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ビジネスのスピードは大事じゃない?

コロナ禍と言われて、はや3年。
僕の周囲ではこの期間に独立起業を検討する人が多かったので、

「このコロナ禍での起業はリスクが高い。待った方がいい。」
「このコロナ禍だからこそチャンス。」

といった世間の相反した意見の中で、相談される事があった。

どちらとも言えるんじゃない?
というのが個人的な意見の中で、気になったのが

「コロナ禍だからこそ生まれるニーズの高まりから
市場に飛び込んで先行企業となる事が大事だ。」

だから早く参入しなければならない。
といった声。

確かに意志決定のスピードは大事。


特にベンチャーでは
「スピードは命!」とよく言われていると思う。

それはベンチャーが「検討」なんてしていたら倒産するから。
持ち帰って、ゆっくり考えて、なんて時間はない。
今やるのか、具体的な期日を決めてやるのか、やらないのかを即ジャッジする。
「やらないこと」を決めて、いつも脳みそフル回転で備えておく。

スピードで負けたらベンチャーは終わりだから。

ただ、実際中身を見ていると履き違えている人も多いなと。

手を早く動かす事をやっちゃったり、
考えなしに脊椎反射で判断をしちゃったりとか。

先行者利益って大事なの?

今回の相談で気になったのが
先行者利益に囚われていないか?ということ。

そもそも、先行企業は本当に有利なのか?

じゃあ、自動車のパイオニアの米フォード社はどうだろう?
今や販売台数では第7位に甘んじている。

もっと身近なもので言うと、よく使うビデオミーティングツールで見てみたらどうだろう。

Skypeとzoom

Skypeはzoomよりも10年早くリリースされている。
技術そのものも大きな違いはないが
後者は今やトップシェアを誇っている。

ここからも本当の意味で価値があるのは、
成長し続けられる会社なわけだけど、、、

先行しても追い抜かれる会社との違いは何か?


それは、改善して積み重ねていける力の有無

むしろ、こっちに成功する要素がある。

ブルーオーシャンやライバルのいない市場に参入する事で
得られるものは確かにある。

でも、もっと先に得られる利益や成果の方がはるかに大きくて
大事なのではないか。

そして、それは先行者利益だけでは勝てないんじゃないかな。

スピードは大事。
ただ
スピードと改善して積み重ねていける力がある企業が
グレートカンパニーになるうえで必要なんだろうなと。

だから、スピードばかりに囚われて
他責にして仮説を検証しなかったり、テストを疎かにする

これって本末転倒。

あなたの勤める会社はどうですか?


ゼンシンも前述の先行者軸。
なので、改善と積み重ねる力が課題。(自戒を込めて)

あなたの会社がトップダウンであっても、ボトムアップであっても
新たに何かを生み出し市場に投入するのであれば、
充分なリサーチ、仮説検証、テストは必要なはず。

仮にトップダウンで降りてきたアイデアが思いつきベースで
ラフなものであったとしても、そのまま思考停止で進めてしまうのであれば、
途端に経営はギャンブル化する。

だからこそ、ミクロ視点が苦手であれば
そこが強みの人が受け持って主張を支える根拠を作り上げていく。

むしろ、そのアイデアを越えるアイデアで勝負するといった、
置きにいかずに経営をディレクションするくらいの気概を持って
仕事ができるのもベンチャーの面白さであり、チームワークなのかなと思う。

最後に


ちなみに冒頭の相談してくれた人は元々改善する力が高い事は知っていたので
自分に改善していく力があるのであれば、先行される事を恐れる必要はない。

結局は勝てるのだから。
が答え。

そして両軸で動いていく事が大切。


自分のキャリアに悩んでいる人も周りに急かされるのではなく、
自分でやりたいからやる。

自分の心が納得しているかを確かめる事をオススメする。

だってそっちのほうが推進力も高く、決断にも後悔しない。

そして、行動して改善して積み上げていく。
それが「自分の選択を正解に」変えていく事に繋がるんじゃないかな。

ー寺田

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