立命館慶祥高等学校
ガラパゴス諸島研修
ガラパゴス諸島固有の生態系、生物に対する島民の固有の価値観を肌で感じてきました。 ガラパゴスではその固有の生態系を守るため、人間から生態系へ何らかのコネクションを持つことを固く禁じられていました。 例えば、少し触れるだけでも物理的な介入はもたらされるため、半径2m以内には近づかないというルールが設けられていました。また、都市の景観や清潔さのために生物の遺骸などは除去する、というのが一般的な価値観だと思われますが、ガラパゴスではどこに遺骸は存在しても放置する、というルールも存在しました。 生物の遺骸は他の生物の餌となるため、そこで遺骸を除去してしまうと、確立された固有の生態系サイクルが回らなくなるためです。 人間は地球に住まわせてもらってる立場なのであって、自己の利益の追求のために他の生物を犠牲にしていいものではないし、実際の島民の生活感をみて、他の生物に危害を加えることなくとも十分暮らせるなと感じました。テクノロジーが進化するごとに人々の欲求は高まるばかりですが、そうなると人間にとって原始的であることの重要性というのが顕著になるはずなので、そこを適切に見極めるというのが地球との共存に必要なのだと感じました。