今回は「JOB Talk！」の第九回目として、株式会社フツパーにご協力いただき「AIエンジニア」のシゴトについてご紹介します。

【ご協力いただいた企業】

■株式会社フツパー

「最新テクノロジーを確かな労働力に。」をミッションに、すべての製造業に向けて最先端で使いやすい独自のAIサービスを提供する2020年創業のスタートアップ。「驚くのは安さではない、AIの精度だ。」をコンセプトに掲げ、現場のリアルなデータと独自のアルゴリズムにより、製造現場に特化した実用的かつ高精度なAIを届ける。」

【ご協力いただいたスタッフさま】

■笹口 翔伍さん
大学院在籍中に大手自動車メーカーとの共同研究でエンジンの中の解析（モデリング）をする研究に参加。長期インターンでソフト開発を担当するなど、学生時代から実務を経験する。採用イベントでフツパーと出会い、新卒入社の内定後、広島からフルリモートでインターンに参画。現在は研究開発本部・西日本AIエンジニアリング部のAIチームに所属し、AIモデル作成やアノテーション用データ整理の効率化などを担当している。

■鈴木 颯斗さん

名古屋工学院専門学校高度情報学科在学中。高校在学中からRaspberryPieやArduinoなどへの組み込みを学習。専門学校ではweb領域に挑戦しハッカソンで優勝。採用イベントでフツパーと出会い、新卒入社の内定後、現在は名古屋からのフルリモートインターンとして研究開発本部・東日本AIエンジニアリング部に所属。3DCADによるハードウェア設計やソフト開発など幅広い業務に参画している。

ーー 「AIエンジニア」のお仕事を選ばれた理由について教えてください。

笹口さん：僕は情報系に関して全く詳しくない状態で大学に入学し、一番最初のプログラミングの授業では単位を落としてしまいました。その時に「プログラミングで何ができるんだろう」ということを一から考えたり調べたりする中で、周りのものがITからできていることに気づきました。それから学校以外でもプログラミングに関わりを持ち始めて、研究室選びの際にはAIについて研究できる環境を選びました。AI系のエンジニアを選んだ理由は、研究室での経験や知識を生かしたいという思いに加えて、新しい技術がどんどん出てくるAIの分野への面白さを感じたからです。

鈴木さん：小さい頃からモノづくりに関心があって、近所の人から材木をもらってきてロボットを作っていました。高校の部活動では、アルミのフレームを切ってロボットを製作したり、そのロボットを制御するためにパソコンでプログラミングをしたりして、大会に出たこともあります。専門学校に来てからはハッカソン（プログラミングを競技にしたビジネスコンテスト）で優勝したこともあるのですが、高校時代にやっていた「組み込み」や「ロボット」の方が向いていると思いました。そこで該当する企業を探していたところ、今インターンで関わっている「AIエンジニア」の仕事に出会いました。

ーー 「AIエンジニア」のお仕事で、どんな時にやりがいを感じますか？

笹口さん：AI精度向上のためのアイデアを試し、実際に精度を向上させ、お客様に満足していただけることです。「画像処理を入れた状態でAIを学習させた方が、AIの精度が上がるのではないか」と仮説を立てて、プロジェクトマネージャーや営業担当と調整しながら目指すクオリティを決めるようにしています。

鈴木さん：自分が手がけたプログラムが実際に動いている場面を見た時です。インターンを始めてから、ハードウェアを設計させてもらっていたのですが、関東支社に出張した際に実物があって思った通りに動いていたのを見て、とてもやりがいを感じました。

ーー 「AIエンジニア」のお仕事で、どのような点が楽しいですか？

笹口さん：学生時代には使っていなかったようなAI技術が学べて、日々自分の知らなかったような技術領域にチャレンジできることです。最近ではプロジェクトに参加することが増えてAI技術を使ったシステムの提案をする機会もあり、普通のAIエンジニアがやらない仕事も担当させていただけたので、すごく楽しいと思いました。

鈴木さん：1日1個自主的にハードウェアの試作品を上司に提出して、フィードバックをもらうことで、毎日ブラッシュアップできている点です。ソフトウェアの面では、納期までに毎日何かしらの機能が追加されていくことが楽しいと感じます。

ーー 「AIエンジニア」のお仕事で、大変なことを教えてください。

笹口さん：最新技術の情報収集ですね。ネットの情報を見ても読みたい資料が英語で書かれていたり、論文にしかない情報もあったりするので。集めた情報をもとに実際に手を動かして試し、一つひとつの仕組みを理解するというキャッチアップ方法を実施していて、楽しい反面とても難しいと感じます。AIエンジニアのチームで勉強会を実施する際には、日々学んだことを他のメンバーにも共有するよう心がけています。

鈴木さん：学生時代にモノづくりをしていた時は、自分で作りたいものを気ままに作ることができていましたが、インターンとして実際の仕事の場面に関わるようになるとどうしても仕様変更はつきものなので、気合いを入れて作ったものでもいらなくなってしまうことも中にはあり、理解はしていても大変だし辛いなと思います。

（ロボット競技に打ち込んでいた高校時代の鈴木さん）

ーー お二人のキャリアビジョンについてもお聞かせください。

笹口さん：学生時代に専門としてきたAIを軸に、技術者として新しい技術にチャレンジして駆使し、社会の様々な課題解決に貢献できるエンジニアになりたいです。

鈴木さん：エンジニア採用の担当者として、人事の仕事もいつかやってみたいと思っています。ハッカソンの上位大会で審査員の方との交流会があり、エンジニアと人事を両方やっている方に出会ったんですが、その方の働き方が魅力的だなと感じました。

ーー 今回の記事は、学生さんのキャリアづくりをサポートする「CAREER VISION SUPPORT PROGRAM」の一環としてお届けするのですが、キャリアビジョンの発見に役立ったな、と思うことは何かありますか？

笹口さん：大学2年生の時から就活生に混じってインターンシップに参加をしたことが役に立ったと感じています。ただし、当時からキャリアについては深く考えていたわけではなくて「今興味を持っているから、一旦参加してみよう」という軽い気持ちで一歩目を踏み出すようにしていました。

鈴木さん：先ほどお話したハッカソンの審査員の方とお話の機会があったことですね。エンジニアとしての働き方の話を聞いていくうちに、興味を持つようになりました。ハッカソンのときにプロジェクトマネージャーのようなこともしていたので、その経験も影響していると思います。

ーー 最後に、キャリアビジョンの発見に向けて奮闘されている学生さんに向けて、メッセージをお願いします！

笹口さん：実際に自分で体験してみないと分からないことは多いと思っています。失敗するのが嫌だなという気持ちは非常によく分かるのですが、挑戦しなかった人よりは得られるものは大きいと思うので、自分ができそうなことにはできる限り挑戦して、自分のキャリアビジョンの発見やキャリアの選択に繋げてほしいと思います。

鈴木さん：僕の周りを見ていると、手を動かして何かを作ったり、イベントに参加したりする人が本当に少ないと感じます。自分1人で合っている企業を探すことには限界があると思うので、いろんな人と話してみて、自分に合っているものを探した方が将来的に良い方向に進めると思います。

いかがでしたか？
他にどんなシゴトがあるか気になった方は、ぜひWantedlyのトップページから検索してみてくださいね。

次回の更新もどうぞお楽しみに！

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