今回ご紹介するのは、弊社の取締役で経営管理室を統括する西村さんです。現在募集中の「別荘管理統括本部長」ポジションの一番近くで働く社員兼役員でもあります。
西村さんの自身のことや、今後の事業の展望などについて聞いてみました。
【西村さんプロフィール】
軽井沢生まれ軽井沢育ち。
大学卒業後は長野県を中心にアミューズメントセンターを展開する会社に入社。
店長やエリア長、店舗開発などを経験したのち、2022年(株)ワタベアンドカンパニーに入社する。別荘管理の現場職を経験したのち、2024年から現職。
お店の全員から嫌われてしまったバッティングセンター店長時代
まずは西村さんのこれまでのキャリアについて教えてください。
生まれてからずっと軽井沢で育ってきて、大学で一度大阪に出たものの、長野に戻ってきて、地元の会社に就職しました。
キャリアはゲームセンターの店員から始まって、25歳のころ新潟県内の小さなバッティングセンターの店長を任されたことからスタートしました。でも、お店のスタッフ全員から嫌われてしまったんです。キャリアの最初でありながら、自分にとって一番辛い時期だったかもしれません。
お店の全員から嫌われる経験ってなかなかないですよね。何があったんですか?
当時はまだ若かったこともあって「自分はなんでもできるし、自分一人でできる」って思い込んでいたんですよね。なので周りへの態度が高圧的だった。
ある日現場の業務連絡ノートの見開き両面に自分の悪口がびっしり書いてあるのを見てしまって…あの時はさすがにへこみました。
こんな状態だとそのうち業務にも影響が出始めてしまって、できると思っていたことや、自分が見えていると思っていた世界が、仕事のほんの一部にすぎなかったことを思い知りました。
その時初めて、自分一人でできることの限界を知って、チームでできることの可能性や範囲の大きさに気が付きました。
どうやって状況を変えていったんですか?
一人ひとりと面談をして、謝罪とこれから協力してほしいというお願いをして回りました。一人当たり2時間ずつくらい。ずっと責められたり、怒られたり、しんどい時間だったけど、一人また一人と少しずつ関係性を作ることができて、仕事も回り始めました。
最初の失敗はあったけど、こうして一人ひとりと関係性を作ってチームを率いていく仕事は案外自分に向いているのかもしれないなと感じる出来事でもありました。結果その会社では15年くらい働いていました。
「いい会社にしよう」という社風に支えられる
その後ワタベに転職されたのはどんな理由だったんですか?
家庭の事情があり軽井沢に戻ることになったんです。とにかく仕事を探すことが優先だったので、ワタベを選んだことに特に理由はありませんでした。
ただ入ってみると、いろいろ非効率なことがあったり、改善の余地があることがあったりして、「とてもいいことをしている会社だけど、中が付いていけてないな」という印象でした。
私は「この会社に絶対入りたい!」という感じで入ったわけではないので、逆に「気が付いたことは遠慮せずに何でも言おう!」というかなり強気なマインドになっていたこともあって、遠慮せずに声をあげて、それらのことを改善していきました。業務用デバイスやインフラの整備、部署間の連携方法の改善などなど…
既存の業務のやり方を変えるのにはどうしても摩擦がおきますよね。ゲームセンターの時のようにはならなかったんですか?
私自身が手痛い経験から学んでいた、ということもありますが、うまくいった理由は2つあると思っています。
1つは社長の設楽です。
入って間もない社員が「こうしましょうよ」と提案してもちゃんと取り合ってくれる。
「わかった、でも理由を説明してくれ!」と話を聞いてくれて、納得してくれたら「やってくれ!」と自分に任せてくれる。その懐の広さに支えられたところが大きいです。
もう一つは社員のマインド。
従来のやり方とか自分の考え方に固執する人が少なくて、ちゃんと説明して理解してくれれば、前向きに「やろうよ!」と言って仲間になってくれる人が多いというところかなと思います。もちろん衝突したこともたくさんありましたけど、小さな改善と小さな成功体験をみんなで積み重ねることを通じて、どんどん理解と共感が広がっていった感じがしています。
社長も社員一人ひとりも、変化に対して柔軟な印象を受けました。それはなぜでしょうか?
