アイムデジタルラボは、「仕組みを変えて、お買い物を楽しくする」のミッションのもと、主に以下、3つの領域に取り組んでいます。
■百貨店OMO推進
百貨店では、衣料品、食品、家具・雑貨、子供服から美術品まで、多岐に渡る商材を取り扱っていますが、繰り返し購買してくださるお客様を大事にすることが重要だと考えています。
OMOとはOnline Merges with Offline(オンラインとオフラインの融合)を意味する用語です。百貨店といえば「店頭」が1番の魅力ではありますが、ECやリモート決済など、多様なメディアを活用し、お客様が「買いたいと思った時に、すぐ買える」ような仕組みを構築していくことが求められます。
例えば、平日の間に欲しい商品をチャットでやり取りして、休日は店頭で試着だけして時短に済ませるといった使い方や、店頭でのブランドイベントに合わせて、期間前や期間後にオンラインカタログを見て、訪問したり、そのまま買うと言ったことが挙げられます。
アイムデジタルラボには数十名規模の開発チームがあり、複数のプロジェクトを管理しています。OMOに関わるモバイルアプリをはじめ、オンライン決済、オンラインカタログツール、コミュニティサイトなど、お客さま向けと、従業員向けの管理機能を開発しています。
こうしたサービス群は、あらかじめ正解がわかって作り始めることができません。百貨店では様々なカテゴリの商品があり、価格帯や購入タイミングも多様です。もちろん、お客さまの年代や考え方も1つではありません。そのため仮説検証型で開発を進めています。ある機能をリリースし、それを使ってみて、そのフィードバックを受けて、新しい機能を開発しています。そのため毎週リリースが行われています。
■百貨店業務のDX
百貨店の業務は、まだまだ人手で運用されている部分も多いため、デジタルツールを導入した業務改善を行っています。
店頭での販売業務の改善はもちろん、物流のオペレーションの管理、撮影スタジオ(ISETAN STUDIO)の運営など、それぞれの分野で専門スキルを持ったメンバーが業務改善に取り組んでいます。これによって従業員の負荷を軽減するだけではなく、新たな顧客体験を生み出すことによって百貨店全体のデジタル化・DX化を実現していきます。
■MIグループITのモダナイズ
百貨店を支える基幹システムは100以上あり、10年以上前に作られたものもあります。近年では百貨店のビジネスモデルも変革が求められており、その中では基幹システムのモダナイズが喫緊の課題となっています。IMDLが行っているのは、AWSのマネージドサービスを利用したプラットフォームの活用推進です。ストラングラーパターンと呼ばれる段階的な再構築に取り組んでおり、古いシステムをクラウドネイティブに再構成しています。
クラウドネイティブアーキテクチャ設計、Kafka(データ駆動アーキテクチャ)の利用推進、運用監視やセキュリティなどの自動化、システム子会社である三越伊勢丹システム・ソリューションズ(IMS)と協業しながら推進しており、一緒に働く中で、IMSの若手の人材育成や新人教育も支援しています。