今回は「JOB Talk！」の第十一回目として、株式会社JCGにご協力いただき「eスポーツディレクター／イベント技術・番組技術スタッフ」のシゴトについてご紹介します。

【ご協力いただいた企業】

■株式会社JCG

eスポーツ大会やイベントの企画・運営・配信をはじめ、オンライン大会システムを開発・提供するなど、幅広いサービスを提供している。

【ご協力いただいたスタッフさま】

■キョウ スジュン さん

2020年に新卒として株式会社JCGに入社し、技術統括部でテクニカルディレクターを担当。2023年から企画制作部に異動し、現在はeスポーツディレクターとしてeスポーツ大会の設計、大会関連の企画制作、運営、台本、演出面の作成などを行う。

■的井 峻平 さん

学生時代から映画制作／映像制作を学びつつ、フリーで映像制作や商品撮影、番組制作等の業務を行う。大学卒業後はフリー活動を続けながらアパレル系の製造メーカーへ就職し、広報業務や新規ECサイトの開設、商品製造や販売業務に従事。2021年に株式会社JCGに入社。現在は技術統括部に所属し、運営・配信にまつわる技術的分野を総合的に担当している。

ーー 「eスポーツディレクター／イベント技術・番組技術スタッフ」のお仕事を選ばれた理由について教えてください。

キョウさん：中国の大学を卒業後に来日し、コンサート制作の専門学校で勉強しながら、コンサートやライブハウスの舞台監督のアルバイトをしていました。新しいものへの興味から、エンターテインメント業界の中で発展途中にあるeスポーツで色んなことを学びたいと思い、この仕事を選びました。 

的井さん：元々は映像業界で自分が作成したコンテンツで視聴者や観客を感動させたいという夢がありましたが、大学卒業後は商品を作りながら、ECサイト用の商品撮影や広報用の映像制作など幅広い業務を行っていました。そんな中、新型コロナウイルスの影響で業務や働き方に制限がかかったことをきっかけに、自分自身や仕事に向き合う時間が増え、「離れた人々がつながり楽しめるコンテンツがないか」と考えた時にゲームが浮かんできました。その中でも「インターネットで全世界のプレイヤーとつながり、協力して困難なミッションをクリアできる感動をどうにか共有できないか」と考えた結果、行き着いたのがeスポーツでした。全てのチームやプレイヤーが勝利を目指して戦う姿に心打たれ、「この人たちをもっとかっこよく見せたい、この感動を視聴者と共有したい」と思ったことから、この道を選びました。 

ーー 「eスポーツディレクター／イベント技術・番組技術スタッフ」のお仕事で、どんな時にやりがいを感じますか？

キョウさん：自分のアイデアが具現化できたときや人に感動を与えられたときです。私自身はゼロから企画を考えることが好きで、クライアントから新しい要望が出てきたときには、今まで見てきたイベントや演出を自分の脳内でミックスして、新たなアイデアを考えるようにしています。それから、自分が作ったイベントで感動しているお客さんを見かけると、とてもやりがいを感じます。

的井さん：技術の仕事は、基本的に制作側やクライアントのアイデアをより良い形で実現させることだと思っています。一方で、オフラインでのイベント依頼などに対して、こちらの提案も交えながらアイデアを一緒に組み立てた結果、制作側やクライアントから直接「良かったよ」と感謝の言葉をもらえることもあり、やりがいを感じます。

ーー 「eスポーツディレクター／イベント技術・番組技術スタッフ」のお仕事で、どのような点が楽しいですか？

キョウさん：ただの繰り返し作業ではなく、やりたいことにチャレンジできる点です。今年3月のイベントでは初めてプロデューサーに近いポジションで、大きなイベントのコーナーを担当させてもらいました。イベントの世界観に合っている写真スポットや出演者になるよう工夫したところ、お客さんから好評だったので、嬉しかったです。

