2022年4月にアートディレクターとしてVENECTへ入社した辻野氏は、現在幅広い業種業態の案件にて活躍されています。入社から2年後の現在、VENECTのアートディレクター職で見つけたやりがいや、入社直後とのギャップについてお答えいただきました。是非前回のインタビューと併せてご覧ください。
クライアントの「ビジネス成長」に繋がるアウトプットを提供したかった
ー入社した経緯を教えてください
VENECT入社以前は、印刷会社にてデザイナー・アートディレクターを十数年、その後web制作会社にてデザイナー・アートディレクターを経験し、大手SIerインハウス部門のディレクターとして働いていました。
VENECTに入社したいと思った理由は、クリエイティブのアウトプット制作をメインに働く中で、よりマーケティングへの知見を深め、クライアントのビジネス成長や課題解決に繋がるようなクリエイティブを提供したいと考えたためです。
VENECTにおけるアートディレクターの役割
ー現在の仕事内容は?
主にデジタル周りです。(LPやWebサイト、広告のバナーなどの)クリエイティブの企画からリリースまでのディレクション、制作パートナーのコントロール、クオリティ管理を中心に携わっています。別案件では、企業の年間のマーケティングカレンダー設計にも携わっています。コンセプト立案など、若干”プランナー”のような動きをする場合もあります。
一口にアートディレクターといっても、業種業態によって求められている役割は様々だと思います。広告代理店や制作会社、プロダクションでは、グラフィック等の表現面・ビジュアル制作に特化して担当する事が多いと思いますが、VENECTでは幅広く、クリエイティブ制作のディレクションに加え、マーケティング領域(ターゲット設定やニーズの掘り起こし、訴求軸設定等、コンセプトや戦略の立案)から携わることも多いです。
役割が幅広く、且つシームレスな部分があるので、プロジェクトによってはプランナー的な動きをしたり、クリエイティブディレクター的役割を担うこともあります。こういった部分については、入社時に想定していたこと以上のことが実現できているなと感じています。
“やりがい”は、じっくりクライアントや課題と向き合うからこそ大きくなる
ーどのような部分にやりがいを感じていますか
やはりマーケティング戦略から携わっていたものが、リリース後に(クライアントと設定した)KPIを達成した時ですね。関わったアウトプットで成果がでたときに、やりがいや嬉しさを感じます。
前職では、WebサイトのUIをデザインしたものや、ディレクションしたものがリリースされて終わりでしたが、VENECTでは、リリースまでの間、関わるプロセスも多く期間も長いので、その分やりがいも大きいです。例えば、提案するクリエイティブ案については、クライアントに対し、しっかり意図や理由を伝えるために、合理的で説得力のある説明を行う必要があります。サイトリリース後の対応としては、LP・バナーなどのパフォーマンスが悪い場合、改善提案を行っています。その結果、成果(KPI達成)がきちんと出た時の喜びは大きいです。
活躍できる人物像
ーVENECTで活躍できる人はどんな人だと思いますか?
上述で説明したように、”合理的なクリエイティブの立案ができる”、それをクライアントに対してしっかりと”理論的に説明できる”方が活躍できると思います。
デザイナーだと、なんとなくインパクトがある・見た目が良い、を目指しがちですが、本来は、制作したアウトプットでクライアントのビジネスゴールを達成するために、ターゲットとなる人の態度変容を促す必要があります。「こういうデザインならば、コンバージョンに繋がる・KPIが達成できる」みたいなところもしっかりと考えられる方は、VENECTのアートディレクターとして活躍できると思います。
入社して2年後、感じたギャップやVENECTで得たこと
ー入社して約2年...何か感じているギャップなどはありますか?
特に大きなギャップはありませんでしたが、「通常のアートディレクター業務」以外の部分にも関わることが多いので、入社当時は「これもやるの?!」と思うこともありました(笑)ビジュアル制作以外の領域や、未経験の領域など、幅広い業務内容やクライアントの案件に携わることができる所は、いい意味でギャップだったと思います。
現在は、幅広い業務を通じ”ユーザー体験向上”に繋がる体験設計、つまりUXデザイン観点で全てのアウトプットを制作することを意識するようになりました。当たり前と言えば当たり前ですが、広告物は、クライアントとターゲットとなる人々とのコミュニケーション手段なので、いかにクライアントの商品やサービスをターゲットに伝え、態度変容を促すか...バナーにしろ、LPにしろ、クリエイティブは非常に重要な役割を果たすわけです。これはマーケティング領域全体に携わることができる、VENECTだからこその気づきでした。
社内のナレッジ共有会や研修のほかにも継続的に学べる環境がある
ー未経験領域に対してはどのように取り組まれましたか?
自分で調べたり、VENECTメンバーに聞きながら取り組むことが多かったです。ほかには、定期的に行われるナレッジ共有会※も役立てていました。また、VENECTは、社内Slackで頻繁に情報共有する文化があるので、そこでキャッチアップすることで知見が広がりました。
※ナレッジ共有会:プロジェクト進行中や終了時に社内に共有すべき成功・失敗のナレッジを定期的に共有する会
最後に
ーVENECTのアートディレクターに興味を持っている方へ、一言お願いします
広告代理店や制作会社の「アートディレクター」とは異なる業務内容だと思いますが、クリエイターにとって必ずプラスになる、学びが多い職場だと思います。Web・デジタル領域で現在デザイナーやアートディレクターをしている方、これからデジタル領域に携わりたいと考えている方、 マーケティングに関する知見を深め、クリエイティブへ活かしたいと考えている方にVENECTは良い環境だと思います。