【経営者history】元パティシエ・佐田敏樹(ソレイユ・ヴィジョネア株式会社代表)が語る信頼関係を育むチーム作り
こんにちは、佐田敏樹です。
私は、パティシエとしてキャリアをスタートし、飲食業から人材、ギフトショップ、アートバーの経営まで、様々な分野を経験してきました。
経営者として仕事仲間やお客様、取引先の方々と関わる中で、年齢を重ねるほどに感じるのは、信頼がすべてのベースだということです。
チームがうまく回るかどうかは信頼の深さに比例し、どんなに仕組みを整えても、人が動くのは「この人と一緒に仕事をしたい」と思えたときだと感じています。
そんな、信頼関係を築くのに実は「整理整頓」も影響してきます。不要なものを片づけ、必要なものを明確にすることで、コミュニケーションの無駄も減り、お互いの信頼関係を育む土台が整います。
つまり、整理整頓は「信頼関係を育むチーム作り」の第一歩。これから年末にかけ、しっかり整理整頓もしていきましょう。
本記事は、インタビュアーの方との対談を通じて、「12月から年末年始に行っている整理整頓」と「信頼関係を育むチーム作り」を大きなテーマとして、お話した内容をまとめたメディア記事です。
―まず、12月から年末年始にかけて、意識していることや行動していることはありますか?
年末年始は、毎年恒例の整える期間と決めています。
床掃除・窓掃除・家具掃除・本の整理・服の整理はもちろん、
パソコンのデータ整理、LINEの見直し、アプリのアップデートまで全部やります。
「部屋の状態はメンタルの状態」だと思っているので、空間を整えると、思考も整理され、また新しい一年を迎える準備ができます。
あと、友人や仲間には「今年もありがとう」「来年もよろしく」と一言でも感謝を伝えるようにしています。
―整理整頓はどのように仕事に影響すると考えますか?
整理整頓は、自分を客観的に見直す作業でもあります。
パティシエ時代から手を動かしながら考えるタイプなので、掃除をしていると自然と頭の中も整理されていく感じがします。
不要なものを手放すと、何を大切にしたいかが見えてきます。
整理整頓をして、無駄な時間を省き、仕事の時間とプライベートの時間のオンオフを作ることを大事にしています。
―プライベートではどういう時間を大切にしていますか?
山梨へ帰省したり、旅行をしたり、ミシュランなど美味しいものを食べに行ったり、テニスをしたりします。
最近は出来事をSNS(インスタやXなど)に投稿するのも、だんだん楽しくなってきましたね。
―今年は審査員など、外部での活躍が増えたとSNSで見かけました。
ありがたいことに、アート関係の展示会で、審査員としてお声がけをいただく機会があります。
意識しているのは、正直に、でも温かく評価することでした。
採用活動と同様に、本質をみることが大切ですね。
―採用活動とありましたが、佐田さんは、求人や採用活動する際にどのような人を求めていますか?
素直さと成長意欲がある人です。
そして、経験よりも人として誠実に向き合えるかを大事にしています。
アートギャラリー・バー・ギフト・人材・不動産・講師業・独立支援、ジャンルは違っても、根っこにあるのは人の想いですし、信頼関係がとても大事になってきます。
—佐田さんが考える、「信頼関係を築くうえで一番大切なこと」は何でしょうか?
一番シンプルだけど、一番難しいのは「約束を守ること」ですね。
小さなことほど、丁寧に守る。たとえば「明日までに連絡します」と言ったら必ずすることです。
これを積み重ねることで、「この人はちゃんとしている」と感じてもらえます。
信頼は、派手なことじゃなくて日々の小さな誠実さの積み重ねだと思います。
—仕事仲間や人材育成の面では、どのようなことを意識していますか?
まず相手の背景を理解することを意識しています。
たとえば、どんな経歴でどんな価値観を持っているのか、なぜその行動をしたのか、どんな気持ちでそう思ったのか。
意見の違いがあっても、「なぜそう考えるのか?」を丁寧に聞くようにしています。
人って、自分を理解しようとしてくれる人には心を開くものなんですよね。
相手を評価する前に理解することが、信頼を深める一歩だと思っています。
—コミュニケーションで、意識していることはありますか?
まず、正直に話すことです。人って想像以上に空気を敏感に感じ取ります。
「今の状況どう?」と聞かれて、「大丈夫です」と取り繕うより、
「ここが課題だね」「正直ここは悩んでる」と話したほうが、信頼が深まる。
完璧さよりも、誠実さです。
「一緒に考えよう」と言えるリーダーのほうが、チームのメンバーは安心して動けると思います。
—具体的に、日常の中で意識している行動はありますか?
反応をすぐにすることです。
報告や相談をもらったとき、「ありがとう」「助かる」「いいね」と一言返すだけでも全然違いますね。
忙しくてスルーしてしまうと、リアクションがないと、「聞いてもらえてないのかな?」と感じさせてしまいます。
信頼関係は、言葉のキャッチボールの中で育つものだと思うんです。
小さな反応や共感が、安心して話せる空気をつくると考えています。
—経営の立場として、信頼を得るために意識していることは?
隠さないことですね。
うまくいっていることも、課題もできるだけオープンに共有します。
特にアートバーやギフトショップなどの現場では、お客様との関係を含めて透明性が信頼につながると考えます。
経営者が本音を出すことで、チームのメンバーも安心して意見を言える。
一番不安を感じやすいのは「何を考えているかわからない」状態なんです。
だからこそ、正直に伝えることが信頼のベースになると思っています。
—信頼して任せることの難しさもありますか?
ありますね(笑) なので、口出ししすぎないことを意識しています。
任せたなら、最後まで見守る。失敗も経験のうち。
もちろんフォローはしますが、自分で考えて動ける場をつくることが、信頼の証でもあると思うんです。
信頼されて任された仕事ほど、人は責任感を持ちます。
だからこそ、信じて待つこともリーダーの仕事ですね。
—チームで仕事をする中で、自立的に動くために工夫していることは?
余白を持たせることです。
スケジュールも会議も、ぎゅうぎゅうに詰め込まない。
少しの余白があるからこそ、メンバーが考えたり、挑戦できたりする。
リーダーが全てを決めないことで、チームの中に自然と主体性が生まれます。
—たくさんの人と出会うなかで、大切にしていることはありますか?
立場でなく、人としてを意識しています。
経営者としてではなく、一人の人間として誠実に接することです。
たとえば、相手の時間を大切にする、言葉遣いを丁寧にする、感謝を忘れないなど。
ビジネスって結局、人対人です。
礼儀や気配りを大切にすることが、結果的に信頼につながると感じています。
—最後に一言お願いします。
チームマネジメントの本質は、人を動かすことじゃなくて、人と一緒に動くことで、そのベースにあるのが信頼だと思います。
リーダーがメンバーを信頼し、メンバーもリーダーを信頼する。
お互いに「この人がいるから大丈夫」と思える関係になると、チーム全体にポジティブな循環が生まれます。信頼は与える側から始まるもので、それがどんな関係にも共通する本質じゃないかなと感じます。
これからもすべての人と信頼でつながる会社を目指して、これからも挑戦を続けていきます。
—次のインタビューに続きます。