今回は「JOB Talk!」の第五回目として、株式会社GOOYAにご協力いただき「人事」のシゴトについてご紹介します。
【ご協力いただいた企業】
■株式会社GOOYA
ITエンジニア派遣事業とITソリューション事業を通して、クライアント企業の支援をしています。当社は一緒にを働く仲間を「クルー」と呼び、「未来を笑顔に」という想いを志として掲げています。根源にあるのは、様々なバックグラウンドをもつ仲間と一緒に、私たちが「楽しく笑顔で働くこと」。そしてそれが、一人では成し得ない大きな成果を生み出し、その積み重ねが会社の成長につながり、お客さまを笑顔にするサービスが提供できると信じています。
【ご協力いただいたスタッフさま】
■山口 大介さん
大手警備会社にてSP(身辺警護員)を担当。退職後は国内でフリーランスのSPとして2年間活動し、プレーヤーとしては合計10年の実績を積む。その後、SPとして自身の引き際を考え、人事職に転身。現在はITエンジニア派遣・システム開発支援を提供する、株式会社GOOYAにて採用を担当。
ーー 本日はどうぞよろしくお願いします!まずはじめに「人事」のお仕事について教えてください!
山口さん:人事として、エンジニア採用や中途採用スキーム設計、採用広報などを担当しています。
あと、僕はマネジャーも担当しているので、部内のマネジメントも行っています。
ーー 山口さんは最初から「人事」のお仕事をされていたのでしょうか?
山口さん:いえ、キャリアの前半はSP(ボディーガード)という、変わった職種を経験しました。
某警備会社に約8年在籍し、同社を退社した後は、約2年間フリーランスとして国内で活動していました。その後10年間プレーヤーとして経験したのち、SPの引き際を考え、セカンドキャリアを模索。今は、人事に転身して7年目となります。
ーー 「人事」のお仕事を選ばれた理由を教えてください
山口さん:SPを引退したのちに入社した企業で、人事という仕事と出会ったことがきっかけですね。
その当時は、採用やスタッフの教育を担当していたほか、法務など、本当に幅広い業務を担当させてもらいました。いろいろ挑戦させていただいた中でも、特に人事の仕事が面白く興味を持ちました。
僕がはじめて触れた人事領域は「採用」でした。今はテクノロジーがどんどん発達して、就活や転職活動においてもスマホひとつで完結するようになっています。企業の採用担当は、そうした技術の変化についていけないと置いていかれてしまうと思う一方で、面接という場では、ひざとひざをついたコミュニケーションが必要で、相手の気持ちに寄り添い、時には口説き、その人のことを理解しないといけない。この「テクノロジーと人の理解」という、幅の広さ・奥深さが面白く、人事という仕事を本格的にやりたいと思うようになりました。
ーー 話が変わりますが、人事としてのやりがいはどんなところにありますか?
山口さん:僕は、人事とは「経営の中心である」というプライドを持っています。
例えば、社風をつくるのも、プロダクトをつくるのも、新しい人を採用するのも、活躍人材を育てるのも全ては「人」です。人事とは「『人』を活かして『事』を成す」ポジション。人や組織にまつわること全般を請け負うプロフェッショナルとして、僕には責任があると思っていますし、人事担当として、企業の重要なパートを担当できることにやりがいを感じています。
ーー 現在のお仕事での「楽しいこと」はどんなところにありますか?
山口さん:メンバーの成長を見られることですね。
僕はSP時代にちょっと尖っていたのですが笑、その際、恩師に「山口くんは自分の成長だけでなく、他者に影響を与えることを考えなさい」と言われたことがありました。当時の僕はまだ若く「SPとして上を目指すための自己成長をがんばって何がいけない」と自分の成長ばかりを考えていました。自己研鑽に励むこと自体は、もちろん悪いことではないと思います。しかし、年齢を重ねて、自分ひとりだけが良くても組織がうまくいかないことに気が付き、ようやくあのときの上司の優しさ、想いを理解できるようになりました。
ーー 「大変なこと」はありますか?
