているかどうか、面接で確認しないと大変なことになる」
というのをぜひ覚えておいていただきたいです。
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