ユーザーのブランド体験を向上させるBXプラットフォーム「BOTCHAN」を提供するwevnal(ウェブナル)。マルチプロダクト展開に加えて、生成AIを積極的に取り入れたプロダクト開発と業務フロー構築を進め、組織も急成長を遂げています。
2025年4月、IBMやMicrosoft、CiscoといったグローバルIT企業の要職を経て、楽天の副社長CIOを退任した平井康文さんが、wevnalの社外取締役に就任しました。
今回は、wevnalとの出会いのきっかけ、関わりはじめて見えたwevnalの事業・組織のポテンシャル、今後の展望についてお伺いしました。
目次
- 「絶対にこの人を成功させたい」グローバルIT企業を牽引してきた人物が語るwevnalの魅力
- 独特の企業文化を今後の成長の柱に
- 事業成長に向けた前向きなコミュニケーションがwevnalの成長の源泉
- “人の力を増幅させる仕組み”としてのAI活用
「絶対にこの人を成功させたい」グローバルIT企業を牽引してきた人物が語るwevnalの魅力
──wevnalとの関わりは、どのような経緯で始まったのでしょうか?
2年ほど前に、共通の知人を通じて代表の磯山さんと知り合いました。最初は食事をしながら、SaaS業界や生成AIに関する情報交換からでしたが、次第に親しくなり、経営に関してのアドバイスをする機会も増えていました。
2024年10月末に私が楽天の副社長CIOを退任した後、磯山さんから「wevnalの経営をサポートしてほしい」と依頼を受けて、そこから社外取締役になることを前提に関わってきました。
──多数のスタートアップがあるなかで、なぜwevnalを選んだのでしょうか?
一番の理由は、磯山さんの人柄に惚れたことですね。関わりを持つなかで「この人を絶対に成功させたい」という強い想いを抱くようになりました。
加えて、個人的な縁を感じる出来事もありました。
私は、夏目漱石が教鞭を執ったことでも知られる愛媛県の松山東高校の出身です。この学校は、有名な小説『坊っちゃん』の舞台でもあります。
そして、wevnalが展開するプロダクトの名前は「BOTCHAN」。そのことを知ったとき、「これは何かの縁かもしれない」と感じました。意外な共通点もあって、より親しくなれたと感じます。
独特の企業文化を今後の成長の柱に
──社外取締役に就任するにあたり、これまでどのようなことに取り組まれてきましたか?
主に3つの領域で支援をしてきました。
1つ目は「GTM戦略(Go To Market戦略)」の推進です。
私自身、約30年にわたってグローバルIT企業の営業に携わってきました。その経験を踏まえて、商談方法やプロジェクトの進め方など、現在のwevnalにおける営業プロセス一つひとつを見直して、営業の変革に取り組んできました。
2つ目は、技術戦略のアドバイスです。
楽天時代は約6,500人のエンジニアリング部隊を統括してきました。CTOの鈴木さんをサポートし、よりフレキシブルで堅牢で、なおかつ費用対効果の高いプラットフォームインフラの構築を支援してきました。
3つ目は、企業文化の醸成です。
先ほど磯山さんの人柄について触れましたが、wevnalは非常に柔らかい独特な企業文化を持つ会社だと感じています。良い意味で、“スタートアップらしくない”かもしれません。現在は150名の規模ですが、もっと拡大した時にもこの独自のカルチャーを中核とした組織づくりができるように後押ししています。
事業成長に向けた前向きなコミュニケーションがwevnalの成長の源泉
──どのような点がwevnal独自の企業文化と感じられていますか?
「非常に柔らかい」と表現しましたが、一般的なスタートアップにありがちな、成長とスピード感を重視するがゆえのギスギス感がありません。
wevnalでは、お互いをリスペクトし合いながら、前向きな議論ができる環境が整っていると感じますね。社員からも「人が良い」というエピソードをよく耳にしますが、入社前の面談から教育、チームプレーでの事業推進まで、その良さが各所に浸透しているのではないでしょうか。
私は毎週の経営会議にも参加していますが、問題を追及するのではなく「どうすれば解決するのか」を一緒の目線に立って議論していますし、その議論のクオリティも高い。また、誰もがこの会社で学ぼう、成長しようという意識を持っていることは素晴らしいです。「社会感受性が高い組織」なのだと感じています。
──反対に、課題と感じられることはありますか?
組織全体にまだまだ若さはありますね。結果責任(アカウンタビリティ)の意識を高めると、より成長していく可能性があるのではないでしょうか。
もちろん外資系のような明確さまでは不要ですが、優しすぎることで事業成長の足かせにはならないようにする必要があると感じます。ここは、私が社外取締役に就任してからより強化していきたいポイントだと感じています。
“人の力を増幅させる仕組み”としてのAI活用
──事業の側面についてはいかがでしょうか?
BOTCHANの各プロダクトが、COOの久川さんのリーダーシップのもとで非常に順調に成長を見せていますね。ここからブランドエクスポージャーを高めることで、今の成長をより加速させることができると考えています。
また、全社的に生成AIへのコミットメントが非常に高いことも評価できます。特に「BOTCHAN AI」は、エンドユーザーのブランド体験をさらに高めるプロダクトであり、こういったプロダクトの存在は非常にわくわくさせられるものです。
AIは一般的に「Artificial Intelligence(人工知能)」と表現されますが、本当は「Augmented Intelligence(人の力を増幅させる仕組み)」ではないのかと考えています。
“人工知能”と訳されてしまったがために、「人の仕事や役割を奪うのではないか」といった誤解が生じている。実際は、AIを活用することで人の持つ力をより増幅させることが可能なものです。
wevnalでは、AIを単なる自動化ツールとしてではなく、人間の能力を補完し、ビジネスの成長を加速させる手段としてさらに活用を加速させていきたいと考えています。
グローバルで通用するスタートアップを日本から生み出したい
──これまで多数のグローバルIT企業で働いてきた平井さんが、なぜスタートアップの支援に注力されているのですか?
AIをはじめとしたテクノロジーの領域について考えたときに、専門家に委ねようとする大企業よりも、自分たちでプロダクトを生み出しているスタートアップこそ、これからの日本の社会を変革しうる可能性があると考えています。
そして、スタートアップには日本国内のマーケットを見るだけではなく、グローバルで通用するようなプロダクトを生み出して勝負してほしい。私のこれまでの経験を通して、スタートアップをグローバル規模に成長させていく支援をしていきたいと考えています。
また、どうしても規模の観点から、大企業ほど発言力があります。テレビCM一つとってもそれは明確です。こういった構造をひっくり返して、より今後の社会に与える影響の大きな会社の発信力を高めていきたいという気持ちも持っています。
──最後に、wevnalの今後についてどのような期待を持っているか教えてください。
今年は「マルチモーダルAI元年」だと感じています。そして、そのAIを駆使してプロダクトを伸長させているwevnalは、非常にユニークなスタートアップの1社です。
wevnalはこれからのスタートアップ業界のロールモデルになりうる存在だと思っています。技術力と組織文化、この二つをもってよりわくわくするビジネスを広げていってほしいですね。
wevnalでは現在、事業の拡大に伴って、あらゆるポジションの方を募集しています。 会社にご興味を持っていただいた方は、まずはお気軽にご連絡ください!