「続ける」と「量」は別の仕組み
2026年10月27日の日本経済新聞に、京都大学の研究が紹介されていました。マウスの実験で、「行動が習慣になるか」と「習慣になった後どれだけその行動をするか」は、脳の別々の神経回路が決めていると分かったそうです。「習慣になった」ことと「十分な量をこなせている」ことは別物です。この記事をきっかけに、自分の記録を振り返りました。
1️⃣:私の事例
2026年6月15日から朝ランを始め、毎日Excelに記録しています(10月28日時点)。
- 累計約643km。135日中103日走り、最長19日連続
- 休んでも最長4日で再開。5時までの起床は6月の54%から10月は78%に
- 1回の距離は月ごとに5〜7km台で上下。日数は安定しているのに量には波があり、京大の研究と重なります
成果も出ました。ランニング中に講義を聞く「ながら学習」で、日商簿記3級に合格しました。机に長時間向かえない育児中でも、すでにある習慣に学習を乗せることで勉強時間を確保できました。
2️⃣:研究の裏付けと具体的な方法
ロンドン大学の研究では、新しい行動が自動化されるまで平均66日(個人差は18〜254日)かかり、1日休んでも習慣化は妨げられませんでした。私も1日休んで戻ったことが15回あります。
また、「〇〇のときは△△する」と事前に決める「if-thenプランニング」は、94件の研究の分析で目標達成への効果が確認されています。
私が実践している方法は次の4つです。
- 必須の習慣は3つだけ(睡眠・朝ラン・学習)にし、ほかは「やれたらボーナス」にする
- 崩れる日の最低ラインを先に決める(「散歩5分でも〇」など)。0か100かにしない
- 既存の習慣に新しい行動を乗せる(ランニング中に学習)
- 「続いた日数」と「やった量」を分けて記録する
まとめ
習慣化の仕組みは、個人だけでなく企業でも幅広く生かせると考えています。人材育成の仕組みづくりや、顧客に商品・サービスを定着させる設計にも応用できるはずです。
特に、リスキリングやアップスキリングが求められる一方で、誘惑の多い時代です。この記事が、個人が成長するきっかけになればうれしいです。
すでに実践されている方や、それによって成果を出している方もおられると思います。ぜひ、ご自身の実践について教えていただきたいです。
引用元
- 日本経済新聞「習慣化と継続、別の仕組み」2026年10月27日
- Asaoka, N., Pagano, D., & Hayashi, Y. (2026). Dissociable roles of prefrontal plasticity in decision-making strategy and execution of habitual behavior. Nature Communications. https://doi.org/10.1038/s41467-026-75706-1
- Lally, P., et al. (2010). How are habits formed. European Journal of Social Psychology, 40, 998–1009.
- Gollwitzer, P. M., & Sheeran, P. (2006). Implementation intentions and goal achievement. Advances in Experimental Social Psychology, 38.
📷写真は、神戸市にある生田神社北側に位置する、「生田の森」。