今回は「JOB Talk!」の第12回目として、株式会社FoundingBaseにご協力いただき「シティプロモーション・教育コーディネーター」のシゴトについてご紹介します。
【ご協力いただいた企業】
■株式会社FoundingBase
「自由」をUpdateする というMISSIONのもと、地域と共創し「まちづくり事業」を展開している地域共創ベンチャー企業。エリア価値向上を掲げて1次産業・教育・観光・シティプロモーション・スペースやツアーの企画運営などの事業展開を行う。
【ご協力いただいたスタッフさま】
■真船 創太さん
大学休学中に、宮城県のまちづくりインターンシップに半年間住み込みで参加。2022年に新卒でFoundingBaseに入社してからは、北海道美唄市のブランド確立に向けてのプロモーションやワークショップの実施、コミュニティスペースの運営などを担当している。
■小野崎 すみれさん
大学休学中からFoundingBaseに所属し、高知県四万十町で公設塾での子ども向けの授業やプロジェクト学習の伴走を行う。2022年に社員として入社し、今年4月からは教育事業のマネージャーとして、高知県四万十町と大分県豊後高田市拠点のマネジメントや行政とのコミュニケーション、各メンバーのサポートを行っている。
ーー 「シティプロモーション・教育コーディネーター」のお仕事を選ばれた理由について教えてください。
真船さん:就職活動の時期には建築系のインターンシップにも行ったのですが、物と向き合う場面が多く、自分は直接人と接することの方が喜びを感じるなと思いました。加えて、点ではなく面で関われたり、自身の仕事が自らに還元されるイメージができたりする方がモチベーションが沸くなと思ったので、一旦大学を休学をして、宮城県に半年住み込んでまちづくりのインターンをすることに決めました。そこでまちづくりが楽しいと感じたことや、大学時代を過ごした北海道の食の豊かさやスケールの大きさに可能性を感じたことから、北海道美唄市のシティプロモーションの仕事を選びました。
小野崎さん:大学時代に教員免許を取ろうと思って教育のことは勉強していたのですが、学校の先生や予備校の先生以外の選択肢はよく知りませんでした。そんな中、大学3年生の夏から秋ぐらいの時期に、SNSでFoundingBaseのイベントページが流れてきて、まちづくりの会社が地域で放課後の教育スペースをやっているということが真新しく感じられて、興味を持ちました。生まれてから大学時代まではずっと東京に住んでいたのですが、東日本大震災関連で東北地方に関わって「東京の外の世界をもっと知りたい」と思い始めていたことも影響したと思います。大学4年生になるタイミングで休学をして、高知県の四万十町で公設塾スタッフとして働きはじめました。2年間仕事をする中で、裁量やチャンスがありそうだと感じたことから、大学の卒業論文はオンラインで書かせてもらって卒業単位を取得。四万十町に残ったまま、教育コーディネーターとしてFoundingBaseに入社をしました。
ーー 「シティプロモーション・教育コーディネーター」のお仕事で、どんな時にやりがいを感じますか?
真船さん:民間の立場でありながら、市長やまちの計画を作る人たちと議論ができている時です。一方、その地域の住民の方と同じ目線で、草の根運動的にワークショップの計画から実行までできることが多く、面白い仕事だなと思います。それから、地域の変化を一緒に見させてもらっている時にもやりがいを感じます。まち全体や住民個人がこれまで挑戦できていなかった分野に取り組み始める変化の瞬間に立ち会わせてもらった時は、すごくやりがいを感じますね。
小野崎さん:社内外の様々な人と一緒に仕事をできている時に一番やりがいを感じるなと思います。例えば、社外の自治体の方とお仕事をする際は、地方ならではの人口減少の問題に対して、立場の違う人たちと目線を合わせ、協力し合いながら進んでいく「チーム感」があり、魅力を感じています。それから、社内ではプレイヤーからマネージャーの立場に変わったことで、他のメンバーの強みを聞きだして、活かせる機会が増えました。1人ではできないことでも、チームでならできることに気づいた時に、すごく面白いなと思いました。
ーー 「シティプロモーション・教育コーディネーター」のお仕事で、どのような点が楽しいですか?
