シュナイダーエレクトリックの紹介

私たちシュナイダーエレクトリックは、電化・自動化・デジタル化の分野で世界をリードする産業テクノロジー企業です。スマート製造、レジリエントなインフラ、次世代データセンター、インテリジェントビル、直感的なホームオートメーションなど、幅広い分野に最先端のソリューションを提供しています。

当社は、深い専門知識を基盤に、コネクテッドプロダクト、オートメーション、ソフトウェア、サービスを組み合わせ、エンドツーエンドのライフサイクル全体をカバーするAI対応の産業用IoTソリューションを提供しています。これにより、デジタルツインの実現を通じて、お客様の利益と成長を支援しています。

インダストリアルオートメーション事業部とは？

日本では一般的に「FA（ファクトリーオートメーション）」と呼ばれる分野ですが、シュナイダーでは「インダストリアルオートメーション」として展開しています。国内には36か所の拠点を構え、「最もローカルなグローバル企業」として、日本のお客様に寄り添った事業活動を行っています。

また、当社の売上は世界中に分散しており、特定の地域文化に偏らないグローバルな視点を持つことも特徴の一つです。私たちは単なるコンポーネントメーカーではなく、お客様の課題を共に解決するパートナーです。

私たちの歴史

日本での事業は1962年に開始され、以降、さまざまな企業との提携や合併を通じて、多様な製品ポートフォリオを築いてきました。特に、インダストリアルオートメーション事業部では、産業用タッチパネルにおいて大きなシェアを誇っています。

2002年には、株式会社デジタル（Pro-Face）と資本提携を行い、日本市場におけるHMI（Human Machine Interface）製品の展開を強化しました。

製品とソリューション

シュナイダーエレクトリックでは、「Pro-Face」や「AVEVA」などのブランドを通じて、単体のコンポーネントだけでなく、組み合わせによるソリューション・システムとしての提供も可能です。

当社の強みは、製品を単体で提案するのではなく、以下の3つの階層に対応する機器やソフトウェアを包括的に提供できる点にあります：

• コネクテッド機器：現場の各種機器と通信し、必要なデータを取得（例：Pro-FaceのHMI、Altivarインバーター、Lexiumモーション機器）
• エッジコントロール：取得したデータを現場で効率的に処理
• アプリケーション：産業用ソフトウェアやクラウドと連携したサービス

これらを通じて、お客様のニーズに柔軟に対応するソリューションを提供しています。

私たちの製品：①Pro-FaceブランドのHMIハードウェア

HMIは、製造機械の情報を人に伝え、人の操作を正確に機械へ伝えるインターフェースです。シュナイダーのHMIは、日本で開発・製造されており、操作端末として多くの現場で活用されています。HMIの紹介ブログはこちらのブログを確認！

私たちの製品：②Pro-FaceブランドのHMIソフトウェア

ハードウェアに加え、画面作成ソフトや遠隔監視ソフトなど、DX化を推進するためのソフトウェアも開発しています。近年はソフトウェア開発にも注力しており、現場のニーズに応じた柔軟な対応が可能です。

Pro-Face HMI の強み

最大の特長は「圧倒的なコネクティビティ」です。PLCだけでなく、センサーや他のフィールド機器、MES、エッジコンピューター、ERP、クラウドなど、800種類以上のFA機器と連携可能です。

また、Pro-Faceは世界初のタッチパネル表示機を開発したブランドであり、プログラマブル表示器において日系グローバル市場シェアNo.1を誇ります。

私たちの製品：③AVEVAブランドのソフトウェア

AVEVAは英国発のITソフトウェア企業で、2018年にシュナイダーのソフトウェア部門と統合されました。プロセス自動化や情報管理に特化した産業用ソフトウェアを提供しています。

1. AVEVA InTouch Unlimited 
2. • 製造業・インフラ向けのHMI/SCADAソフトウェア。設備やプロセスをリアルタイムで可視化・監視・制御。

1. AVEVA Plant SCADA（旧Citect SCADA）
2. • プラント向けの高機能SCADAソリューション。
   • 大規模なプロセス制御に対応し、柔軟なカスタマイズが可能。
2. AVEVA Edge
3. • 小規模から中規模のHMI/SCADAアプリケーション向け。
   • 組み込みシステムやエッジデバイスに最適。

SCADAとは？工場やインフラを見える化・遠隔操作する仕組み

SCADA (Supervisory Control and Data Acquisition）は、工場や発電所、水処理施設などで使用される「監視制御およびデータ収集システム」です。設備の状態をリアルタイムで監視・操作できるため、現場に行かずとも安全かつ効率的な運用が可能です。

SCADAは、IoTやスマートファクトリーの基盤技術としても注目されており、製造業やエネルギー分野などで広く導入が進んでいます。

1. AVEVA Historian
2. • 製造現場やインフラ設備からのデータをリアルタイムで収集・保存・分析するための高性能な時系列データベース。
   • 現場のセンサーや制御システム（SCADA、PLCなど）から収集される膨大なデータをリアルタイムで高速に記録・保存・分析するために設計されています。
2. AVEVA Insight
3. • クラウドベースのデータ可視化・分析ツール。
   • 設備やプロセスのパフォーマンスをリアルタイムで監視し、予知保全や最適化に活用。

1. AVEVA System Platform
2. • SCADA、MES、IIoTを統合管理できる産業用オペレーションプラットフォーム。
   • 12以上の産業分野（製造、エネルギー、インフラなど）に対応した柔軟なソリューション 
2. AVEVA Vision AI Assistant
3. • カメラ映像をAIで解析し、異常や状態変化をリアルタイムで検知・通知。
   •  SCADAやHMIと連携し、映像とプロセスデータを統合的に監視・分析。

 AVEVA製品の強み

• エッジからクラウドまでを統合する柔軟なプラットフォーム構成
  SCADA、HMI、MES、AI、クラウド分析など、現場から経営層までの情報を一貫してつなぎ、リアルタイムな意思決定と全体最適を実現します。
• 業界横断で使えるスケーラブルなアーキテクチャと豊富な連携性
  製造、エネルギー、インフラ、水処理など多様な業界に対応し、OPC UA、MQTT、SQL、クラウドAPIなどの標準技術とスムーズに連携可能です。

まとめ

今回は、シュナイダーエレクトリックのインダストリアルオートメーション事業部とその主な製品についてご紹介しました。当社はインダストリアルテックカンパニーとして、DX化や効率化を支援する製品・ソリューションに注力しています。

次回は、FA業界でよく見かけるシグナル機器やリニアモーション製品についてご紹介する予定です。どうぞご期待ください。

インダストリアルオートメーション事業部で仲間を募集しております！