(がん予防のための1日の食事モデル付き)
(がん予防のための1日の食事モデル付き)
食とがん予防
「食べ物は薬である」という理念は、がん予防においても非常に重要です。科学的な研究に基づけば、日々の食生活を見直すことが、がんのリスクを減らす最も身近で効果的な方法のひとつです。
これまでにご紹介した「推奨される食材」と「避けたい食品」を踏まえ、ここでは 1日の食事モデル を提案します。
🍽 1日の食事モデル(がん予防を意識した献立例)
🌅 朝食
- 玄米ごはん+納豆+味噌汁(わかめ・豆腐・ねぎ)
- 季節の果物(柑橘類やキウイ)
- 緑茶(カテキン豊富)
👉 食物繊維・大豆イソフラボン・発酵食品・抗酸化ビタミンを一度に摂取。腸内環境改善+酸化ストレス対策に有効。
☀️ 昼食
- ブロッコリーとにんじんのサラダ(オリーブオイル+レモン)
- 焼き魚(サバ・イワシなど青魚)
- 雑穀入りごはん
- きのこの味噌汁
👉 青魚のオメガ3脂肪酸が炎症を抑制し、ブロッコリーのスルフォラファンが解毒酵素をサポート。きのこのβグルカンが免疫力を高める。
🌙 夕食
- トマトとほうれん草のスープ(リコピン・鉄分・ビタミンC)
- 鶏むね肉の蒸し料理(低脂肪・高たんぱく)+きのこソテー
- 玄米リゾット or 雑穀ごはん
- 緑茶または麦茶
👉 トマトのリコピンで抗酸化、鶏肉は赤肉に比べて発がんリスクが低い選択肢。きのこ類を加えることで免疫サポート。
📝 ポイントまとめ
- 主食は精製された白米やパンよりも「玄米・雑穀・全粒粉」を選ぶ。
- たんぱく質源は「魚・大豆・鶏肉」を中心にし、赤肉・加工肉は控える。
- 野菜と果物は1日350g以上(できれば7色以上)を目安に摂取。
- 飲み物は砂糖入り飲料ではなく「緑茶・水・麦茶」を基本に。
- 調理法は「蒸す・煮る・生」が中心。揚げ物や焦げは避ける。
まとめ
がん予防のための食事は、特別なことではなく 「毎日の小さな選択」 の積み重ねです。
- ✅ 取り入れるべき食品:野菜・果物・大豆・魚・きのこ・緑茶・全粒穀物
- ❌ 控えたい食品:加工肉・赤肉の過剰摂取・アルコール・砂糖過多・塩分過多・焦げた食品
そして、朝・昼・夕食それぞれで意識的に取り入れることで、自然とがん予防につながる生活習慣が身につきます。
「食べ物は薬である」──その理念は、日々の食卓から未来の健康を守る確かな道しるべです。