今回は「JOB Talk!」の第25回目として、株式会社ホットリンクにご協力いただき「SNSマーケティング支援」のシゴトについてご紹介します。
【ご協力いただいた企業】
■株式会社ホットリンク
日米で事業を展開するホットリンクグループのコア企業。SNSへの投稿など、生活者の声の投影であるソーシャル・ビッグデータを分析し、企業のマーケティング活動や報道、災害対策などでの活用支援を行う。Web3においても、データ分析・活用力を活かしてインフラを担い、世界中の人々が“HOTTO(ほっと)”できる世界の実現を目指す。
【ご協力いただいたスタッフさま】
■林 陽菜さん
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2023年に新卒でホットリンクに入社。SNSコンサルタントとして、現在は主に大手通信会社や製薬業界などのクライアントを担当。新卒入社2年目で、ホットリンクのビジョン「ソーシャルメディアマーケティングにスタンダードを創る」に最も貢献したとして、全社員の模範となる人物に贈られる「MVP」を受賞。 MVP受賞と同時に、ホットリンク社内の行動指針を定めた「5つのバリュー」を体現した社員として、「バリュー賞」も受賞。
ーー「SNSマーケティング支援」でどんなお仕事をされていますか。
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林さん:通信業界や製薬会社などを中心に「X(旧Twitter)」や「Instagram」のコンサルティング・運用代行を担当しています。企業がSNSをどう活用するかといった戦略設計から、投稿の企画、実行、分析までを一貫して支援しています。現在は既にご支援を開始している企業様を中心に、XとInstagramの両方を担当しています。
ーー「SNSマーケティング支援」のお仕事を選ばれた理由について教えてください。
林さん:就職活動を始めた当初は、大学で学んだ教育の分野に進むべきだと考え、実際に教育業界の企業から内定もいただいていました。しかし、本心では広告業界に就職したかったんです。そこで、「教育業界から内定を貰ったものの、本当は広告業界で働きたいです。もう一度就活をするべきか悩んでいて……」と大学の先生に相談したところ「仕事において『やらなきゃ』と思う人は、『やりたいと思うからやる』人にはかなわないよ」というアドバイスをいただいたことで、自分自身のやりたいことを見つめ直しました。その結果、「本当に必要としている人に、必要な情報やサービスを届ける仕事がしたい」という自分の気持ちに正直になることを決意し、広告業界1本に絞りました。
その中でも、最も情報をダイレクトに届けられる手段としてSNSに注目し、ホットリンクに出会いました。SNSマーケティング支援というと「感覚」や「バズ狙い」といった印象を持たれがちですが、ホットリンクはデータドリブンなSNS活用を実践しています。このようなアプローチでSNSマーケティング支援を行っている企業は他になかったことや、SNSを活用して企業様の売上に貢献する・本当に必要な人に必要な情報やサービスを届ける、といった価値観が私自身の価値観とも一致していたため、ホットリンクを就職先として選びました。
ーー「SNSマーケティング支援」のお仕事でどんな時にやりがいや楽しさを感じますか?
林さん:投稿に対する反応や成果が数字として見える瞬間です。特に「たくさんの人に見られた」「いいねが多くついた」といった投稿の成果に加え、その先にある売上や話題作りに貢献できたと実感できた時には、より一層のやりがいを感じます。SNSは「絶対的な正解は存在しない世界」であり、毎回のチャレンジが刺激的です。アルゴリズムの変動をはじめ、変化がめまぐるしい業界ではありますが、そのスピード感こそが楽しさであり魅力であると感じています。元々同じことを繰り返すよりも、日々違うことに挑戦することが好きで、現在も異なる業界・媒体を3〜4件同時に担当しています。SNSマーケティング支援は、業界や業種、商材などによって効果的なアプローチが異なり、ある企業での成功事例を、別の企業にそのまま適用しても成果に繋げられないケースも多くあります。お客様それぞれの業界や業種、商材に合った最適な支援方法を考え、実践しなければならないという難しさはありますが、それもまたこの仕事の面白さのひとつです。![]()
ーー「SNSマーケティング支援」のお仕事でどんな時に難しさを感じますか?
