私は高校を卒業後、まず始めに短期大学に入学します。
短大卒業後すぐに就職することを目的とした学校なので、当時就職率は95%以上とうたわれていました。
そのためビジネスマナー研修の授業が必須であり、ビジネススーツを着用しての参加となります。
グループワークやディスカッションの授業も多く、人前でプレゼンをする機会も多々ありました。
入学当初からみんな「就職活動」を意識しながら学校生活をおくっていたので、部活動やサークル活動は盛んな学校でなく、大学生らしい自由な時間が少ない環境でした。
そんな中でも私は学内イベントを運営する実行委員会に所属していたので、わりと行事ごとも率先して楽しんでいた方かと思います。(卒業パーティーはミラコスタで司会をしました⇓)
しかしみんなと私の大きな違いは、就職でなく「編入」を決めていたことです。
もともと四年生大学に進学したかったものの、受験に失敗してしまったため短大に行く道しかありませんでした。
それでも内申を取っていれば、編入の推薦枠を取れることを知っていたので、はじめからそのつもりで短大に入学しました。
一学年500人いる中で、編入希望者は私を含めてたったの2人。
みんなと目指す方向が違うことに孤独を感じることもありましたが、そのぶん自分の意思を貫き通す強さを試される2年間となりました。
周りと同じである必要はない、自分の進む道は自分で切り開く。
良く使われるフレーズかもしれませんが、かっこよく言うとそんな感じです。笑
そして教員の方々のサポートもあり、無事に自分の志望していた大学に編入することができました。
編入前はまるで転校生気分で、「友達できるかな」「ちゃんと授業についていけるかな」と不安な気持ちの方が大きかったのを覚えています。
けれど同じタイミングで他短大出身の人が何人か編入してきたのと、3年生から始まるゼミに加入したので、コミュニティを持つことができました。
ゼミの仲間を中心に学校生活をおくりながら、必死で単位を取り、あっという間に就職活動が始動となります。
結局すぐに就職活動をすることになるのに、なぜ編入を選んだのか?
それは少しでも長く、自分が将来どんなことをしたいのか考える時間と、覚悟を持てる余裕が欲しかったからです。
もちろん「正直まだ学生生活を楽しみたい!」という気持ちもありました。
ただそれ以上に、短大時代みんなが真剣に将来どんな仕事につくのか考えている時に、私にはそんな覚悟を持てないと思ったのが本心です。
この選択をして良かったかどうかで言うと、良かったと思っています。
私からすると四年生大学に入ってからがようやく将来のことに向き合えるタイミングで、やっとみんなと同じように覚悟をもって就職活動に励むことができました。
また短大時代の仲間だけでなく、編入を通して新たな仲間に出会えたことも、大きな財産となりました。
他人は自分を映す鏡だという言葉があるように、周りの人があってこそ自分は形成されていくものだと思います。
その数が多ければ多いほど吸収させてもらえるものがあり、より自分に厚みを持たせてくれるように感じます。
私が自分のしたいように編入、就職の道に進めたことも、周りの支えがあってのものでした。
周りと同じである必要はない、自分の進む道は自分で切り開く。
その背景には、いつも周りに支えられてるからこそ、自分を強く持っていられるのだと、感謝の気持ちしかありません。
就職活動で行き詰まったり、自分の価値がなんなのか分からなくなったり、将来が不安になる人もたくさんいると思います。
そんな時こそ、自分がなんなのかを教えてくれる鏡の人が周りにきっといるはずです。
ちょっと肩の力を抜いて、自分の心置ける人とお茶をするのもいかがですか。