コンサルタントの役職とは?
今回は、「シニアコンサルタント」である麻生さんをご紹介します。
コンサルタントに転職したきっかけや仕事内容まで幅広く伺いました。
ハイライト
・相手意識を強く持って働きたい
・後輩メンバーの育成にかける想い
・組織風土が定着している心地よい環境1. インタビュイー紹介
麻生 陸渡(あそう りくと)
ZEIN株式会社シニアコンサルタント。システム開発会社にSEとして入社しシステム構築を経験。2018年1月にZEINへ参画。現在はITコンサルタントとしてRPAやBoxなどシステム導入に携わっている。
相手意識を強く持って働きたい
ーコンサルタントになろうと思ったきっかけを教えてください。
前職での経験を通して、相手意識を強く持って働きたいと考えるようになったことがきっかけです。
私は前職でSE(システムエンジニア)として、システムの導入や開発の仕事に携わっていました。SEの場合ですと、案件として完成されたものに対する業務に取り組むことが多く、案件の目的やクライアントが見えない状態で仕事をしていることが多くありました。業務の特性上、仕方の無いことではありましたが、私の中で違和感を覚えていました。
一方、コンサルタントの場合は、クライアントへのヒアリングを直接行い、明確になった問題を解決することが業務内容であるため、常に相手を考え続けながら業務を行う必要があります。「クライアントの課題を解決する」という明確な目的がコンサルタントにはあるので、前職よりも目的を持って働くことができると私は考えました。
相手意識を強く持って働くコンサルタントに魅力を感じ、転職を決意しました。
ーコンサルタントに転職してから業務を行う中で苦労したことはありますか?
コンサルタントになりたての頃は、スピード感を大切にしながら要件定義(※)を行うことに対して、難しさを感じていました。
要件定義の第一段階として必要なことは、クライアントへのヒアリングを行うことです。ヒアリング時には、クライアントが抱える課題や、システム導入における目的を可能な限り具体的に伺えるように意識しています。
この意識を持つことで、クライアントと目線を合わせることができ、システム導入という施策がクライアントの目標達成に直接結びつくと私は考えています。
また、前職では、既に案件として固まっているものに対して、システムの設計から始めることが多く、要件定義を行った経験がありませんでした。そのため、クライアントとの会話を通して、相手の課題を自分自身で考え、具体的な提案を行うという要件定義におけるコンサルタント特有でのスピード感を持ったやりとりに苦戦したことを今でも覚えています。
システム導入など、大きなプロジェクトの際には、経営陣や役職の高い方々が会議に同席することが多く、その場でのスピード感を持った提案がより一層大切な場面になるので、非常に緊張しましたね。 (笑)
要件定義(※)
システム開発などのプロジェクトを始める前の段階で、必要な機能や要求をわかりやすくまとめていく作業のこと。
ーコンサルタントとして働いている中でのギャップを教えてください。
想像以上に、手を動かす業務が多いという点がイメージとの違いでした。
SE時代の私が、コンサルタントという職業に対して抱いていた業務イメージは、メンバー間とのコミュニケーションを密にとり、クライアントに対して様々な提案を行うというものでした。
もちろん、私が抱いていた業務イメージは間違っていませんでした。しかし、他にもメンバー管理を行う必要があります。その際にWordやExcelなどのツールを多用するため、想像以上に手を動かす職業だと実感しました。
後輩メンバーの育成にかける想い
ーシニアコンサルタントとは、どのような役割なのか教えてください。
シニアコンサルタントはプロジェクトの管理をメインに行っています。
具体的には、クライアントの現状と課題についてヒアリングし、要件定義やシステムの設計を実施することです。場合によっては、システム開発からリリースという実務的な業務も行うこともあります。
クライアントへのヒアリング内容を基に、プロジェクトの進捗管理や課題管理をシニアコンサルタントが中心となって進めていきます。
