「らしさ」を超えて、カルチャーの更新点でありつづけるために
MMT inc.は、2025年で創業10周年を迎えました。
思い返せばこの10年、本当にいろんな現場がありました。
ラグジュアリーブランドのビジュアル制作から、アイドルのLIVE演出、オタクカルチャーの真ん中での映像企画、コンテンツのプロデュース……と、ジャンルも、テイストも、アプローチもバラバラなように見えて、私たちがずっと大事にしてきた軸は、意外なほどブレていません。
それはきっと、「あらゆる表現やカルチャーに対して、ちゃんと愛着を持つこと」。
そして、「どこか尖っていて、でも人懐っこい“温度”を伝えること」。
MMTは、常に“その現場の空気”を信じて、映像や空間や言葉に変換してきました。
だから、私たち自身をブランディングするということには、ずっと少しだけ照れがありました。
何かを「まとめる」「象徴する」ような構えが、自分たちらしくない気がしていたのです。
でも、10周年のいま。
ようやく「自分たちにブランディングなんてできるのか?」という問いに対して、
ちょっと肩の力を抜いて、笑えるようになってきました。
全部を全力で、楽しく、自由にやっていい。
一つの言葉やカテゴリーで語りきれなくていい。
むしろ、それをごった煮で魅せていくのがMMTらしさなのかもしれない。
そんなふうに思えるようになってきたからです。
SNSも、イベントも、「うちらの空気」が伝わるかどうかがすべて
実は、Instagramのリニューアルも、そんな10周年の空気のなかで始まりました。
「映像会社なのに、うちらの“温度”って、ちゃんと伝わってるんだっけ?」という、
小さな違和感から生まれた見直しでした。
撮影現場でのちょっとした会話や、社内チャットのテンション、
Vlogでしか見せられないような空気感。
その“うちらっぽさ”を、もっと映像や発信の中に滲ませていきたい。
それって、単なるブランディングというより、
“カルチャーの空気”を更新する、編集することだと思っています。
私たちは、編集点になりたい。
この10周年を迎えるにあたって、私たちは「会社っぽくなる」のではなく、
「編集点であり続ける存在になりたい」という感覚にたどり着きました。
ジャンルやシーンの異なるものが、自然と交差するような場所。
今っぽさと少し先の提案が、同時に混ざり合っているような空気。
誰かが何かを始めるときに、ふと立ち寄れるような自由さ。
言葉にするなら、それは“プラットフォーム”や“メディア”とも少し違う。
もっと雑多で、もっと私的で、でも確かに編集されていて。
いわば、「カルチャーの余白にラベルを貼る」ような仕事。
私たちがこれから目指すのは、そうしたカルチャーのハブであり、
ジャンルのグラデーションを楽しめる“場”としてのチームです。
次の10年も、「なんか気になる」存在であるために
10周年という節目は、振り返りでもあるけれど、
それ以上に、「これからどう生きるか」の宣言だと思っています。
私たちは、“撮る”会社から、“伝える”会社へと、もう一段階アップデートしていきます。
これまで同様、ラグジュアリーも、POPSも、サブカルも、ストリートも、
全部ごちゃまぜで向き合いながら、
映像や空間を通じて、人とカルチャーが出会う場をもっと面白くしていきたい。
そしてその過程で、
「あの会社、なんか面白いな」「一緒に何かやってみたいな」
そう思ってもらえるような、
“爪痕を残す会社”であり続けたいと、私たちは思っています。
最後に
ここまで読んでくださってありがとうございます。
10年続けてこれたのは、間違いなく一緒に面白がってくれた仲間やクライアント、パートナーたちのおかげです。
これからもMMTは、肩肘張らずに、でも本気で。
私たちの空気を、もっと自由に届けていきます。
そして、「次のカルチャーは、どこから生まれるんだろう?」という問いに、
また新しい角度から、楽しみながら応えていきます。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
MMT inc.
代表取締役社長 CEO
伊東孝俊