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倒れるときは前のめり

Wantedly, Inc.に入る前

小、中、高、大を通じて、ラグビー、サッカー、テニス、アメフト、スキー、ヨット、クライミング、サーフィンと様々なスポーツをやってきて、スポーツには競技としての性質が強いスポーツとライフスタイルに近いスポーツに分けられると考えています。 前者の代表がアメフトです。アメフトは高い運動能力が求められ、加えて強い衝撃を身体に与えるため、おそらく若いうちにしかできません。後者の代表が、スキーです。特に、バックカントリースキーは、滑りたい場所に自分の足で歩いていき、自由なラインを滑るため、滑る前から滑り終わるまでのプロセスは生活に近く、年齢に関係なくやり続けることができます。

仕事にも、上記のように若いうちにしかできない競技系と自分の人生を通じて取り組むライフスタイル系のものがあると考えています。修士2回生のときに、ゴールドマン・サックスの投資銀行部門という若いうちにしかできない極めてハードな仕事をするのか、自分が人生を通じて研究し続けるため博士課程にすすむかの2つの選択肢で悩みました。研究者の道は、小さいころからサイエンスやエンジニアリングへの強い興味を持ち続けていたため、これから先も興味を持ち続けるだろう、なので仕事になるかは分からないけれど将来どこかで研究者になることはできるのではないかと思い、今しかできない仕事としてGSで働くことにしました。

GS時代は、主に企業や公的機関の資金調達のサポートを行っていました。入社したその年にリーマン・ショックが起き、100年に一度という金融危機の真っ只中にその場にいれたのはとても貴重でかつ濃密な体験でした。マーケットが壊れていく様、それに立ち向かうリーダーの決断や振る舞い、高いクオリティを出すためにやらなければならない努力、チームワークの重要性など、今Wantedlyをやる上での大きな指針になっています。

3年半ほど働いた後、自分がこのまま金融の世界でやり続けるのかと考えたとき、アメフトは卒業して、そろそろスキーをしたい、研究者になろうと思い、投資銀行を辞めました。研究者の道に戻るため準備をしている時に、同期だった仲さんに誘われて、Wantedlyを手伝いはじめました。最初は、大学院に戻るまで週に1、2日の時間があるときにといった感じで手伝い始めましたが、あれよあれよという間にフルタイムで働くようになりました。実は、手伝い始めてすぐの段階では、「研究者になりたい、でもスタートアップもなにやら面白そう...」という感じで悶々と考えていましたが、ある時Wantedlyが社会で使われるサービスになれば、それこそWantedlyのデータを使って誰にもできない研究ができるとひらめき迷いがはれました。今その時のことを振り返ると、直感ではWantedlyをやるべきだと思っていたのを、正当化するための理由を見つけ出したんだと思います。

現在

Wantedlyでは、色々な仕事をしてきました。 エンジニア→ビジネス→コーポレートというように、自分の役割は会社のメンバーが入ってくるごとに変化していっています。

自分の特徴は、尖った専門性はないものの好き嫌いはないためなんでも楽しく仕事に取り組めることです。会社にとって必要な仕事が発生してそれを得意な人がいなければまず自分がやるというスタンスなので、引っ越しの軽トラックの運転、契約書の作成、営業、エンジニアリング、労務管理、資金調達など様々ことをやってきました。そのせいか、チームメンバーからはCZO(チーフ残飯オフィサー)というありがたくもないタイトルをつけられたりします。。。

スタートアップは、事前に問題を予想して人を配置しておくなどという余裕はなく、問題が発生したらすぐに誰かが飛んでいって問題に取り組まなければいけません。そして、組織的な対応が必要になればチームを作り、得意な人に任せていくことが重要です。その際に気をつけている所は、Wantedlyのカルチャーを大事にすることです。問題解決の方法は無限にありますが、ただ単純に問題を解決するのではなく、それが会社のカルチャーに結びついたものかどうかがとても重要だと思います。

プロダクト開発、ビジネスモデル、会社の制度、そして日々の会社のオペレーションも会社のカルチャーに紐付いていなければ、統一感のないバラバラのチームになってしまいます。職種を超えて色々な仕事をしてきたからこそ、担当分野ごとにタコツボ化しそうなポイントがとてもよく見えてきて、カルチャーの重要性がとても理解できるようになりました。

Wantedly, Inc.について

本当になにもない所から始まり、今のような会社の形になっていった過程を通し、見えないものを作っていくには、ビジョンや思いの部分がなにより重要でした。ボトムアップでロジックを積み上げていっても目指すものには辿り着かない、こうしたい、こうあるべきだという思いを常に持ち続けること、そう思えるようになったことがWantedlyをやり始めて自分が変わったことです。

今後どういうことをしていきたいか

今後については、Wantedlyという会社にとって必要なことをやり続けていくと思います。会社やサービスが大きくなるにつれて、今見えていないけれど必要になることがきっと現れると思います。それをまず自分が飛び込んでみて、やってみるということを、変わらずやっていきたいと思います。

研究者になる道を諦めたわけでは全くなく、絶対になりたいと思っています。しかし、今は自分がしたいことよりも会社にとって必要なことをやることがなにより重要だと考えています。サービスが社会で使われるものになっていけばいくほど、自分にとってのお楽しみである研究がもっと面白くなると思い、こっそり研究計画をねっています。

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