日本最大級の結婚準備クチコミ情報サイト「Wedding Park」。サービス開始から22年、ウエディング業界のDXを牽引してきた老舗メディアが、今変革の時を迎えています。
「積み上げてきた20年は、次の未来をつくるための資産」と語るのは、メディア事業を統括する越貴裕(+Creation本部 本部長)と、現場の最前線で広告戦略を指揮する大沼夏帆(AD戦略責任者)です。
「広告枠の販売」から、クライアントの経営課題に踏み込む「パートナー」へ。22年目のメディアがなぜ過去最高売上を更新しているのか。そして、新しく募集する「商品企画」というポジションが、なぜ今、最高に面白いフェーズにあるのか。ふたりに話を聞いてきました。
■プロフィール
左:株式会社ウエディングパーク +Creation本部 本部長/越 貴裕
2013年、株式会社ウエディングパークに新卒入社。2013年に新卒入社以降、広告営業、新規事業責任者、動画事業責任者など様々な業務を担当。2019年に転職後、2021年よりウエディングパークに再入社。 現在は+Creation本部の本部長としてメディア運営の統括を担う。
右:株式会社ウエディングパーク +Creation本部 AD戦略責任者/大沼夏帆
2013年、株式会社ウエディングパークに新卒入社。エンジニアとして「Wedding Park」の運用・開発を担当。2015年、事業責任者として新規事業である婚約・結婚指輪のクチコミ情報サイト「Ringraph(リングラフ)」の立ち上げ・運営を経て、2025年、+Creation本部にてAD戦略責任者を担当。
目次
なぜ今、20年続くメディアをアップデートしているのか。組織の壁を壊した「創る・作る・売る」の融合
単なる「広告枠」の提供は終わり。クライアントの「経営」を支援するマーケティング集団へ
20年の資産 × 新体制が生んだ「過去最高売上」。クチコミを再定義した広告商品のリニューアル
徹底した「四方良し」。信頼を損なう広告は売らない
22年の信頼基盤を活かし、新しい商品価値を定義する
なぜ今、20年続くメディアをアップデートしているのか。組織の壁を壊した「創る・作る・売る」の融合
――「Wedding Park」は20年以上の歴史がある業界のパイオニアです。その老舗メディアが今、組織をアップデートしている理由を教えてください。
越: 私たち+Creation本部のミッションは、「デザイン思考と具現化力で新しい体験価値を創り続け、社会の変化を起こす」ことです。長年業界のイノベーターとして走り続けてきましたが、今の時代、ユーザーの多様化や変化も大きく、過去の成功体験に依存していては市場の変化に置いて行かれます。事業の価値をより高めていくために、「顧客基軸」と「ユーザー基軸」での価値向上を強化することにしました。
その中で、「顧客基軸」の広告商品の企画や販売において、課題となっていたのが「組織の分断」でした。
メディア側が広告商品を企画・開発し、それをセールスが売るというリレー形式が主流でした。作り手と売り手がお互いを尊重しあう文化ではあるものの、役割が分かれていることでどうしても商品に反映されるまでに時間がかかっていたんです。
そこで2025年4月に立ち上げたのが「AD戦略チーム(現・クライアントバリューチーム)」です。作り手(企画・開発)と売り手(営業)をひとつのチームに統合しました。企画開発、販売、そして顧客からのフィードバックを受けた改善。この「創る・作る・売る」を地続きにすることで、商品供給量は以前の倍以上に増えましたし、何より意思決定のスピードが劇的に上がりました。20年続くメディアとしての安定感は維持しつつ、動くスピードをスタートアップ並みに引き上げたんです。
――大沼さんは、この変革のリーダーに抜擢された時、どう感じましたか?
大沼: 「変えがいがあって面白そう!」というワクワクしかありませんでした。事業自体の成功に広告商品がどれだけ価値を提供できるかが重要ですし、私はそれまで、結婚指輪・婚約指輪のクチコミ情報サイト「Ringraph」の事業責任者として、少人数のチームで企画から販売までを一貫して行う面白さを知っていました。
その成功体験を「Wedding Park」という大規模なメディアにも持ち込めば、絶対に大きなインパクトが出せると確信していたんです。私はエンジニア出身で作り手の気持ちもわかりますし、事業責任者としてクライアントと対峙してきた経験もあります。分断されていた両サイドの課題が手に取るようにわかっていたからこそ、そこを繋ぎ合わせれば必ず「光」が見えると思っていました。
越: 大沼さんにこのチームをお任せしたのも、その「事業や組織全体を伸ばす視点」を持っていたからです。既存のやり方に固執せず、あるべき姿を掲げてチームを動かせる。そんな存在が、今の変革に不可欠でした。
単なる「広告枠」の提供は終わり。クライアントの「経営」を支援するマーケティング集団へ
――「クライアントバリュー」というチーム名には、どのような想いが込められているのでしょうか。
越: 今までの私たちは、どうしても「自社メディアの広告商品をどうしていくか」という思考に閉じがちでした。しかし、クライアントである結婚式場様が本当に求めているのは「集客の最大化」であり「カップルとの良質な接点づくりや感情体験の変化」です。
というのも、以前はクライアントの発信はトレンドに合わせて多くの人に向けた画一的なことが多かったのですが、ユーザーの価値観が多様化することで、それぞれの式場「らしさ」の価値や打ち出しが問われる時代になってきています。手法やマーケティングも複雑化してきたんです。
だからこそ、私たちもメディアの枠を超えて、顧客のビジネスを支援するマーケティング集団でありたい。自社商品だけでなく、時には他社との共創も含めて「価値(バリュー)」を提供していく。そんな決意を込めています。
大沼:現在は、ようやく「作り手と売り手全体での一体感」という土台ができあがったところです。本質的な課題感抽出や、ユーザーが求める価値への変換はまだまだレベルアップが必要。それらによって事業成長につなげていくフェーズです。
20年の資産 × 新体制が生んだ「過去最高売上」。クチコミを再定義した広告商品のリニューアル
――新体制になってから、具体的にどのような成果が出始めていますか?