真船さん:普段仕事を一緒にする人と遊び、一緒に遊ぶ人と仕事もする関係性が楽しいなと感じます。都会で暮らしていたら、自分と同じコミュニティ・属性の人としか関わることがないと思うのですが、今の生活の中では地域の方と一緒にご飯を食べたり、子どもと一緒に遊んだりする機会が多く、自分の人生の幅が広がっている感覚があります。
小野崎さん:色んな地域のことを知ることができた時です。自分が生まれた場所以外のことをこんなに詳しく知れたり、その土地で暮らす人たちと関係を築けたりすることは、滅多にないことだと思います。地域の人たちと一緒にご飯を食べながら、話をすることがとても楽しいです。
ーー 「シティプロモーション・教育コーディネーター」のお仕事で、大変なことを教えてください。
真船さん:美唄市の地域を担当するメンバーは限られているので、基本は自分で完結させる必要があり、すごく早い段階から自律を求められたことが大変だと感じていました。それから、自分の場合はあまり抵抗を感じないですが、地域の方との密なコミュニケーションが必要な場面も多く、仕事とプライベートを厳密に分けたい方にとっては負担に感じるかもしれません。
小野崎さん:スキルと経験が不足していることは、いつも痛感しています。仕事内容自体が初めてな時や、ポジションや役割が変わって今までの経験則で通用しない場合などは、すごく大変だなと感じます。「できない」を「できる」に変えていくためには、とにかく繰り返しアウトプットすることを大事にしています。上司との1on1の際には必ず自分の考えを持っていき、フィードバックをもらうことで自分に足りない部分を明確にするようにしてきました。また、不足している知識がわかったら本を読んでインプットするなど、アウトプットを起点とした学習サイクルを回すようにしています。
ーー お二人のキャリアビジョンについてもお聞かせください。
真船さん:大学時代にイベントで様々な大人と話をさせてもらった中で、わくわくできるビジョンを示せる大人になりたいと思っていたので、長期的な視点では目指したいと思っています。今後メンバーからリーダー・マネージャーと立場が上がったら、他のエリアも担当するようになるので、それぞれの地域でまちの豊かさを向上させることも目指していきたいですね。
小野崎さん:最初は子どもと関わりたいという思いで今のキャリアを選びましたが、まちづくりの方向性に対しての教育の位置づけなどを町長や職員の方々と議論するにつれて、まちづくりという仕事の価値を強く感じるようになりました。地域には様々な問題がありますが、同じくらいの可能性があると思っています。その可能性を信じて、正解が見えなくても様々な自治体の方々と一緒に議論し、共創する。とても重要な役割だと考えているので、こういった仕事をもっとしていきたいと思っています。
ーー今回の記事は、学生さんのキャリアづくりをサポートする「CAREER VISION SUPPORT PROGRAM」の一環としてお届けするのですが、キャリアビジョンの発見に役立ったな、と思うことは何かありますか?
真船さん:人と会ったり、旅行で現地に行ったりして一次情報に当たることは、学生時代から意識していました。「大学時代は自由に使える時間が多い」という意識もあったので、行ける場所にはどんどん行こうと思っていましたし、その経験が結果として今のキャリアに生きていると思います。
小野崎さん:学生時代から様々な人と話してみたり、関心があるイベントに行ったりしてきたことが役に立っていると思います。直近では、プライベートや将来のことに関して気になることは、同じ悩みを抱えたことがある女性の上司たちに聞くようにして、参考にさせてもらっています。
ーー 最後に、キャリアビジョンの発見に向けて奮闘されている学生さんに向けて、メッセージをお願いします!
真船さん:私の場合は、大学院には行かないと決めたのは良いものの、かといってやりたいことも見つかりませんでした。(それで休学をしたわけですが…笑)学生時代は仕事を選ぶ基準となる体験もほとんどないと思うので、焦って周りに流されるのではなく、ぐっと堪えて興味あることやワクワクすること、眼の前のことに集中すれば、おのずと今より数歩先の道が見えてくると思います!
小野崎さん:私自身は大学4年生になるタイミングで休学をしたので、周りの人からは「あと1年で大学卒業できるのに、わざわざ何で休学するの?」「一旦卒業して教員免許も取ったらいいのに」という言葉をかけられました。周りの人からのアドバイスは色々あるかと思いますが、自分が直感的に「チャレンジしてみたい!」と思うキャリアを選ぶのも大事ではないかと思います。
いかがでしたか?
他にどんなシゴトがあるか気になった方は、ぜひWantedlyのトップページから検索してみてくださいね。
次回の更新もどうぞお楽しみに!
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