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バリスタ・歯科技工士だった彼らがどうしてITエンジニアに!? 地方移住の働き方を知るリアルイベント開催レポ

ウォンテッドリー株式会社では2022年11月中旬より、初となる自治体委託事業として、島根県から「島根県外IT人材の「IT WORKS@島根」への登録促進事業」を受託しました。

「シゴトでココロオドルひとをふやす」をミッションに掲げ、ビジネスSNSのプラットフォームを運営する我々と、"Ruby発祥の地”として数多くのエンジニアに認知されている島根県(IT WORKS@島根)が手を組み、地方移住やキャリアをテーマとしたエンジニア向けのイベントを複数回開催の予定をしております。

本記事では、その一環で先日開催されたリアルイベントの様子をお届けします。

IT WORKS@島根とは?
島根県は、県外で働くITエンジニアのUターン・Iターン転職を促進するため、2014年からITに特化した無料職業紹介制度「IT WORKS@島根」を実施しています。首都圏へIT人材コーディネーターを配置し、転職活動のアドバイスを行っている他、東京や大阪で県内IT企業の転職フェアを開催しており、これまで154名(H26-R3年度実績)のUターン・Iターン転職を実現しています。

参考情報:「ウォンテッドリー、初となる自治体委託事業として島根県の事業を受託」

■イベント概要
「エンジニア×地方移住の働き方を知るMeet Up@関西」
異なる企業で活躍中の3名のITエンジニアをゲストに迎え、業務内容や転職エピソード、地方移住の経験について伺いました。本イベントは、パネルトークとリアルイベントならではの交流会の2部構成で開催し、エンジニア同士の横のつながりがほしい方、地方移住について経験者に相談したい方も参加されました。

■登壇者情報

・フェンリル株式会社 / ND部開発1課 Webエンジニア:小山航太さん(写真右)
1995年生まれ。島根県安来市出身。東京都内で歯科医療関連の仕事を5年経験後、島根県内のITベンチャー企業に転職し、そのタイミングでUターンを経験。ITエンジニアとして領域を問わず様々な経験を積み、2022年にフェンリルへ転職。現在はバックエンドエンジニアとして勤務中。

・株式会社パソナ / DX HUB 島根 Webエンジニア:室濱 生さん(写真中央)
1993年島根県生まれ。島根大学 機械電気電子工学科を卒業後、岡山県の工作機械メーカへ新卒入社。電気設計課に配属され回路図・プログラムなど担当。2021年 株式会社パソナへ転職し、未経験だったが念願のITエンジニアになる。自動運転管理システムやストレスチェックシステムの開発等担当。現在は、地方創生事業に数多く参加し、ハッカソンの講師なども担当。

・株式会社omoroi CTO / フリーランスエンジニア:丸山 明さん(写真左)
1994年 大阪生まれ。京都嵐山にあるカフェのバリスタを経験後、生命保険の営業代理店などを行う企業に転職。1年半で売上全国2位の営業成績を達成。その後、現代におけるITの需要の高さに惹かれ、株式会社SAMURAIでプログラミング学習を開始。卒業後にインストラクターに抜擢され、約70人の生徒と1,200回以上のレッスンを担当。フロントエンドエンジニアとして、受講生のフリーランス独立などを支援。現在は広島県に移住し、株式会社omoroiのCTO・創業メンバーとして勤務しながら、フリーランスでも活動中。

■会場について
本イベントは、billage OSAKA(ビレッジ大阪)野村不動産御堂筋本町ビルというシェアオフィスを一部貸し切って開催しました。

3名のゲストの転機に迫る!社会人になってからの半生を覗くトークセッション

まずはじめに、ゲストの方々がどのようにして異業種・異業界からIT・WEB業界に転身したのか、未経験からエンジニアとして活躍するに至ったのか、時系列で振り返っていただきました。すると、ひとりずつ異なる転機・きっかけがあったことが分かりました。

・フェンリル株式会社 / 小山さんの場合

学生時代に「働く上で安定できるよう、手に職をつけよう」と考え、20代前半で歯科技工士の国家資格を取得し、東京都内で歯科技工士や歯科医療関連の営業職の経験があった小山さん。1日に多い時は、100本くらいの歯科治療で使われる詰め物や被せ物の補綴物(ほてつぶつ)を作るような仕事をしていた彼ですが、コロナの影響もあってWEB業界の需要に気づき、独学でプログラムなどを学ぶように。その最中、お母様の逝去をきっかけに地元・島根に戻る決意をします。

