AIの台頭により、AIと親和性が高いチャットフォームは進化の渦中にあると言えます。
トレンドや技術の変化が著しく日々NO.1が変わっていくこの業界で、いまwevnalのPdMとして働く面白さは何なのか、PdMとして活躍する3人にざっくばらんに話してもらいました。
今回はその内容についてお届けします。
<プロフィール>
盛山 将広
開発部長
関西大学大学院卒業後、大手インターネット企業にシステムエンジニアとして就職。決済システムの開発・運用や社内CMSの新規開発、技術移行プロジェクトを推進。副業にてSaaS企業の開発プロセスや品質管理プロセスの改善提案、CXOに対するPdM支援などを経験。2021年4月wevnal入社。新規事業立ち上げを経験後、プロダクト及び開発部長として、全社視点でのプロダクト・開発組織づくりを牽引。
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吉澤 美和子
BOTCHAN EFOチーム PdM
新卒で大手SIerにエンジニアとして入社し、大手総合電機メーカーに出向。その後、Web系企業で開発を経験し、大手ファッション通販サイトを運営するインターネット企業のグループ会社でPdMにキャリアチェンジ。人材サービス企業など複数経験後、2024年12月にwevnal入社。BOTCHAN EFOチームとAIOpsチームを兼して会社の利益を追求している。
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小林 優也
BOTCHAN EFOチーム PdM
高校から大学院まで一貫して情報系の学科で学んだあと、ゲーム開発を担う大手企業にエンジニアとして入社。その後、ECサイトのディレクター職に転身。最終的に社内MVPを受賞し、さらなる成長を求めて2023、wevnal入社。BOTCHAN KeeperのCS(カスタマーサクセス)、ディレクター、BOTCHAN Paymentのディレクターを経験後、現在はBOTCHAN EFOのPdMを務める。
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AIは業界のトレンドであり、対応しないと生き残れないもの
——まず、PdMとして活躍する皆さんの現在のポジションと業務内容を教えてください。
吉澤:肩書きはBOTCHAN EFOのPdMですが、現在は社内でAI関連のことを担うAIOpsチームの仕事に取り組んでいることが多いですね。社内から課題を拾い、それをAIで対処するか、DXするのかなどを判断して課題解消に努め、場合によっては人に任せるといった采配もしています。
盛山:私は特定のチームには所属せず、AI関連以外のプロダクトの開発部長として、VPoEのような立場でいろいろなチームをマネジメントし、開発組織全体の舵取りを担っています。加えて、AIを組織的に活用するためのDX推進や新規プロダクトの企画にも携わり、技術とビジネスの両面から価値創出を図っているところです。
小林:僕はBOTCHAN EFOのプロダクトチームで、BOTCHAN EFOを成功させるために必要なことを考えて、ひたすらそれを実行に移しています。例えばAIを使った生産性の向上や提供するリードタイムの短縮、品質向上など、何でもやっていますね。
少し前までディレクション業務を担っていたときに感じた課題もあれば、日々の業務の中で自分が思っていたこと、メンバーなど周りから上がってきた課題の解決に取り組んでいます。それらを一つひとつ解決していくことで、BOTCHAN EFOを少しずつ改善していっているのです。
——オンライン接客領域において、PdMとしてトレンドや構造的な変化で注目していることはありますか?
吉澤:やはりAIですかね。AI系の技術開発にせよ、企画などの上流にせよ、AIはいま多くの工程に入り込んでいます。当社の商材においても、つくり方、サービスの両面でAIを活用していますね。
盛山:AIとチャットフォームは相性が良いですからね。トレンドでいうと、マルチモーダル化でしょうか。テキストだけでなく、画像や動画、音声など様々なモーダルを一つの目的のためにシームレスに活用するのが、オンライン接客の領域では重要になっています。
そこにいかに対応していけるかが、国内外において今後のマーケット獲得に影響してくるでしょう。
小林:そういう意味では、トレンドというよりもはや適応しないと生き残れない領域ですね。
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大事なのはサービスの本質を見失わないこと
——オンライン接客領域において、競合他社はどのような動きをしていますか?
盛山:日本国内では、ある企業が展開する対話型音声AIサービスは一歩先にいっていると感じますね。音声AIの品質はひと昔前と比べて段違いですし、人と会話しているようなリアルタイム性もあります。
小林:音声AIの精度がここまで高くなってくると、従来型のチャットフォームにとっては新たなチャレンジになるかもしれませんね。これからどう価値を発揮していくかが問われそうです。
盛山:そこがいかにマルチモーダルをシームレスにするかという話につながるのではないでしょうか。例えば音声で話しているときに、商材の話をしているのならば画面上に商材の画像が出てくる。そこに対して質問すると、角度やカラーリングが変わるなどが考えられそうです。
あとは従来のテキストチャットフォームの延長線上で言うと、チャット内のウィンドウで欲しいものを検索すると、その画面の右側に質問の内容によって変わる候補リストが出てくるとかね。こうしたサービスは、海外の企業がすでに取り組んでいます。
吉澤:運営会社で働いていた側の目線で言うと、私たちが携わっている商材やサービスを最終的に使うのは一般のお客様だと考えたときに、AIでパーソナライズができると結構強いと思います。見ている人のデータによって、レコメンドする動きができるといったパーソナライズがチャットフォームの世界で発展しそうですし、実際やりたいと思っている企業はあるでしょう。
ただ、これは技術的にはすでにできる状況ですが、サービスとして提供するにはハードルがあるんですよね。とはいえ、近い将来には実現しそうです。
盛山:wevnalでもまさに、「いまのAI時代を踏まえてどういうプロダクトをお客様に提供すべきか」を考えていますね。
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——AIの普及によりトレンドは変わってきましたか?
