クロスビットのVision、『「はたらく」先の“最高”』とは、誰が、どこで、どのように創り上げていくのでしょうか。『「はたらく」の最高を、ここから。 —— 異才たちのキャリア未来図』は、その答えを探すための連載です。
ここで光を当てるのは、クロスビットを動かす「異才」たち。それは単に異色の経歴を持つ人だけを指すのではありません。一見すると普通であっても、Visionへの強い熱意を胸に、日々の工夫と努力で非凡な才能を発揮するプロフェッショナル。そして、未完成な組織を「ここから」共に創り上げていく仲間たちです。
連載第2回は、Brand Communication Division, VP of Brandingの松田 雅史。美術大学を卒業後、デジタルマーケティング、コンサル、大手事業会社、スタートアップCBOと、領域を越境しながら独自の価値を創出してきたプロフェッショナルです。その武器は、一貫してキャリアの軸となってきた「デザイン経営」という思想。彼がその異才を武器に、クロスビットでどんな壮大な「キャリア未来図」を描いているのか、その思考の深淵に迫ります。
目次
「遊撃部隊」を支えた、デザイン経営という羅針盤
「この会社はロケットになる」——3つの決め手が導いた未来
未完成だから面白い。ゼロから描くクロスビットの未来図
Salesforceが営業を変えたように、私たちがシフトワーカーの未来を変える
「仕組み化」と「価値創造」の両輪を回す。共に挑戦する仲間へ
「遊撃部隊」を支えた、デザイン経営という羅針盤
—— 松田さんは美術大学からキャリアをスタートし、非常にユニークな経歴をお持ちです。なぜクロスビットへの入社を決断されたのでしょうか。
私のキャリアは、すべて「デザイン経営」という考え方に集約されます。デザインの思考法を経営に活かし、ブランド価値とイノベーション創出を両輪でドライブさせる、という考え方です。
これまで、デジタルマーケティング会社から始まり、デロイトではスタートアップのコンサルや新規事業開発、TBSではクリエイティブディレクターとして統合報告書(投資家向け広報活動)やVI(ビジュアル・アイデンティティ)構築、ブランド戦略に携わりました。前職のM&AクラウドではCBO(Chief Branding Officer、最高ブランディング責任者)を務めていましたが、その実態は「遊撃部隊」に近かったですね。
—— 「遊撃部隊」、ですか。
はい。社内外に最もインパクトを与えられる課題を見つけ、そこにデザインやブランドの観点からリソースを投下し、解決に導くのが私のミッションでした。サービスのブランディングから採用、マーケティング、新規事業開発まで、すべてがその対象。
特に注力したのは、経営陣と共に会社のビジョンを具体化すること。10年後、3年後のマイルストーンを設定し、その時点での定性的な状態、定量的な目標、そしてVC(ベンチャーキャピタル)からの期待値を突き合わせます。そうすることで、抽象的だったビジョンが具体的なアクションプランに落ちていき、会社全体の目線が揃っていきました。こうした経験を通じて、事業の根幹から変革を起こすことの面白さを追求してきたのです。クロスビットを選んだのも、その延長線上にあります。
「この会社はロケットになる」——3つの決め手が導いた未来
—— 様々な選択肢があった中で、クロスビットのどこに特に魅力を感じたのでしょうか?入社の決め手を教えてください。
入社の決め手は大きく3つあります。
1つ目は、代表の小久保が語るビジョンと事業の成長性。最終面接で話を聞いた時、「この会社は単なるシフト管理SaaS(クラウド上で提供されるソフトウェアサービス)の会社ではない。人の労働に関するデータを資本とする会社なのだ」と認識が180度変わりました。データを基盤にビジネスがロケットのように飛躍していく。その圧倒的なポテンシャルに強く惹かれたのです。
2つ目は、ブランドに対する会社の真摯な姿勢。入社前に参加させていただいた全社集会(オールハンズ)で、社員の皆さんがブランドに関するワークショップに驚くほど真剣に取り組んでいたんです。その姿を見て、「この会社はブランドときちんと向き合う覚悟がある。自分のスキルセットを最大限に活かせる」と確信しました。
そして3つ目が、会社の「地力」を証明する実績。「導入事業所数30,000店舗」という数字は、経営陣が言葉だけでなく、地道な実行を積み重ねてきた誠実さの証だと感じました。まだ認知度が決して高くない中でこの結果を出している事実に、信頼できる会社だと感じましたね。
未完成だから面白い。ゼロから描くクロスビットの未来図
—— 入社前の印象と、実際に働いてみて感じたギャップはありましたか?
良い意味でのギャップとして、想像以上に仕組みを整えようという強い意志があったことですね。スタートアップなので、ある程度のカオスは覚悟していましたが、実際にはKPI(重要業績評価指標)管理や報連相の仕組み化に積極的に取り組む姿勢がありました。
—— 現在、最も挑戦しがいがあると感じる点はどこですか?
