今回は「JOB Talk!」の第24回目として、株式会社トリドリにご協力いただき「インフルエンサー関連」のシゴトについてご紹介します。
【ご協力いただいた企業】
■株式会社トリドリ
“「個の時代」の、担い手に。”というミッションのもと、企業とインフルエンサーをつなぐマッチングプラットフォーム事業やプロモーション支援事業、D2C事業などを多面的に展開。インフルエンサーマーケティングを中心に、個人と企業が出会う場所を提供し、人の心から経済までを動かしていく”インフルエンス・プラットフォーマー”および、統合的なマーケティングパートナーを目指す。
【ご協力いただいたスタッフさま】
■八島晟也さん
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専門学校を卒業後、地元宮城県のケーキ店で6年間パティシエとして勤務。その後、ウェディングプランナーとして東京の結婚式場で2年間勤務。2023年7月toridoriに入社。
■山根梨紗さん
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短大を卒業後、アパレル販売員として2年間婦人靴の販売に従事。エンジニア派遣を行うIT企業に転職後は、人事広報として採用・教育を行う。2021年6月にtoridoriに入社。
ーー「インフルエンサー関連」でどんなお仕事をされていますか。
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八島さん:事業開発室に所属し、セールスを担当、既存のプラットフォーム事業のアセットを活用して、新たな収益の柱をtoridoriに構築することを目指しています。当社がインフルエンサーマーケティング支援を主軸とする中で展開している、インフルエンサーと広告主をのマッチングサービス『toridori marketing(トリドリマーケティング)』『toridori base(トリドリベース)』を通じた新商品を検討し、テストマーケティングを行った上で、クライアントからのフィードバックを活かし、より良いプロダクト開発にチームで取り組んでいます。
山根さん:成果報酬型のPR投稿を担うインフルエンサーさんとのやり取りを中心に、案件営業からディレクションまでを担当しています。インフルエンサーさんや企業と向き合い、双方のニーズを丁寧にヒアリングしながら、円滑で効果的な案件進行を目指しています。取り扱う案件は、美容や食品など女性向け商材が中心です。20代〜40代のフォロワーを持つママさんアカウントや美容系アカウントなど、商材との親和性を重視した最適なインフルエンサーさんを選定し、企業の皆様の広告効果最大化を目指しています。
ーー「インフルエンサー関連」のお仕事を選ばれた理由について教えてください。
八島さん:ウェディングプランナー時代に感じた契約獲得の達成感から、営業という仕事にやりがいと適性を感じていて、個人営業の経験を活かし、法人営業にも挑戦して市場価値を高めたいと思っていました。
また、自分が働いていた結婚式場への問い合わせでも、SNS経由が多かったこともきっかけの一つです。
従来の一方通行の広告宣伝とは異なり、InstagramやTikTokなどを通じた一般ユーザーの口コミ・発信は、新郎新婦の方々の式場選びに大きな影響を与えていることに気づいたんですね。SNSと事業の組み合わせの面白さと、将来の発展性を見込んで、SNSマーケティング業界を志望しました
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山根さん:もともと個人でTikTokを運用して、インフルエンサーのような活動をしていた時期があって、そこからインフルエンサーを起用したPRに興味を持つようになりました。その中で、インフルエンサーPRと自分のやってきたアパレル分野の双方に強みを持つtoridoriに魅力を感じて、転職を決めました。現在は自身でのTikTokの発信はしていないのですが、フォロワーを増やして収益化している現役のインフルエンサーさん達のことは本当に尊敬しています!
ーー「インフルエンサー関連」のお仕事でどんな時にやりがいや楽しさを感じますか?
八島さん:インフルエンサーと新規事業を掛け合わせた営業資料を自ら考え、自分でプレゼンした際に、お客様からの反応が良く、ニーズにマッチしたと実感できた時にやりがいを感じます。業界やプロジェクトごとに訴求ポイントや見せ方を工夫し「まさにそれが言いたかった」といった反応をいただけたときには、自分の提案が価値を提供できたと確信できるので嬉しいですね!toridoriのサービスは、旅行や飲食、美容など多様な業界のお客様に使っていただけるようにしているので、今日プレゼンするお客様の業界やプロジェクトに合わせて、訴求ポイントや資料の構成・見せ方を柔軟に工夫し、より具体的にサービスの使用感をイメージしやすくなるよう意識しています。そのような工夫が受注率の向上などの成果に直結する点に、面白さを感じています。
山根さん:一番やりがいを感じるのは、目に見える成果が出たときです。たとえば、担当するインフルエンサーさんのPR案件で、販売目標を短時間で達成できたときは、クライアントからもインフルエンサーさんからも感謝され、大きな達成感があります。また、自分の提案が実際の商品化に繋がった経験もあるのですが、自分の視点が形になり世に出ることにもやりがいを感じます。さらに、インフルエンサーの方々とも日常的に深く関わるため、普段は出会えないような人と仕事ができる点もこの仕事の魅力です。
ーー「インフルエンサー関連」のお仕事でどんな時に難しさを感じますか?