転職時、都内と比べると就職先の選択肢が限られているのでは…と思われていたのですが、たまたま見かけたIT WORKS@島根のイベントに参加したことで、「島根県にも、これだけのIT企業・就職先があるんだ!」と気付き、島根県内のIT企業へ未経験のプログラマーとして転職。さらにスキルアップを目指し、多数の拠点をもち企業規模が大きいフェンリルに入社。自分自身の成長を促してくれる環境や勉強会などの機会があることに刺激を受け、楽しい毎日を過ごせているとのことで、後半にいくにつれ人生グラフも上り調子になっているといった結果でした。


・株式会社パソナ / 室濱さんの場合

室濱さんは、これまでのキャリアにおける大きなアップダウンはなく、ゆるやかに上昇しているようなグラフとなりました。岡山県の工作機械メーカー(製造業)に入社した後、電気設計課に配属され回路図・プログラムの開発を行っていましたが、プログラミングに興味を持つようになり独学で学び始めます。エンジニアが集まるイベントなどに顔を出すようになったりした後、思い切って転職を決意。

転職活動ではWantedlyを活用し、未経験でITエンジニアとして勤務できる企業(当時のパソナテック)に入社します。自動運転管理システムやストレスチェックシステムの開発を行ったり、現在は学生向けのイベントやハッカソンの講師をするなど充実しているうえに、プライベートでもご結婚され、今年中にお子さんが誕生予定など、良いこと続きだそう。


・株式会社omoroi / 丸山さんの場合

最後に、最もアップダウンを経験した丸山さんの半生に迫ります。医学部を目指して受験をするも薬学部に入学となり、大学も中退してしまった後、ハローワークの職員と仲良くなった影響で京都にある旅館に即日採用された丸山さん。そこで人生を変えるきっかけとなった、営業会社の副社長に毎日「うちに来ないか」と誘われていたそうです。そして転職後は優秀な先輩社会人に習って見様見真似で営業スタイルを確立、生命保険の全国売上ですさまじい好成績を残します。

年収も1000万を超え、贅沢な暮らしをしていた時に「井の中の蛙になっているのでは」と大阪から東京に社会勉強に向かった彼は、東京でいかにもっと優秀な人がいたのか、IT業界への需要の高まり方に危機感を覚え、「これからはITの時代になる、優秀なエンジニアが求められる時代だ!」と感じ、侍エンジニアに入学。半年かかるプログラムを3ヶ月で卒業するだけではなくインストラクターに抜擢されるほどのめり込みました。

その後、親しい知人たちと現在の会社omoroiを立ち上げたり、フリーランスでエンジニアとして活躍するまでに至ったとか。学歴社会というレールを外れてしまった過去があるが、ドラマチックな人との出会い・アグレッシブな学習意欲の強さを活かし、今が最も自分らしく楽しい瞬間を過ごせているみたいですね!


エンジニア転職についてぶっちゃけ!参加者同士で盛り上がりました

このように三者三様の人生、転機、エンジニア職に出会うきっかけなどを知ることができた前半でした。後半では、彼らと参加者とが一緒にエンジニア転職にまつわる”ぶっちゃけトーク"をしました!

会場からは、

・ぶっちゃけ、地方転職の際に給料面が下がってしまう点は懸念材料?
・リモートワークなのか出社なのか、勤務形態によって転職の志望度に影響はある?
・40〜50代など、自分より年上のエンジニアの存在はどのような印象?
・異業種からITエンジニアになったらモテた!?(笑)

などなど、幅広いテーマの質問が寄せられました。

転職軸では、「条件面などはもちろん重要視します。」という方もいれば「どちらかと言えば条件よりも、自分自身が成長できる仕事や環境があるか/一緒に働きたいと思える仲間がいるか」を重要視して動いているという意見もあり、それぞれの本音に触れられたのではないでしょうか。

未経験としてITエンジニアの選考を受けた際にも、ポートフォリオの完璧さ・スキル面より、「どんな想いや特徴のある人なのか、どんな点が企業にマッチしているのか?」をジャッジされた。という経験談が聞けました。後天的に身につくスキルよりも、その人がもつ魅力や想いを重視したマッチングが出来たというエピソードは、Wantedlyとしても嬉しい経験談です。

その後の懇親会では、会場のbillage OSAKAさんが用意してくださった大阪名物をいただきながら、短い時間ではありましたがワイワイと盛り上がり、終了時間までずっと話が絶えない様子でした。

参加者からも、下記のような感想が寄せられたので一部抜粋してご紹介します。

■感想(一部抜粋):

3人の転機を聞いて、参考になる情報がありました。 移住やIターン、Uターン、Jターンへのヒントを得られたのと、 エンジニアのキャリア形成・転職について知ることができました。登壇者のキャラがなかなか個性的で良かったです!


次回はオンライン開催!

当イベントのオンライン版を、次回は3月14日(火)19時〜開催します。詳細・参加申し込みはコチラから。ゲストの方々の違った移住経験談・転機を聞けるのでお楽しみに。

申し込み:こちら

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