株式会社wevnal ‐HQ‐導入事例
生産性・開発力向上のためには投資を惜しまない。採用良化・リテンションにも繋がった、「エンジニア福利厚生」 【株式会社wevnal 】
https://hq-hq.co.jp/casestudy/wevnal
昨今、wevnalではインターン経験を積んだ上で新卒入社するエンジニアが増えています。
生成AIといった最先端技術に取り組んでいることに加え、エンジニアとして働くことを意識した際に、開発組織の技術力や保有するデータ量も魅力になっているのではないでしょうか。
今回お話を聞いたインターン生の畠山陽喜さんも、内定承諾の決め手として重要だったのは、最先端技術をキャッチアップし続けることが可能な環境がwevnalにあったことだと話します。
畠山さんは、wevnalでのインターン活動を通してどのような経験を積み、自身のキャリアや会社の未来にどのような期待を持つことができたのか。インタビューを通じて詳しく語ってもらいました。
──まずは簡単に自己紹介をお願いします。
東京電機大学大学院でシステム工学を専攻している、畠山陽喜です。
大学では機械学習の研究室に所属しており、自然言語処理の研究をしています。具体的に扱っているのは、自律型対話システムの研究や人と対話を行うエージェントの印象評価などです。
学外では「対話ロボットコンペティション2022」に参加し、旅行代理店の店員になりきるアンドロイドロボットの開発に携わりました。結果は参加チーム12チームのうち4位。優勝こそできなかったものの、Honorable Mention Awardを受賞することができました。
──機械学習や自然言語処理に興味を持ったのはいつ頃ですか?
高校生の頃にはAIに興味を持ち始めました。身近なところでは、Siriが搭載されたiPhoneなども使っていたので自然とテクノロジーに対して関心を抱いたのだと思います。テクノロジーが進化することで、人間の生活がより快適になるかもしれない。そんな期待をはっきり感じられるようになったのもこの時期です。
──高校生の頃からなんですね。どのように進学先を選んだのでしょうか?
日本版のSiriともいえる『しゃべってコンシェル』を開発した教授が、東京電機大学で教鞭を握ることを知り、進学を決めました。高校は普通科だったので、学部生の頃はプログラミングの基礎を学び、大学院に進んでから本格的にAIの研究に没頭したという流れです。
──在学中にwevnalでのインターンも始めましたよね。
wevnalには、2023年8月からインターンに参加しています。ちょうど今から1年ちょっとですね。旅行代理店向けのアンドロイドロボットを開発した当時、お客様の質問に対して正確に応答するためのRetriever(検索の仕組み)を開発していたことからチャットボットには興味がありました。
そこで求人検索をしたところwevnalの開発したBOTCHANがヒットしたんです。その時はあくまで研究の延長線上という感覚でしたが、自分の経験を活かしつつ、実務や実社会の中で使われるAIの現場を知りたいと考え、インターンに参加しました。
──現在、インターンで担当している業務を教えてください。
チャットボットに搭載されている大規模言語モデル(LLM)の精度向上、自動評価に関するサーベイ及び検証業務が私の担当です。BOTCHANが保有する、エンドユーザーとチャットボットの膨大な対話データを活用し、クライアントに向けてどのような付加価値を提供できるかを検討することがミッションともいえます。
より注力しているのは、LLMを使用した誤った情報検索検出について検証し、hallucination(AIが誤った情報を作り上げてしまう現象)を生成する傾向を調べ、システム改善につなげるというものです。インターンに参加してからの半年ほどは、週に16〜20時間ほど働きながら、任された仕事に集中して取り組んでいました。
──業務の担当範囲はどのように決まったのですか?
