https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20260923-GYO1T00054/
社員寮は、新入社員にとって敷金・礼金や家具家電の初期費用を抑えられ、家賃も相場より安いというメリットがある。一方、企業が掲げる「採用しやすくなる」「生活の安心」「同期・先輩とのつながり」「会社への適応・育成・定着」は企業側のベネフィットであり、住む側のメリットとは言いがたい。「生活の安心」も、裏を返せば会社の目が私生活にまで届くということだ。
先輩と同じ屋根の下で暮らし、職場でも家でも同じ顔ぶれと過ごせば、心の休まる場所がない。寮を出るには会社を辞めるしかない、と考える人も出てくるだろう。
マイナビの調査では、2026年卒の新入社員の約5人に1人が職場で孤独を感じているようだ。職場で孤立している人に、帰宅後も同じ会社の人と暮らす環境を与えても解決にはならず、かえって逃げ場を奪いかねない。社員寮を人材戦略として論じる記事は多いが、住む側のニーズはほとんど反映されていない。
では、住む人が気持ちよく暮らせる社員寮には何が必要なのだろうか。
企業の人は寮の建設や管理(建物、人的)ばかりに目を向けているが、そんなことは管理会社に任せればコストが解決してくれる。退職したとしても、「この場所に住み続けたい!」と思わせる部分は住居費が安い以外にもあるべきだと思う。