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Wantedly JOB Talk!|コーチングスタッフ

今回は「JOB Talk!」の第三回目として、ACミランアカデミー愛知にご協力いただき「コーチングスタッフ」のシゴトについてご紹介します。

【ご協力いただいた企業】

■ACミランアカデミー愛知

当アカデミーはイタリア・ACミラン公式のサッカースクールとして、ACミランの育成メソッドをもとにトレーニングを構成しています。学年やクラスに応じて内容や難易度を考慮しながら、サッカーで起こる「状況変化」や「混乱」を様々な形で感じ取れるトレーニングを準備しています。管理された「混乱」に触れ『自分で切り拓く力』を養うことが、人として、ならびに選手としての伸びしろを最大化させると信じています。

ACミランアカデミー愛知の会社情報 - Wantedly
ACミランアカデミー愛知の魅力を伝えるコンテンツと、住所や代表・従業員などの会社情報です。サッカーとは、とても複雑な集団スポーツ。 他者(敵および味方)と繋がることが求められる...これがむずかしいけどおもしろいのです。 「他者と繋がるよろこび」「むずかしいけどおもしろい」をピッチ上で伝えることで、 子どもたちの成長をサポートするのが私たちの仕事。 コロナ禍を経て社会が変容しても、 ...
https://www.wantedly.com/companies/acmilanacademy_aichi


【ご協力いただいたスタッフさま】

■山田 晃裕さん

ライター、雑誌編集者として経験を積んだ後、2011年より現職。コーチとして子どもたちにサッカー指導を行いながら、イタリア現地との渉外業務や、通訳、日本人コーチの育成、広報など、多岐に渡る業務を担当。

山田 晃裕のプロフィール - Wantedly
ライター・雑誌編集者として経験を積んだ後、2011年より現職に。日本語・スペイン語・イタリア語・英語を操るマルチリンガルスピーカーです。 2011年に日本で初めて開校した、イタリアサッカーの名門・ACミランのサッカースクールで、フットボール面のコーディネートを担当。 ACミランのアカデミー部門より派遣されたテクニカルディレクターとともに、日々のよりよいトレーニング環境の構築に取り組んでいます。
https://www.wantedly.com/id/akihiroyamada



ーー 本日はどうぞよろしくお願いします!まずはじめに「コーチングスタッフ」というお仕事はどのようなことをされるのでしょうか?

山田さん:コーチとして、子どもたちにサッカーを教えることが業務のメインです。

コーチングスタッフにもいろいろあるのですが、僕は育成年代(幼保年中〜小学6年生まで)の子たちの指導にあたっています。

その他の業務として、ACミランから当アカデミーに派遣されている、イタリア人コーチの通訳(イタリア語⇄日本語)も担当しています。


ーー 山田さんは最初から「コーチングスタッフ」のお仕事をされていましたか?

山田さん:いえ、僕のファーストキャリアはライターでした。

大学生の頃にスペインへ留学する機会があり、その頃にぼんやりとサッカーを仕事にしたいな、とは思っていましたね。そんな時に、たまたま現地で知り合った人の紹介をきっかけにスポーツライターの仕事をはじめて、3年くらい活動していました。この間に日本へ帰国し、ちゃんと大学を卒業しました。それからは、スペインのサラゴサ万博で働いたり、時にはニートの経験もしたことがありますね笑。ここまでお話したことは、大学在学中〜社会人2年目くらいまでの話なので、だいぶ濃い時間を過ごした気がします。

その後は、ご縁があって、地元・福岡を拠点に編集者の仕事をはじめました。この経験は、スポーツ業界での就職を一旦諦めて遠回りを決意したという点で、僕の人生のターニングポイントになっていると思います。

出版社では、地域情報誌の編集に携わる中で、グルメやエンタメなど多岐にわたるジャンルについて見識を広げることができました。


ーー 今のお仕事とは、いつ頃出合われたのでしょうか?

山田さん:編集の仕事をしていた頃に、海外クラブのサッカースクールが日本国内で急増する時期があり、国内最初の事例となるスクールが福岡にできたんです。

当時、僕は福岡で仕事をしていたのですが、そのスクールの担当者の方も同じく福岡にいることがわかったので、コンタクトをとって会いに行きました。

しばらくは出版社での仕事と並行しながら、スクールの方と関わりを持ち続けていました。出版社での仕事もやりがいがあって面白かったのですが、次のキャリアを模索しはじめた時に、ACミランというイタリアのサッカーの名門チームが日本にスクールを作ろうとしていること、立ち上げのために人を探していることを知り、熟考の末に、思いきって手を挙げました。学んだ語学力を生かせる環境と、自分の「好き(サッカー)」を掛け合わせた仕事である上に、僕は学生時代に教員免許(高校英語・スペイン語)を取得していて、何かを教えるということへの魅力を感じていたのですが、それを全部やれるチャンスがキターっ!と思いましたね笑


ーー すごいご縁ですね!話が変わりますが、コーチングスタッフとしてのやりがいはどんなところにありますか?

