【経営者history】元パティシエ・佐田敏樹(株式会社ソレイユ・ヴィジョネア代表)が語る「理想のコミュニティ」のつくり方
こんにちは。佐田敏樹です。
本記事は、インタビュアーの方との対談を通して、「理想のコミュニティ」についてお話しした内容をまとめたものです。
2025年2月26日放送の東京MX『HISTORY』(貴島明日香さんとの対談)と一部内容が重複している部分もありますが、ご了承ください。
元パティシエから経営者へ——“人とのつながり”を軸に生きる
パティシエとしてのキャリアを経て、現在は株式会社ソレイユ・ヴィジョネアの代表として多方面で活動している佐田敏樹さん。
キャリアのどのステージにおいても一貫して「人とのご縁」を大切にしてきたと語ります。
今回はそんな佐田さんに、「理想のコミュニティとは何か」についてお話をうかがいました。
ーまずは、人との「ご縁」についてお聞かせください。
佐田さんにとって「コミュニティ」とはどのようなものであると考えていますか?
私にとってコミュニティは、「自分の幸せの範囲」を決めるものです。
どれだけ多くの繋がりがあるかによって、自分の幸せもどんどん広がっていくと思っています。
ー佐田さんが幸せを感じる瞬間はどんな時ですか?
やはり、自分の目標を達成できたときですね。
それを応援してくれていた人たちと一緒に喜べた瞬間は、格別です。
ー理想のコミュニティに欠かせない要素は何だと思われますか?
「その人がどんなビジョンを持っているか」が一番大事だと思います。
ビジョンが明確な人が集まることで、前向きなエネルギーが生まれるものだと考えています。
ー理想のコミュニティを支えるリーダー像とは、どんな姿だとお考えですか?
リーダーは、単に指示を出す人ではなく、自分が目標を達成して、成果で語る存在だと思っています。
行動で見せる。そういう姿勢が、信頼につながります。
ー様々な年齢・職業・価値観を持つメンバー同士の理想的な関係性は、どのようなものだと考えていますか?
理想は「親友」であり「仲間」であり、かつ「責任ある仕事仲間」であること。
信頼とプロフェッショナリズムのバランスが、とても大切ですね。
ー 理想のコミュニティはどのように成長・進化していくと思いますか?
自ら動いて、自走できる人が増えていくと、コミュニティ全体も自然に広がっていきます。
誰かに依存するのではなく、みんなが目的に向かって進む。
それが理想です。
ー多様な人々がうまく交われるために工夫されていることはありますか?
「一緒にごはんを食べる」「一緒に仕事をする」これが基本です。
そして、その場に「仲良くすべき人」を導くリーダーがいることも大事です。
それぞれの強みをコラボさせるきっかけになったり、関係がぎこちない人同士の仲介ができたりします。
リーダーがいることで、プラスを生み、マイナスを取り除けるんです。
ー 安心感と挑戦ができる場所、両立は可能でしょうか?
両立はできます。
オンとオフの切り替えができる場をつくること。
たとえばミーティングとオフの時間をしっかり設けることがポイントですね。
空気感が整うと、挑戦も自然とできるようになります。
ーもし、今ゼロからコミュニティを立ち上げるとしたら、最初に何から始めますか?
まず「人生のビジョンを描くこと」です。
そして、そのビジョンに共感してくれる仲間を集めていきます。
ー人が自然と集まってくるコミュニティには、どのような魅力があると思いますか?
「道徳心」と「経済性」、この両方があること。
約束を守る、倫理を大切にする、でも経済的にも自立している。
そういうバランスに惹かれる人は多いはずです。
ー これからの時代に求められるコミュニティのあり方とは、どのようなものでしょうか?
経済性を持たせながらも、分かち合えて、楽しい場。
そして変化に柔軟に対応できることが求められると思います。
ー若い世代にとって、理想のコミュニティとはどのようなものでしょうか?
インスタやTikTokを始めSNSなどで情報を得て、有識者から学び、オンラインで実践する。
そして負荷に強い人を育てていくことが大切。
筋肉を強くしたかったらちぎるように、心も一度“ちぎる”こと。
負荷がかかることで心も鍛えられ強くなるんです。
ー 最後に、これからコミュニティづくりを始める人にメッセージをお願いします。
自分のビジョンや方向性と合う仲間と目指すことで、相乗効果が生まれ、結果も早く出ますし、それ以上の幸せにもつながっていきます。
ぜひ、自分と仲間、周りの人を大事にしながら、一歩ずつ始めてみてください。
ー佐田さんのお話からは、「人とのつながり」を何より大切にしながら、自ら行動を起こし続けてきた姿勢が感じられました。
今後も、佐田さんの描く未来と、そこに集う人たちの広がりに注目です。