吉澤:少し前はテスト駆動開発などが多かったですが、最近はもっぱらAI駆動開発の話題が多く、wevnalでも取り組んでいます。
AI駆動開発ではAIに手を動かす部分を任せられるようになり、私たち人間はアイデアなど上流部分に注力できるようになりました。一方でPdMとして思うのは、プロダクトをつくる方法は何でも良いということです。
大事なのはHowではなく、本質であるサービスは何か。
手法も大事だけれど、さらに大事なことがあるというのを忘れてはいけません。
勝ち筋を見極めること、AI時代だからこその強みを活かすこと
——wevnalのBOTCHANは、業界内でどういうポジションにあるのでしょうか?
小林:いままさに業界内でどうやって頭一つ飛び抜けるかを画策しているところで、全社でAI活用を推進しています。
AIの進歩は早いので、これからどうなっていくかが大事。キャッチアップし続けることが重要でしょう。
盛山:そのためのキーワードは「マルチモーダル」になりますね。AI時代以前で考えると当社は業界内におけるリーディングカンパニーといえる存在です。。AI時代となった現在においてはチャットとAIの相性の良さから、業界としてゲームチェンジが起こると予想しています。その中で頭一つ飛び抜けるためには、ユーザーのユースケースに寄り添った上で、ユーザーにとって必要な情報や心地よいコミュニケーションを、マルチモーダルなコンテンツを用いてシームレスに提供することが重要だと考えています。
——他社にはないwevnal特有だと感じるプロダクトの取り組みを教えてください。
吉澤:当社のプロダクトの特徴として、CS(カスタマーサクセス)の存在が大きいんですね。クライアントに伴走してしっかりケアをする体制は当社の特徴であり、AI時代だからこそ光る強みだと思います。
あとはマルチプロダクトを提供していることも、当社のプロダクトの取り組みにおいて特徴と言えるでしょう。お客様の課題がBOTCHAN EFOで解決しきれなかったらBOTCHAN Paymentを導入するなど、プロダクトを横断して相対的にカバリングして価値提供できます。
とは言え、プロダクト間の横断はまだフラットではないので、私たちPdMが横断的な存在としていることで、プロダクト間の連携をフラットにしていきたいですね。
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PdMの価値を発揮し、息の長いプロダクトをつくりたい
——いま、wevnalのプロダクトに携わる意義は何ですか?
小林:チャットフォームはAIと親和性があり、AIの恩恵を受けている一方でAIに取って代わられるのではないかという恐怖もあります。そんな中、AI活用推進組織のおかげでAIを高い水準で試せる環境があるのは、wevnalならではの面白さです。
AI時代において、自分にどれだけのことができるのかという挑戦もできます。
盛山:これから事業の個性を突出させるというフェーズに携われることが、まず大きな意義なのではないでしょうか。私がいま取り組んでいる新規プロダクトの企画は、これまでの当社とは違う形での挑戦なので、会社の新時代を一緒につくっていける面白さがあります。
吉澤:挑戦できる環境があって成長できることです。ベンチャー企業らしく裁量を持てますし、大きな責任を持って業務に取り組めるのはwevnalで働く意義になっています。
——今後の目標を教えてください。
盛山:入社した4年前から言っているのは「開発組織をつくりたい」「PdMに携わっていきたい」ということ。開発組織は現時点で人数的にも体制として整ってきているので、次はPdMの文化や役割を定着させていきたいと思っています。
私の目線では、PdMという役割や文化は、まだこれから育てていくフェーズだと感じています。
だからこそ、ここにいるメンバーと一緒に、その土台を築いていけたらと思っています。
小林:良いですね。僕はまずは何よりもEFOを成功させることが目標です。その次のステップとして、EFOで学んだことを活かして他のプロダクトの成功にも貢献できるような人材に成長していきたいとも思っています。
吉澤:たくさんの人が使ってくれて、かつ売れるサービスに携わりたいです。いままでいろいろなプロダクトをつくってきましたが、その中には売れなくて3カ月でクローズしたものもあれば、いろいろな人に使ってもらったけれど赤字になって長続きしなかったものもありました。
生き残るサービスというのは、たくさんの人に使ってもらえて売れるもの。私は当社で息の長いプロダクトに携わり、成長に貢献していけたら嬉しいです。
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取材協力:CASTER BIZ recruiting