大阪公立大学 / 商学部商学科
エンジニアを目指すまで
学部が情報系ではなく、研究についての話が書けないため、ここでは私がプログラミング出会ってからエンジニア就活を進めていくまでの経緯について説明します。 会社や経営の仕組みに興味があり、上記の大学の商学部に入学しました。2回生の時期から将来何がしたいかを真剣に考えるようになり、まずは自分の興味のある分野は何か探すことから始めようと考えました。 2回生の前期にマーケティングに出会って興味を持ち、大学の講義を受講したり専門書を買ったりして勉強していました。マーケティングを勉強していて特に興味を持ったのはマーケティング戦略論の中でも数理マーケティングなどの定量的マーケティングです。きっかけは、「確率思考の戦略論」という書籍を読んだときにUSJがハリーポッターで成功した背景には確率論的な裏付けがあったということを知ったことです。その後、2回生の後期から確率・統計学に関する書籍を読みながら学習を進めました。以下の本は何度も読み返しました。また、この時期には統計学を教えている教授に質問に行ったりもしていました。 ・「リスクを知るための確率・統計入門」 ・「入門 実践する統計学」 ・「入門 実践する計量経済学」 ・「数理モデリング入門 ―ファイブ・ステップ法―」 2回生の冬に統計検定2級を取得しました。統計学の学習がひと段落した頃、Pythonを使って複雑なデータ分析ができることを知り、プログラミングを本格的に始めました。 実は、プログラミングは一度やったことがあったのですが、挫折したため半年ぶりくらいに触りました。2年生の夏休みに暇だったので、Swift UIを使って1週間でアプリを作れるみたいな本を買ってハンズオンでモバイルアプリ開発をしていました。 paizaラーニングでPythonの基礎文法について学び、Udemyでnumpyやpandasなどデータ分析に必要なライブラリを一通り学びました。その後、dodaとキカガク主催の「AI・データサイエンス実践プロジェクト」に参加し、チームで分析課題に取り組みました。 3回生に進級し、進路について色々と悩んだ結果、4月にエンジニアとして就職活動をすることを決めました。 私自身、大学で勉強してきたことが社会に出てからの仕事に直結するような職種を選びたいと思っており、加えてそれが給与という形で評価されて欲しいとい思っていました。また、未経験からエンジニアに転職することは難しいという話や、SEになったとしても転職先がコンサルなどに限られるという話も聞いていたので、エンジニアになるのは新卒が事実上最後のチャンスなのではと思い、「メガベンチャーから内定をもらうこと」を目標にエンジニア就活を始めました。メガベンチャーを目指そうと思ったのは、メガベンチャーは学生からも人気があり、給料や新卒に求めるレベルも高いことからとりあえず目標は高い方が頑張れるだろうという安直な理由からです。 データ分析の経験はあったもののアプリケーション開発は未経験だったため、短期間で実践的なスキルを習得する必要があるという課題を感じていました。 そんな中、転機となったのが「逆求人ナビ」のイベントです。現役のメガベンチャーエンジニアの方との質疑応答の時間に、私の経歴と目標、今抱えている課題などをお話ししたところ、「もっと自信を持ってアピールした方がいい」「長期インターンに応募した方がいい」とアドバイスをいただきました。 この言葉に背中を押され、まずは実務経験を通じて技術力をつけようと決意し、長期インターンシップに応募しました。その結果、ご縁があった株式会社メタ・イズム様にて、大学3回生の6月から現在に至るまで開発アルバイトという形でインターンに参加しております。 3回生の夏休みにさまざまな開発職向けのインターンシップに参加しました。GitやAWS、Dockerなど実務でよく使われている技術に触れながら技術力の幅を広げると同時に、エンジニアの実務に必要なスキルとは何かについて解像度が高まりました。 3回生の後期に志望度の高かった企業さんから内々定をいただき、就職活動を終えました。 文系学部から技術職(エンジニア)に内定をもらうという経験を通して、準備期間が短くても必要な知識から順に身につけることで効率よく技術力を身につけるノウハウを得ることができました。 4回生の春休みに応用情報技術者試験の勉強をし、2025年春期の試験に合格しました。 4回生の前期には、#100DaysOfCodeというチャレンジに参加し、コンピュータサイエンスの学習記録を毎日公開していました。期間中は以下のような教材を使って勉強していました。 ・LeetCode:「Top Interview 150」(米テック企業向けコーディング対策問題集)や ・東工大OS講義:「ゼロからの自作OS」(OSを1から作る) ・Udemy:「The Complete Course on Cisco Packet Tracer」(Cisco Packet Tracerを使ったハンズオン形式のネットワーク学習教材) これ以外にも、情報系学部生が学ぶであろう分野について、ハンズオン形式で取り組みながら理解を深めました。 4回生の夏休み以降はプロダクト開発に取り組んでいます。これまでひとつの言語でがっつり開発した経験がなく、またこれまで勉強してきたコンピュータサイエンスの基礎を実践に活かすために個人開発を再開しました。 以下が現在開発しているプロダクトです https://github.com/takuto-san/Torte https://github.com/takuto-san/FutureNavi