的井さん：自分のやりたい演出を実現しやすい点です。 「こんなことや、あんなことをやりたい」と提案し、実際の配信で実現できると楽しいと感じます。直近では、実況席の囲いの棚を外注するのではなく、DIYが得意な僕が制作させてもらいました。何千人もの人が見る配信で自分が作ったものが使われているのを見ると、とても嬉しい気持ちになりました。

ーー 「eスポーツディレクター／イベント技術・番組技術スタッフ」のお仕事で、大変なことを教えてください。

キョウさん：体力勝負なことです。ゲームの試合時間だけで10時間を超える時もありますし、ゲームの主催場所が海外の場合は、時差に合わせて放送をする必要も出てきます。私は元々プロのスポーツ選手だったこともあって体力には自信がありますが、選手時代のように自分のパフォーマンスだけに集中できるわけではなく、イベント全体を見る必要があるので、大変だなと感じています。

的井さん：大きなオフラインイベントの場合、当日はもちろんですが制作過程も過酷です。例えば、花火の演出やドローンを使用した空撮など、今まで実施したことがないコンテンツを考える場合は、イベントの演出に加えて、お客さんの安全面などを想定する必要があり、次から次に課題が出てきて大変だと感じます。

ーー お二人のキャリアビジョンについてもお聞かせください。

キョウさん：eスポーツだけでなく、音楽などのジャンルも含まれるエンターテインメント業界において、多岐にわたる分野で成功を収める全能的なプロデューサーを目指したいです。 お客さんが入るファンミーティングといったお仕事をいただいた際に、クライアントから安心して任せてもらえるようになりたいです。

的井さん：物事の変化に敏感であることや、探究心を持ち続けることを意識していきたいです。現在は技術の仕事をしていますが、趣味のDIYから番組の美術造作を担当するなど、くだらないと思える物事でも探究心で深掘りした知識や技能は、この業界で結構役に立っています。 一方で「映像コンテンツに関わりたい」という思いも持ち続けているので、オンライン配信の際には、場の見せ方や実況席の雰囲気作りなどに力を入れていきたいと思っています。

ーー今回の記事は、学生さんのキャリアづくりをサポートする「CAREER VISION SUPPORT PROGRAM」の一環としてお届けするのですが、キャリアビジョンの発見に役立ったな、と思うことは何かありますか？

キョウさん：私の場合、公共交通機関での移動中に目に入った企業の情報は、すぐにWantedlyで調べるようにすることで、興味がある仕事に少しでも近づけるようにしていました。また、瞑想も好きなので、「最近ちょっと落ちこんでいるな」と思うときや、年末に一年の振り返りをしたいときに、PCに想いを書き出してみるようにしています。自分を観察して理解できれば、やりたいことやなりたい自分を自然にイメージしやすくなると思います。

的井さん：思い立ったらとにかく行動したことです。 僕には「映画監督になりたい」という夢があったので、映像系のアルバイトなどをして、給料は全部カメラや映像制作のための機材に投資して作品を作ってきました。自分の理想の作品に近づけるように探究を続け、周りの人にも作品を共有し続けた結果、映像制作でのお仕事の依頼をもらえるようになりました。

ーー 最後に、キャリアビジョンの発見に向けて奮闘されている学生さんに向けて、メッセージをお願いします！

キョウさん：自分自身が学生時代に一番悩んでいたのは「やりたいことがたくさんある中で、どの道に進みたいか」ということでした。しかし今は、学生の時点ではキャリアビジョンを描けていなくても全く問題なくて、何かに興味を持っていることが大事だと思っています。自分を信じて頑張ってください！　

的井さん：今一度、時間の使い方を見直すことが重要かと思います。現在、僕自身が趣味の延長線上で仕事ができているのは、学生時代の自主映像制作や映像関係でのアルバイトに時間を使って取り組んできた結果だと思っています。皆さんも興味がある仕事や夢があれば、それらに関連するアルバイトをするなど、有効に時間を活用してほしいです。　　　

いかがでしたか？
他にどんなシゴトがあるか気になった方は、ぜひWantedlyのトップページから検索してみてくださいね。

次回の更新もどうぞお楽しみに！

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