社長が常々「いい会社にしよう」と言っているんです。
「いい会社」の明確な定義があるわけではないので、誰かにとってのいい会社が、誰かにとってはそうではないということも起こりえるし、もちろん現状の会社がみんなやる気に満ち溢れていて課題が1つもないとかそういうことでもなかったりするのですが…。
誰かが「いい会社にしよう」と思ってそれに対して努力をすることを、周りのだれもが否定しないという雰囲気があると思います。
だから当時の自分の「こうしてみようよ」という提案をみんな受け入れてくれたんじゃないかなぁと感じています。
右から2番目の、両手を隣の社員の方に回している男性が弊社社長設楽です。
編集部注)「いい会社」についての記事は後日公開予定です!
自分なりの「いい会社」について考えて、行動できる人と共に働きたい
「別荘管理統括部長」募集の背景について教えてください
上記のように「いい会社になろうとする」動きには寛容な会社なのですが、一方で、実際に「いい会社とは何か」を自分で考えて実際の行動を起こせる人や、少し俯瞰した視点から物事を見て会社の方向性を考えられる人がまだまだ足りていないと感じています。
別荘管理統括本部長のポジションにつく方には、会社をより良くするためにいろいろなアイディアや施策を考えてもらって、どんどん提案し、遂行していけるような自律自走できるような働きを期待しています。
具体的にはどんな仕事をお任せするイメージですか?
ご入社されて割とすぐにお任せしたい短期的なミッションとしては、弊社の主力事業である「別荘管理事業」の盤石な運営体制の構築があります。
具体的には作業の効率化や省力化を計ったり、個人に紐ついてしまっている経験や知識を組織のナレッジに昇華して組織力を上げる仕組みを作ったりというようなことです。
弊社の現場を知っていただく時間をたっぷり取りつつ、他社や多職種で得た知識を生かして、その方ならではの「もっとこうしたらいい会社になると思う」という提案と、強力な推進力を期待しています。
足元がしっかりと固まった後は、軽井沢で培った別荘管理のナレッジを活用して、軽井沢以外の地域への進出を考えています。そのフェーズにおける中長期ミッションとしては、地方進出の中心メンバーとして、営業や支部立ち上げなどをお任せするということを考えています。自分で裁量をもってどんどん仕事を進めて大きくしていきたい人にはやりがいのあるポジションなのではないでしょうか。
主力事業の改善とさらなる発展がミッションになるんですね。責任重大ですね。
とはいえ別荘管理という聞きなれない職種だったり、軽井沢という場所の特殊性などもありますので、私を中心に研修やトレーニングの時間を設ける予定でいますのでご安心ください。
特に入社して全員が経験する現場研修では実際の清掃や営繕作業も経験していただきます。それらを通じて弊社への理解や、周囲との関係性を作っていただきながら、お力を発揮いただける環境つくりを全力でサポートします。
どんな経験をお持ちの方を想定していますか?
私も前職は異業種でしたので、業種は特に問いません。
ただ、私がバッティングセンター店長時代の経験から、チームワークの大切さや、同じ目標に向かってメンバーを束ねていくことの楽しさを感じていいたように、誰かと一緒に仕事をすることが好きな人がいいのではないかと思います。
あとは「いい会社になろう」という言葉の意味するところはお客様や取引先、従業員など多岐にわたりますが、まずは何より「お客様にとってのいい会社」であることが重要だと考えています。ですので、お客様に喜んでいただけることが自分の喜びと感じられる人、お客様のために努力ができる人にぜひお越しいただきたいと思います。