山田さん:僕はコーチングスタッフとして育成年代の指導を行っているのですが、競争の中で人間性が育っていく過程を見届けられることが魅力ですね。

ACミランというクラブは、子どもたちに「サッカーだけがすべてじゃない」というメッセージを発信していたり、いろんな経験をさせることを主眼に置いてくれています。「終わり良ければすべてよし」という言葉は正しいのですが、最終的な結果が良ければ、プロセス上で発見されたバグや改善点から目を背けてしまうと思います。いい人が育つにはいい土壌がなければいけない。その土壌を持つまでの我慢をクラブの育成哲学が後押ししてくれるのはありがたいと思っていて、この共通認識があることが僕の仕事のやりがい向上につながっています。

開校から12年経ち、巣立ったOB/OGは400人を超えたでしょうか。多方面で活躍していますが、総じて「いい人間」に育ってくれているのが嬉しいです。


ーー 現在のお仕事での「楽しいこと」はどんなところにありますか?

山田さん:「ひらめき」を試せることです。

ピッチ内では、コーチとしてメンバーのニーズに応じたトレーニングメニューを考えたり、試合で新たな可能性を試すことができます。またピッチ外では、ビジネスチャンスを模索する機会も多いのですが、その際におもしろい人と出会って、新たな発見ができることも楽しいですね。


ーー 「大変なこと」はありますか?

山田さん:一定のパーソナリティが求められることですかね。

時代の変化に伴って教育のあり方が変化する中で、子どもたちとの向き合い方が変わってきます。今はいろいろと厳しい世の中ですが、子どもたちのレジリエンス(強靭性)を高めていかなければなりません。トライ&エラーを楽しむ環境を作りたいのですが、どう寄り添うかが問われています。うまくいかない時間もただ見過ごすのではなく、自分で理由を考えて改善を図ってもらえるように、伝え方を工夫をしながら、子どもたちとコミュニケーションをとっています。スポーツ指導の現場に立つ我々も、その時々の子どもたちの特性をきちんと把握しながら、指導者としてどのように向き合うかを考えて実践することが重要です。実は、これは結構骨が折れることではあるのですが、スポーツを通じて子どもたちの人間性をつくりあげていくためには、欠かせないことですね。僕たちはコーチングスタッフとしてサッカーを教えるので、もちろん「サッカーが好き」、「サッカーができる(=理解している)」ということは大事ですが、それだけでは不十分だと思います。


ーー 「コーチングスタッフ」はどのような方が向いていると思いますか?

山田さん:好奇心を持ちながら、常に頭の中にクエスチョンマークを浮かべているような人でしょうか。

コーチングスタッフとして、サッカーの新しい知識をインプットして、実践の場でアウトプットすることが大事なのですが、好奇心がないとなかなか難しいと思っています。あとクエスチョンマークは、文字通り「疑う」という意味でもあるのですが、個人的には「子どもたちの現状をもっと良くしてあげたいという気持ち」ということでもあるかな、と思っています。


ーー 今回の記事は、学生さんのキャリアづくりをサポートする「CAREER VISION SUPPORT PROGRAM」の一環としてお届けするのですが、山田さんの「キャリアビジョン」はどのようなものでしょうか?

山田さん:個人のビジョンとしては、好奇心を絶やすことなくアップデートを続けながら、前に進んでいきたいですね。組織のビジョンとしては、2011年からこれまで12年間にわたって蓄積してきた知識・経験があるので、うまく生かしてビジネスの幅を広げていきたいです。


ーー キャリアビジョンの発見に役立ったな、と思うことは何かありますか?

山田さん:とにかく人に会いにいくことですね。

愛知県という地理的条件もあったかと思いますが、学生時代から、あらゆる可能性の分母が大きい関東圏や関西圏に積極的に足を運んでいました。特に、スペイン留学をきっかけに知り合った人、紹介してもらえた人のところには足繁く通っていました。


ーー ありがとうございます!最後に、キャリアビジョンの発見に向けて奮闘されている学生さんに向けて、メッセージをお願いします!

山田さん:世の中に溢れている情報量は、年を追うごとに多くなっていて、昔と比べればあらゆる点で選択肢は増えています。しかしその一方で、不安な情報も可視化されやすくなっているので、それを見て足踏みをしてしまうこともあると思います。未知の世界に飛び込むのは誰だって怖いと思うのですが、チャンスを逃すのはもったいないです。不安を抱えながらでもよいので、まずは飛び込んでみて、自分が選んだ環境や社会を正解に変えていくチカラをつけてほしいです。「思ってたんと違う→ほな次いこか」の繰り返しではもったいないですね。「私の人生、いい波が来てばかり」ってことはあり得ないからこそ、この正解に変えるチカラも含めて「未来への可能性」なんだと思います。

あとは、ぜひマルチタスクをこなせるようになってほしいですね。あらゆる物事に体当たりでチャレンジして、自分の「できる」「やれる」を広げていく。学生さんですと、今やっていることと将来がどのようにつながるかわからない人が多いと思うのですが、後々振り返ってみると、意外とあの時の経験が生きているな、と感じる場面が多いです。ぜひ少しでも気になったことがあれば、並行させながら取り組むチャレンジをしてほしいです。


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いかがでしたか?
他にどんなシゴトがあるか気になった方は、ぜひWantedlyのトップページから検索してみてくださいね。

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次回の更新もどうぞお楽しみに!


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