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日本の飲食店の進出先はどこが正解?アジア?それともアメリカ?

アジアに出店してはみたものの。。。

成熟市場(日本)から経済成長著しいマーケットを求めて

先のフィード(記事)にも書いた通り、10〜15年前ぐらいからシンガポール、タイ、フィリピン、マレーシアなどの東南アジアの国々にお店をだす飲食企業が増えてきました。

ここ数年では、より経済成長率の高いマーケットを求めて、ミャンマー、インドネシア、カンボジア、ベトナムにお店をだす企業も多々見受けられます。

出店のきっかけとしては、日本の大手デベロッパーが現地に大規模モールを建設するのに合わせて日本の飲食企業を誘致する、といったことが多いように思いますが、基本的にはその国の経済成長率、日本食(日本の飲食企業)の競合他社の出店動向、現地での日本食自体の浸透度/理解度などいろんな要素を考慮して進出先を決めることになります。

同じ東南アジアでも国によって経済の成熟度、道路や鉄道などの交通機関の整備状況、親日度などまるで違います。

シンガポールなど金融関係など分野によっては日本より先んじている部分も多いですし、そのお隣のマレーシアもシンガポールほどではないにしろ比較的経済も発展しており、仕事上の契約に関してもおおよそ日本と同じ感覚で行うことがきます。

そんな日本人の感覚に比較的近い国がある一方、未だに交通網が発達しておらず、頼んだものが頼んだ通りに届かないのが当たり前であったり、しょっちゅう停電するような国もまだ多くあります。

飲食業に限らず、そういった国に進出する一番の狙いは、まだまだ未成熟なマーケットにリスクをとって進出することで得られる先行者利益ということになるでしょう。

リスクと苦労が大きい代わりに、成功した時のリターンはとても大きい。まさにハイリスクハイリターンの戦略です。

アジア進出飲食企業の戦績は1勝9負??

結果、多くの飲食企業がアジアの国々に出店しましたが、正直なところ、メチャメチャ成功してる!という飲食企業はあまり多くありません。

成功している飲食企業ももちろんありますが、進出した日本の会社の創業家が進出先の国の出身でもともとそっちにビジネスの基盤があったり、日本では飲食店をやっていなかった、もしくは日本のお店を全部閉じて完全に拠点を海外に移してその国に骨を埋める覚悟でやってきている人であったり、個人店、もしくは1〜5店舗の小規模飲食店をオーナーの人間力で繁盛させている、といったケースが多い気がします。

それ以外の多くのお店は、いざオープンしてみると国民性や宗教観の違いでなかなかスタッフをまとめることができなかったり、損はしてないけどそんなに利益も出てないので出店も撤退もできない状況だったり、最初の1〜3店舗は流行ったものの、すぐに似たようなお店ができて売上が下がってしまったり、という感じではないでしょうか。

だからと言って、それらのチャレンジを馬鹿にするつもりも非難するつもりも一切ありません。なぜなら私も以前同じような経験をいくつかして、辛い思いもたくさんしました。それでも、そこで日本では得難いたくさんの貴重な経験をすることができました。

今、日本の飲食企業の海外進出先はどこが正解?

アジア進出が本当にリスクが低いのか?

アジアにお店を出してみて多くのことを学ぶことができましたが、改めて考えてみると、本当に東南アジアが海外進出先として良かったのか?は疑問が残ります。

当然、日本よりは物価が安いので、出店費用や人件費などは安く済ますことができます。食材に関してもほとんどの国で日本とほぼ変わらない品質のものを手に入れることができると思います。日本と現地の往復のフライト時間も欧米に比べると短いので体力的にも金銭的にも楽です。

なので、日本の飲食企業の海外進出、特に初めての海外出店においては、アジアの国々が最有力候補となるでしょう。

ただ、成功確率の観点から見るとどうなんでしょうか?

本当にアジアへの出店が費用対効果の高い戦略なんでしょうか?

実際に詳しくヒアリングしたわけでも数字を調べたわけでもないので正確なことは分かりませんが、自分が見聞きしている感覚から言うと、成功確率はあまり高くないように思います。

少なくとも、今まで通り日本で店舗展開する以上の何かを得られる、といったケースは稀だと思います。

じゃー、アメリカってどうなの?

逆に、ここ2、3年よく耳にするようになったのがアメリカへ進出する日本の飲食企業の話です。

まだまだ何十店舗も出店している、という話は聞きませんが、それでも主要都市に数店舗出店して、売上もとても良い、といった話をよく聞きます。

もちろん、失敗した話も同じように耳にします。

特に、オープンまでの費用と期間が当初見積もっていた金額、時間ともに2〜3倍以上に膨れ上がってしまい、やっとオープンまでこぎつけたと思ったら想定していた売上に全然届かなかった。。。なんて話も。

やはりアジアに比べると失敗した際のリスク、特に金額的なリスクは大きいようです。

ただ、アメリカンドリームではないですが、上手くいった時のアップサイドもアジアとは比較にならないと思います。それは、物価やマーケットの大きさを考えると容易に想像がつきます。

なので、「何を求めて海外に挑戦するのか?」「3年後、5年後にその国でどうなっていたいのか?」「その国に自分たちの手でどういった新しい価値を生み出したいのか?」など、海外進出の目的や、自分たちの今の状況によっても変わってくるので、一概に「どこの国に進出するのが正解なのか?」の明確な答えはないと思います。

最後の決め手は・・・

最終的には、

「その国に自分が住みたいのか?」

に尽きるのではないかと思います笑

冗談のようですが、結局のところ、どこの国に進出しようとも大変なことに変わりはなく、上手くいかなくて(異国の地なので上手くいかないことの方が多いはず)心が折れそうになった時に、「なんで自分はこんなところにいるんだっけ?」と思ってしまうか、「この地で成功してここで幸せな人生をおくりたい!」と覚悟を決められるかは、結果に対してとても大きな違いを生むと思います。

なので、今回の海外進出先は、

アメリカ

に決めました!笑

やっぱりアメリカに憧れがあるんですよねーw

しかも

ロサンゼルス

オシャレでカッコよくて住みやすそうじゃないですか?!w


やっぱり人の原動力は数字じゃなくて感情かと。

自分な素直な気持ちに従って決めました笑

(もちろん色々他にも考えてはいるので細かい話はまた別の機会に)

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