京都大学 / 経済学部 経済・経営学科
「性的同意」を取る文化を広げるGenesis
京都大学に入学し、女性が2割しか入学していないことに衝撃を受けました。 思い返せば、私の人生でも、「お前は長女だから地元の大学に行け」というようなプレッシャーがあり、男性であれば、このように「女性であることが理由で」自身の学習目標を妨げられることはなかったのではとジェンダー・イシューに問題意識を持つようになりました。 高校生までは、自分自身が差別に負けないように努力すれば良いと考えていましたが、大学生になり、個人の努力ではどうにでもならず、環境や社会構造を変革しなければいけないことに気付きました。例えば、医療経済学の入門の授業で、産婦人科が減少しているにも関わらず、男女ともに高齢出産になっているためNICU(新生児集中治療室)が必要な出産の数は増えているため、産婦人科の医師たちが逼迫状態にあることを知りました。高校生の頃までの私は努力でなんとかしようと考えていましたが、子どもが欲しいと思っても現状の社会では難しいことを知りました。 また、大学生は性に関するリテラシーが低く、同意なしに誰が誰が性的な関係を持ったのか、噂で広めたり、その噂の中には同意のないセックスがあったことを多々耳にしました。 さらに、日本では性的同意年齢が13歳と、セックスがどのようなものであるかどうかもわからないまま、大人からのセックスの誘いを断らなければいけない、大人からのレイプに巻き込まれてもNOと言えなかったら犯罪にならない、大人が戦意喪失するまで抵抗しないとレイプとして起訴されない、そんな社会であることを大学生になってから知りました。 このような問題意識から、主に京都大学の仲間との「性的同意」を啓蒙する活動を行っています。私たちが実施するワークショップは非常に楽しく、会社でセクハラ研修を受けても受け手に響かないという問題はほとんど起きていません。楽しくセクハラや性暴力を防ぐ活動を行っています。