山口さん:正直、あまり大変だと思ったことはありません。
多少の強がりもあるかもしれませんが、苦労を苦労と考えないように、常に気持ちを前向きに保てるように心がけています。例えば、何か失敗をしたときも「これくらいのかすり傷でよかった、大やけどにならずに済んだ」 のように、大変なことを正面から見るだけでなく、別の角度から見ることで、心の余裕が生まれたり、ストレスを開放できるのではないでしょうか。
ーー 人事はどのような方が向いていると思いますか?
山口さん:人事という仕事は、綺麗事だけではなく、時には泥をかぶらなければいけない場面もあります。大変な局面になると、人によってはすごく落ち込んでしまうこともあるのですが、そうした時でも気持ちを前向きに保つことができる人が向いていると思います。
あと話が変わるのですが、時々、新卒で人事をやりたい!と言ってくれる方に出会うことがあります。もちろん、すごく嬉しいですし、ぜひ目指してほしいとは思うのですが、職業柄、いろいろな人と関わる仕事なので、自身もいろいろな社会人経験を積んでいたほうが、より良い人事担当者になれると思います。
ーー 今回の記事は、学生さんのキャリアづくりをサポートする「CAREER VISION SUPPORT PROGRAM」の一環としてお届けするのですが、山田さんの「キャリアビジョン」はどのようなものでしょうか?
山口さん:人事として、まだまだ学ぶことは多くあると思います。また、自分の伸びしろも信じたいです。今はとにかく人事の道を極めたいと考えています。
ーー キャリアビジョンの発見に役立ったな、と思うことは何かありますか?
山口さん:一例として、「読書」をあげさせていただきます。
読み直しも含め、僕は毎月3~5冊くらいのビジネス書を読むことにしています。1年間だと、まあまあな冊数になります。それを約18年継続しており、かなりの冊数になりました。たくさんの本を読んでいると「失敗例のカテゴライズ」に気が付きます。著者の成功体験をまねようとすると、時代、環境、手元のリソースなどにも左右され、コピーをすることは難しく、また世の中の成功体験が膨大過ぎて取捨選択は困難です。しかし、「これをやると大体失敗してるよね」というように、失敗例はおおよそ似通ってくることがわかります。読書を通じて、間違った選択肢、地雷を回避する感覚を磨くことは、未来の選択にも役立つのではないでしょうか。
ーー ちなみに、もしWantedlyのおすすめ活用方法が何かあれば教えていただけますか?
山口さん:僕は、Wantedlyのプロフィールページを名刺代わりに使っています。
例えば、面談をする際に、プロフィールページをお見せしながらお話したり、打ち合わせ前に、今回お話する人のプロフィールをチェックして、相手のことを理解したりします。
この記事をご覧いただいている方の中には、Wantedlyを活用されている方もいらっしゃるかと思うのですが、ぜひ気になった企業を見つけた際には、その企業の人事や採用担当者のプロフィールページをチェックすることをオススメします。人となりを理解した上で面談をすると、お話がしやすくなることはもちろんですが、みなさんの熱量も届くはずです。
ーー ありがとうございます!最後に、キャリアビジョンの発見に向けて奮闘されている学生さんに向けて、メッセージをお願いします!
山口さん:この先、あなたがどんな選択をしても、選んだキャリアは正解です。だから不安にならなくて大丈夫!でも、選んだキャリアを「大正解」にできるかは、(選んだあとの)あなたの行動次第です。まだ見ぬこと、実際にふたを開けてみないとわからないことに怯えるよりも、選んだ選択に「本気」になりましょう。
もしかしたら、既にこのことにお気づきの方もいるのではないですか?本当は、キャリアへの不安というよりも「社会に出ることの不安」「苦労をしてでも仕事をやり切る覚悟」「本当は楽をして稼ぎたいな…」これに自信がないだけではないですか。まずは、自分が何に悩んでいるか、「正直」になることからスタートしましょう!
・・・
いかがでしたか?
他にどんなシゴトがあるか気になった方は、ぜひWantedlyのトップページから検索してみてくださいね。
次回の更新もどうぞお楽しみに!
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