大沼: 象徴的な事例は、既存の広告商品のリニューアルです。
例えば、従来のバナー広告に「Wedding Park」最大の武器である「クチコミ」を掛け合わせてリニューアルしました。
今のユーザーは、広告らしい綺麗な写真よりも「信頼できる第三者の声」を求めています。そのニーズと、私たちが20年積み上げてきた資産をマッチさせた結果、クリック率は劇的に向上し、コンバージョンにも寄与するようになりました。20年積み上げてきた「資産」を、デジタルの力でユーザーインサイトに合わせて変化させたんです。
クチコミを活用した広告商品のリニューアル
また、クチコミ評価を軸にした特集ページの広告商品では、売上が大幅に増加し、過去最高額を記録しました。
これらは、クライアントのニーズやユーザーインサイトを的確に捉えて再構築できれば、歴史あるメディアでもこれだけの爆発力を生み出せると証明できた事例で、チームの自信につながりました。
――商品化のプロセスも、以前とは変わったのでしょうか?
大沼:はい。現在の広告商品のつくり方としては、私たちが目指す商品での価値提供についての仮説をクライアントに伝え、課題感をヒアリングします。その後、商品案やプロトタイプを何度も壁打ちしながら、一緒に商品をつくりあげていく感覚です。
社内のメンバーだけでなく、クライアントとも一緒にマーケットを創っていく実感がありますね。
徹底した「四方良し」。信頼を損なう広告は売らない
――「顧客基軸」を強める一方で、メディアとしての公平性も重要ですよね。商品を作る際に大切にしていることはありますか?
大沼: 私たちが常に大切にしているのは「四方良し」の観点です。
「クライアント」「カップル」「社会」「ウエディングパーク」、この4つすべてにとって良いものかどうか。企画段階で、ディレクター・デザイナー・エンジニア、時には営業も交えて「これは本当にユーザーが求めているものか?」を徹底的に議論します。クライアントに有利なだけの広告は、短期的には売れても長期的にはメディアの信頼を損ない、結果としてクライアントのためにもならないからです。
越: この「四方良し」を貫いてきたからこそ、20年経った今でも多くのクライアントから信頼されているのだと感じます。最近では、テイクアンドギヴ・ニーズ様から「費用の不透明さを一緒に解決したい」とご相談をいただきプロダクト(mieruupark)を作るなど、新しい価値づくりの機会も増えています。積み重ねてきた信頼があるからこそ、単なる「媒体社」ではなく、「パートナー」としてご期待いただけているんです。この責任とやりがいは、他では味わえないものだと思います。
22年の信頼基盤を活かし、新しい商品価値を定義する
――今回、新しく「商品企画」のメンバーを募集されています。どのような方に仲間になってほしいですか?
越: 「メディア内広告商品を売る」という発想を捨ててくれる人です。「Wedding Park」には、20年以上蓄積したデータと、現場では約40名の直販営業チームが日々、膨大な顧客の声を拾い上げています。この「圧倒的な資産の活用」と「AIなどのテクノロジー」をどう掛け合わせて新しい価値提供を構想して形にしてほしいんです。
大沼:ユーザーにはリピーターがほとんどいない業界なので、20年の資産がありながら、マインドは常に新鮮。これを一緒に楽しめる方と働きたいです。
今までは直接声を聞き反映させていましたが、顧客管理ツールや録画によって営業メンバーがクライアントと交わしている膨大な商談データが蓄積されています。それをAIで分析し、まだ誰も気づいていない現場の課題を抽出して一気にプロダクトへ落とし込む。そんな仕組みづくりもしていきたいと思っています。
――22年目の今、参画する面白さはどこにあると思いますか?
大沼: ゼロから信頼をつくるフェーズではなく、「20年積み上げてきた信頼を武器に、業界の未来を変える」というダイナミックな仕事ができる点です。クライアントと対話する中で「『Wedding Park』にしかできない提案や商品を待っている」という声をいただく機会が本当に多いんです。この土台があるからこそ、自分の企画が業界全体に波及していく手ごたえを感じられるはずです。
越: 私たちは「デザイン経営」を掲げ、体験価値で社会を変えようとしています。婚姻組数の減少など、業界の課題は確かにありますが、だからこそ変革のチャンスなんです。「これまでになかった道を、自ら切り拓く」。そのプロセスを楽しめる方にとって、今のウエディングパークは間違いなく、過去最高に面白いフェーズにあります。20年の歴史を武器に新しい「Wedding Park」を創っていける仲間を心から待っています。
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