マルチプロダクト化、ブランディング、未来の事業展開。そのすべてにおいて「正解」がまだ定まっていない点です。今まさに、私たちが腰を据えて会社の未来の指針を考えるべき、重要なタイミングです。時間はかかりますが、これほど挑戦しがいのあるフェーズはありません。
現在、最も大きなプロジェクトは、ブランド体系の整備です。「らくしふ」は現在、シフト管理SaaSというカテゴリーに属していますが、マルチプロダクト化によって、もう一段階上の概念が必要になります。その上位ブランドはどんな価値を提供するのか。コーポレートブランドとの関係性は。そして、私たちのUVP(Unique Value Proposition、独自の価値提案)である「データ」をどう訴求していくのか。
……これら一連の流れが、自転車の車輪のようにスムーズに噛み合う最適な形を見つけ出すこと。それが、今あるものを改善するのではなく、「ないものをゼロから作る」プロジェクトです。経営層を巻き込みながら、今まさにその第一歩を踏み出したところです。
Salesforceが営業を変えたように、私たちがシフトワーカーの未来を変える
—— 「ないものをゼロから作る」。その先に見据えている、さらに大きなチャレンジについて教えてください。
新設する上位ブランドで、新たな市場カテゴリーそのものを創造したいと考えています。世の中がまだ気づいていない課題を私たちが定義し、そのカテゴリーにおける「第一想起」を獲得すること。それが私の大きな挑戦です。
少し壮大な話をしますが、日本の労働人口約7,000万人のうち、シフトワーカーは2,000万人いると言われています。しかし、そこには労働需給の大きなミスマッチが存在します。これを私たちのデータとテクノロジーで最適化できれば、企業の営業利益を向上させられる可能性があるのです。同時に、恒常的と言われる「労働力不足」という社会課題に対しても、本当に解決策はないのか?という新しい問いを立てることにも繋がると考えています。
Salesforceの登場が営業のあり方を根本から変えたように、私たちのサービスがシフトワーカーの働き方や、企業における彼らの扱われ方を根本から変えていきます。私たちのソリューションを導入することが、「シフトワーカーの予実管理と営業利益の最大化」に直結するのです。「らくしふ」上の他の機能で、働き手の離職率低下、定着率・満足度向上といった指標の変化にも繋がります。単体のプロダクトでは提供できない価値を、複数のプロダクトを組み合わせることで提供していきます。
その結果、働き手はより柔軟に、自分の働きたい時に働ける選択肢を得られるようになります。企業と働き手の双方にとって“最高”の状態を創り出し、それを世の中の潮流にしていくこと。その可能性に、今、非常にワクワクしています。
「仕組み化」と「価値創造」の両輪を回す。共に挑戦する仲間へ
—— これから仲間になる方に求めるのは、どのような資質でしょうか。
マルチプロダクト化に向けて、組織の様々な場所で変化が起きています。だからこそ、指示を待つのではなく、自ら情報を取りにいける人が活躍できるでしょう。そして何より、「誰もやったことがない課題」に対して、失敗を恐れずに挑戦できること。一度の失敗で諦めるのではなく、そこから学び、成功するまで挑戦し続けられる方と、このエキサイティングな未来を共に創りたいです。
華やかな経歴以上に、Visionへの熱意や日々の誠実な努力こそが、クロスビットの価値だと考えています。
—— 現在のクロスビットのブランディング組織で働く魅力は何でしょうか。
大きく2つの魅力的なテーマがあります。1つは、データ管理基盤など、まだまだ未整備な部分を自らの手で整えていく「仕組み化」の面白さ。もう1つは、新しい価値提案が次々と生まれる中で、誰に、何を、どう訴求するかを検証しながら形にしていく「価値創造」の面白さ。
この「仕組み化」と「価値創造」の両輪を回し、事業に大きなインパクトを与えること。ブランディングの醍醐味のすべてを、今のクロスビットでは経験できるのです。
—— 最後に、松田さんがクロスビットで描く「キャリア未来図」を教えてください。
「世の中を変える」ような、大きなインパクトを与えたい、そう考えています。代表が掲げる「労働の需給を最適配置する」という未来像を最大化し、私たちの会社があることで「世の中のシフトワーカーに対する見方が変わった」と言われるような未来を実現したいです。
現状、シフトワーカーという働き方は、時に「スキルや経験が正しく評価されにくい」といった側面も残っています。そうした労働市場の歪みを解消し、一人ひとりの貢献やスキルが正しく可視化され、適正な報酬や機会を得られるようにする。シフトワーカーを「自分の強みを活かし、主体的にキャリアや働き方を選択できる」という、ポジティブな働き方を実践する人々として、社会に認識されるよう変えていきたいです。
私たちは単なるSaaSの会社ではありません。人の労働に関するデータを、ユニークな形で保有している資産(アセット)カンパニーなのです。この資産を基にビジネスに大きなレバレッジをかけ、共に世の中を変えていく。そんな挑戦に、専門性を持ちながらも越境していくような意欲を持つ方と立ち向かっていけたら嬉しいですね。
クロスビットの中にいる異才たちの挑戦は、まだ始まったばかりです。この記事を読んで、少しでも心が動いたなら、ぜひ話を聞きに来てください。「はたらく」先の最高を、ここから創り上げていく仲間を、私たちは待っています。
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