最初に先輩社員の榎本さんが、BOTCHAN AIのこれからの課題が何かをいくつか教えてくれました。その中の1つにhallucinationがあったんです。世界中で大規模言語モデルが使われるようになったことで、今や世界的にも大きな課題になっています。
決してwevnal内だけの課題ではないところにやりがいを感じ、現在の業務を選択しました。hallucinationに関しては現在、私の修士論文のテーマにもなっています。
──業務が研究テーマに直結している点はやりがいにつながりそうです。
本当にその通りです。特にwevnalでは「人とAIの会話データ」を膨大に管理していますので、これらのデータを分析できるのは研究という意味でも非常に興味深いです。
業務や研究を通じて得られた仮説を検証することもできますし、それが実務面で効果がありそうな場合には、上長に相談をして開発に移行させることもできます。
高い自由度で仕事に向き合える点は、wevnalのAI領域でインターンをすることの魅力だと感じています。
──畠山さんはwevnalの内定を承諾し、2025年から本格的にメンバーの一員として働くことが決まっています。ぜひ就職活動の様子も教えてください。
就職活動は2024年1月頃からスタートして、最終的に10社ほどの選考を受けました。
活動の軸として大切にしたのは、ユーザーに先端技術を届けられる環境かどうかです。ほかにも、チャットボットを扱っているかどうか、データ量が膨大にあるかどうかも大事な判断基準でした。
そのため、ウェブサイトなどで公開されている情報のほか、選考時に面接で内部事情を詳しく聞いたりしながら、将来的に自分がやっていきたいことと一致するかどうかを見極めるようにしました。
──最終的にwevnalからの内定を承諾した決め手は何だったのでしょう?
就職活動の軸に挙げていた項目を前提にしながら、最終的にはAI関連企業の4社から内定をいただきました。その上でwevnalの内定を承諾した決め手は大きく3つあります。
1つ目は技術力があり、膨大な情報が集まり続ける成長企業である点です。最近入社された方でBOTCHAN AIの開発に携わっているメンバーに、Umut Karakulak(ウムト カラクラク)さんや曾 驍(ソウ ショウ)さんがいます。
技術力の高さはもちろん、日本と異なる国籍をバックグラウンドに持っているため、新鮮な刺激が得られています。
先輩社員の榎本さんからも私が知らない技術を教えてもらったり、今読むべきおすすめの論文を教えてもらったりと、学びは尽きません。
2つ目は、将来的に自分がやりたいことと会社が描くロードマップに、大きな重なりがあるかどうかです。特に対話システムのパーソナライズ化は、私がこの先もずっと続けていきたいテーマだったので、夢が叶う土壌があると感じられました。
3つ目は、リモートで働きながら、メンバーと円滑なコミュニケーションができるかどうかでした。コロナ禍以降、リモートワーク環境を整備する企業は増えましたが、オンライン上のやりとりが活発かどうかはまた別問題です。
wevnalの場合は、テキストでやりとりをする頻度が多く、オンラインミーティングをする機会も多いと感じています。入社間もない時期は出社をして既存のメンバーと交流をしながら関係構築をしたいと考えていますが、いざ業務に集中する際にはリモートワークをすることが私にとっては高いパフォーマンスを出す上でも大切な点だと考えています。
──インターンをしていたことも、内定承諾の決め手に影響したのではないでしょうか。
数ヶ月にわたり、実際の働き方を体験できたことは大きかったと思います。
内定をいただいた他社さんの場合、どうしても面接の場で口頭で聞くかぎりでしか職場環境や働き方がわかりません。リアルなイメージができたという点で、wevnalでインターンを経験できたことは良かったと思っています。
──最後に、これからチャレンジしたいことを聞かせてください。
BOTCHANに蓄積された膨大なデータを自動分析できるようにして、対話システムのパーソナライズ化を実現させる。これが私の挑戦したいことです。
最先端技術に日頃から触れていないと、人はテクノロジーを上手に使いこなせない気がしているんですね。これは「対話ロボットコンペティション2022」に参加した時にも感じたことで、どうしても人は慣れるまではロボットを前にすると単調な発話になってしまい、自然な会話の雰囲気ではなくなってしまいます。
──なるほど。対話システムのパーソナライズ化の先にはどんな未来があると考えていますか?
対話システムのパーソナライズ化を実現できれば、AIはもっと身近になり、AIと人が共生する社会が成り立つかもしれないと考えています。
wevnalが展開するBOTCHANのチャットボットもまさにその一環で、将来的には多くのAI販売員が店舗でお客さんとナチュラルな会話をしているかもしれません。
wevnalの掲げるビジョン・ロードマップを達成しながら企業成長に貢献し、私自身も成長を続けながら共に描く未来を実現したい。その目標に向かってこれからも頑張り続けたいと思います。
wevnalは「エンジニアにとって働きやすい環境」を整えています。エンジニアの福利厚生についてもぜひご確認ください。
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