八島さん:SNS・インフルエンサーを活用した販促施策はまだまだ世間的にはメジャーではないため、訴求方法に工夫が必要です。ご担当者様にはサービスの価値をご理解いただけるものの、最終判断いただく上長・決済権を持たれる方からするとイメージし難いのも現実なので、なるべく広告主様の市場感やトレンドを含めた提案はマストと捉えております。SNS上での機能的な改善やアルゴリズムの変化にもプロダクトとして常にアンテナを張っておく必要があり時代や市場の変化に合わせた提案内容に日々更新していく必要があるのもやりがいを感じつつ広告主様の業界や商材との親和性の観点で難しさを感じる瞬間もあります。また、これはインフルエンサー関連の仕事に限った話ではないとは思いますが、最近自分はメンバーマネジメントを任されるようになり、様々な場面で難しさを感じています。メンバーそれぞれに得意・不得意があることを認識して、課題を共に考えながら支援する姿勢を大切にしています。営業は失敗の方が多いからこそ、数値改善を目指すとともに自分やメンバーの強みを伸ばす意識を持ち、常に自責のマインドで前向きに取り組むよう心がけています。
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山根さん:インフルエンサーさんとクライアントの意見が異なる場合の調整業務が難しいことがあります。例えば、フォロワーの多い有名なインフルエンサーさんには、その人限定のクーポンやおまけなどの特典をつけることがある一方、同じPR案件を手掛ける他のインフルエンサーさんとの公平性を保つ必要もあります。差別化を図りつつも、どのインフルエンサーさんにもフェアにPR案件に取り組んでいただくために、どこで折り合いを付けるかが重要なポイントです。また、大きなプロモーション案件の際は、通販サイト上でアクセス集中によるシステムエラーが発生することもあります。例えば、過去にはページ内の他の機能が原因で通販サイトのサーバーが落ちてしまいお客様が購入できない事例があり、その後はエラーを防ぐためにシステムを調整しました。このようにインフルエンサーさんとクライアントの商品の信頼を保つためにあらゆる手立てを打つことも、非常に大切な自身の役割だと考えています。
ーーキャリアビジョンの発見に役立ったことを教えてください。
八島さん:「SNS×営業」というやりたいことは明確に決まっていたので、それが叶えられる会社かどうかを前提とした会社選びをしていました。その中でも実際に働いている人の雰囲気や会社の風土は重視していたので、Wantedlyのストーリー等で気になる会社のインタビュー記事を見て、頑張った人が報われる制度や風土があるかを見ていました。
山根さん:壁にぶつかってもあきらめず、自分のできることをやり続けることが大切だと思っています。特にやる気が出た瞬間として、広告や薬機法に詳しいインフルエンサーさんとお仕事した経験が挙げられます。最初は自分の知識や経験が足りないと感じることがありましたが、肩を並べられるように勉強を重ね、経験を積みました。結果的にそのインフルエンサーさんからは「山根さんにだったら信頼してお任せできる」と言ってもらえるようになりました。結果的にこのインフルエンサーさんとの取り組みが自分の目標達成にも繋がり、困難があっても諦めずに良好な関係を築くことが重要だと改めて実感しました。
ーー今後のキャリアビジョンについてもお聞かせください。
八島さん:マネージャーとして新しい組織を立ち上げてみたいです。これまで自身の成果を追い求めてきましたが、今は「チームで成果を出すこと」に強いやりがいを感じています。自分は、営業メンバーには必ず「ヒアリング」「提案力」「人間力」の3つを意識してほしいと伝えています。ヒアリングは、まずお客様の本音や背景を丁寧に理解すること、提案力は相手に合わせた“その人のための提案”をどこまで高められるかという視点です。そして何より大切なのが「人間力」です。お客様とまっすぐ向き合って「この人と話すと安心する」「信頼できる」と思ってもらえるかどうか。それが営業として一番大事な部分だと思っています。
山根さん:新規事業を立ち上げ、大きな部署に成長させ、メンバーのマネジメントや育成を行いたいと考えています。現在、当社ではInstagramでのインフルエンサー施策は非常に強いですが、TikTokのインフルエンサー施策に関してはあまり強みがないという課題があります。私は過去にTikTokを運用していた経験があるので、TikTokを軸にした新規事業を展開していきたいと思っています。そして、最終的には部署のメンバーが何十人もいるような大きなチームを作り、マネジメントもしていきたいと考えています。
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ーー最後に、キャリアビジョンの発見に向けて奮闘されている学生さんに向けて、メッセージをお願いします!
八島さん:何がしたいか、何をしたくないかという明確なキャリアの軸を持つことが大事だと思います。”何がしたいか”が難しい際は"何をしたくないか"から見つけるのも手段かと。私自身は『スーツを着て毎日満員電車に乗りたくない』という安直なわがままでしたが、それでも十分企業選びのヒントになる気がします。運良く、自分が『ここに入りたい!』と思った企業と出会えた際には、後はやれる事をやるだけだと思いますが、そうでなくても最終的に『自分のした判断が間違いじゃなかった、結果正解だった!』と思えるように入社後ににどれだけ頑張れるかが一番大切なのではないかと考えています。
山根さん:いざ会社に入って、本当にやりたかったことと離れていた場合には後悔してしまう可能性があるので、少しでも興味があれば、自分で企業様のことを調べたり、問い合わせをしたりといった行動をおすすめします。学生の方々にとって、就活は企業を選ぶ・そして自分のキャリアを選ぶ機会だと思います。だからこそ、気になったことをどんどん調べて吸収してほしいです。そうすれば、本当に自分がやりたいことに近づけると思います。
いかがでしたか?次回の更新もどうぞお楽しみに!