操業改善
操業コスト削減のため、使用電力の削減の計画を行った。 操業中、電気炉で使用する電力のうち、大半はアークと呼ばれる雷によるものであるが、今回は集塵機の動力の削減に目的を絞った。 集塵機は予め動作パターンがプログラムされているので、パターン変更自体は容易ではあったが、モーターの回転数と使用電力の関係は比例関係ではなかったので、まず回転数と電力の関係把握に取り掛かった。 次に、実際の操業を見て、どの部分で煙が多く発生するのかを確認し動作パターンの作成を行った。 操業中に煙が多く発生する場面では、回転数を上げ、煙を残さず吸い取ることで、その他の場面では、回転数を下げても環境が悪化しないというパターンを作成できたことで、結果的に建屋内の環境を損なうことなく、月間およそ100万円程度のコスト削減に成功した。