ここでのプロジェクトの進捗管理とは、プロジェクトにおける要件定義からリリースまでに必要なタスクを分解し、進捗状況を誰が見ても理解できるような状態にすることを指します。万が一、タスクが遅延した場合には原因を突き詰め、リスケなどのリカバリープランをメンバーやクライアントへ提案することもシニアコンサルタントの主な役割です。
ーコンサルタントとシニアコンサルタントにおける違いについて教えてください。
「後輩メンバーの成長に寄与できること」が、コンサルタントとの違いだと考えています。
シニアコンサルタントが会社から求められていることは、彼らが成長できる環境を築くことです。そのために、私はシニアコンサルタントになってから、後輩メンバーに適切なタスクを割り振ることを意識しています。
タスクを割り振る際には、まず個人における可能な業務量や業務レベルを見定めます。と言いますのも、できる範囲のタスクばかりを任せていても、成長には繋がらないと考えているからです。一段階上や限界値ギリギリのタスクを依頼することで、彼らが早く成長することができる環境へ導きます。
さらに、タスクを割り振った後のフォローも大切にしています。単に仕事を任せるだけですと、タスクに対して、適切なアプローチがとれたのか不明になる可能性があります。その事態を防ぐために、シニアコンサルタントは後輩メンバーに対して、スケジュールやプロジェクトにおける不明点を解消するためのフォローを行います。後輩メンバーは不明点をシニアコンサルタントから直接指摘してもらうことで、新たな知見を得ることができ、彼ら自身の成長に繋げることができます。
ー仕事をする中で意識していることはありますか?
意識していることは2点あります。
1点目は、透明性の高いコミュニケーションを取ることです。透明性の高いコミュニケーションとは、ミスを犯してしまった場面でも、「報告・連絡・相談」を円滑に行うことを意味します。
ミスを抱えたまま業務に取り組むことで、小さなミスが大きなミスに繋がってしまう可能性があります。ところが、上司にそのミスを報告してみると、自分が想定していたよりも深刻な問題ではない場合もあります。上司からの的確な指示やフォローを頂くことで、解決策が見つかることが私の経験上、何度もありました。
2点目は、コンサルタントとして物事を深く考えることです。具体的には、クライアントがどんな課題を持っているのか見つけ出し、その課題に対して最も有効な解決策を考えることです。数ある選択肢の中から、様々な吟味を重ねることで最適な解決策を導くことができると考えています。吟味を重ねるためにも、深く考えることは大切です。
クライアントの期待値を超えるためにも、「深く思考すること」がコンサルタントという職業に求められていることだと感じています。
また、現在はシニアコンサルタントという立場ですが、上記の2点を今後も意識して業務に取り組むことで、次のステップであるマネージャーという役職が見えてくると思います。マネージャーを目指す上で、現在の立場の視点から目線を一段階上げ、今まで以上にクライアントにコミットすることが必要です。そのために、品質を担保するためのスケジュールの設計や現場のリードなどに意識して取り組みたいですね。
組織風土が定着している心地よい環境
ーZEINの魅力を教えてください
「社員同士が協力し合える環境」が整っていることです。
ZEINでは、チームで働く機会が非常に多く、社員が一丸となって成果を上げるという意識がひとりひとりの根底にあります。なぜなら、ZEINでは「社員全員(ゼイン)が一丸となってクライアントと自社の成長にコミットする」という企業理念が浸透しているからです。このような意識が社内全体にあるため、社員全員が団結してクライアントの課題を解決しようとする組織風土が存在すると実感しています。
また、ZEINでは社員間の距離が近いことで、業務における質問を投げかけやすい環境にあります。疑問点に対して、優秀な先輩方から具体的な解決策を素早く提言していただくことで自身の成長スピードを加速させることができると私は考えています。
「ZEINという1つのチームで、業務に取り組むこと」を実感できる上に、「成長できる環境であること」がZEINの魅力だと私は思います。
ITを軸としたコンサルティングを手掛け、継続して成長しているZEINでは以下の職種で募集を行っています!
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