林さん:先ほども申し上げたように、SNSの世界は変化が非常に早く、そのスピードについていくのが大変だと感じることもあります。普段からSNSをよく観察し、トレンドやSNS上のモーメントをチェックするだけでなく、社内で共有される情報にも目を通し「この投稿は自分が担当しているお客様に応用できるか?」と考えるようにしています。
加えて、入社前に聞いていた以上に、実際の業務では「数字」を扱う機会が多く、最初は分析やデータの読み解きに戸惑うこともありました。しかし今ではその重要性を実感し、 数字にもっと強くなるための努力をしています。
Excelの入門書を使って学習したり、ChatGPTを活用して関数や資料作成のアドバイスを受けたりするなど、実践的なスキルアップにも取り組んでいます。
ーーキャリアビジョンの発見に役立ったことを教えてください。
林さん:社会人になる前は「働くこと」に対して明確なイメージがなかったものの、実際に社会に出てからは、周囲の人々の働き方や仕事への向き合い方が少しずつ見えるようになり、自分自身の「働く」というイメージの解像度も高まってきました。中でも印象的だったのは、私と同じように新卒で入社した先輩方の存在です。目標達成に向けて努力を積み重ね、専門性を武器に自分の強みを発揮する先輩方の姿勢には、大きな刺激を受けました。また「自分自身の働き方」を築いている姿もかっこいいなと。ホットリンクは150人規模の会社なので、一人ひとりの働き方や得意分野を間近で見ることができる環境です。「こんなふうに働きたい」「この人のようになりたい」と追いたい背中が見つかったことが、自身のキャリアビジョンを考える大きなきっかけとなりました。
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ーー今後のキャリアビジョンについてもお聞かせください。
林さん:先ほど「新卒入社の先輩方の存在が自分のキャリアビジョンを考えるきっかけになった」と言いましたが、正直なところ、私自身の明確なキャリアビジョンはまだ持っていないんです。学生時代は、中学の次は高校進学、高校の次は大学進学といったように、周囲と比較的似たような進路を歩むことが多かったので、数年後の自分の姿がある程度想像できました。しかし、社会人になると一人ひとりが異なる道を歩んでいくため、学生時代と比べて数年後の自分の姿がイメージしにくく、将来像も描きにくくなったと感じます。その中でも、今自分が大切にしているのは「目の前のことに全力で取り組む」ことです。若いうちは特にブレーキをかけず、多くの挑戦を通じて成功や失敗を経験し、それを糧にしていきたいという思いがあります。キャリアビジョンとは「どの職業に就くか」だけでなく、「どんなスタンスで働きたいか」を定めることでも良いと考えています。ずっとこの仕事を続けるかもしれないし、別の生き方を選ぶかもしれない。結婚や出産で立ち止まる日が来るかもしれないし、逆にその経験が新しい道を開くかもしれない。どんな未来になっても、「あのとき本気でやった」からこそ得られた経験や実力が、また次の選択肢を広げてくれる気がしています。だから今は、選べる力を育てておきたいーーそれが、今の私のキャリアビジョンです。
ーー学生時代からWantedlyも活用いただいていたようですね。
大学4年目の夏に就活をやり直そうと思ったときには、すでに大手就活サイトでの募集がほとんど終了していて、そんな中で出会ったのがWantedlyでした。スタートアップや中小企業の掲載が多く、事業内容とあわせて、実際に働く社員のインタビュー記事で企業カルチャーを深く知れる点が魅力でした。特にホットリンクの社員の記事を読んで、「この人たちと働いてみたい」と強く思えたことが、入社の大きな決め手になりました。Wantedlyを通じて、単なる情報ではなく“人とのご縁”を感じる出会いができたと実感しています。
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ーー最後に、キャリアビジョンの発見に向けて奮闘されている学生さんに向けて、メッセージをお願いします!
林さん:就職活動では、自分自身も本当にたくさん悩みました。大学3年の春から始めたのに、結果的には4年の秋まで就活を続けることになり、思い描いたようにスムーズにはいきませんでした。それでも、「明確なキャリアビジョンがなくても大丈夫」と今では思えます。3年後の自分なんて誰にも分からないし、「ちょっとやってみたいな」という気持ちがあれば、それだけで一歩踏み出す価値があると思います。得意なことや正解を探すより、「やってみたい」という感情を信じて動いてみること。そうすることで、自分に合う・合わないを見極めることができ、結果的に「これが好き」「これは苦手」と気づくことができます。ファーストキャリアが大切だと言われますが、たとえ遠回りに思えるような経験をしても、その経験こそが自分らしさにつながることもあります。学生の皆さんには「何度やり直してもいい、自分のペースで進んで大丈夫!」と伝えたいです。
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いかがでしたか?次回の更新もどうぞお楽しみに!