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「VARYTEX」のCTOが語る、漢方×テックスタートアップに“いま”加わるべき理由


漢方×テックの力で医療の現場に価値をもたらす。「VARYTEX」CTOインタビュー

今回は、VARYTEX株式会社CTOの大竹隼人へのインタビューを掲載します。VARYTEXへの参画の際に感じていた“漢方テック”への可能性や、求める人材に対する期待など、CTOとして、そして、いちエンジニアとしてVARYTEXを支えるポジションから、弊社の成長可能性をどのように眺めているのかを語ってもらいました。

まず、これまでの経歴について教えてください

VARYTEXに加わるまでに2社経験しています。2013年、新卒で入社したのはヤフー株式会社で、広告事業にまつわるデータプラットフォームの設計や開発、運用に携わっていました。

しかし、もともと自分で事業を起こしたいという気持ちがあり、ヤフーでデータエンジニアとして5年の経験を積んだ2018年に、より経営に近いポジションで関われるスタートアップ、EMC Healthcareに転職しました。ヘルステック系のスタートアップを選んだのは、ヘルスケアという領域がすべての人に関わる分野であることや、自分の身近で健康や生きることについて考える機会が続き、この領域でチャレンジしたいと感じたためです。

そこからしばらくは新たな挑戦をするかたわら、自分の事業を考える日々を過ごしていました。自分自身の興味関心も健康から食べ物、農業へと移り行き、生薬そして漢方医学という分野にたどり着きました。ちょうどそのタイミングで偶然、弊社代表の平野と出会ったんです。

当時はVARYTEXの創業前で、平野はCTOのポジションを担える人材を探している段階でした。ジョインすることを決めたのは、まだIT領域が手を出せていない漢方という世界に、純粋に大きな伸びしろがあると感じたのが大きかったです。

IT化をするには「標準化」とよばれるプロセスの一元化が必要です。しかし漢方医学は同じ症状なのに、患者さんによって処方する薬が異なるといった複雑な部分が多いことなどが影響し、IT化を進めるのが難しいとされていました。そうしたこともあって漢方医学は、そもそも日本独自の医学であるにもかかわらず、現在では西洋医学のサブ的な位置づけになってしまっています。それは非常にもったいないことだと思います。漢方薬の使いどころを広げられたら、医療者や患者さんのためになるのはもちろん、自分たちの事業も一気にスケールできるのではと感じました。

開発しているソフトウェアや、CTOとしての業務について教えてください

漢方診断支援ソフトウェアの開発に取り組んでいます。スマホやタブレットなどを通じて患者さんに回答してもらった、体の不調や困りごとなどの問診結果をもとに、患者さんの「証(しょう:漢方医学における、患者の体調や体質を総合的に判断した結果のこと)」を判定し、証と症状に合った漢方薬をサジェストするのが主な機能です。

このソフトウェアの開発業務を、現在は2名のエンジニアとともにチームを組んで進めています。

開発業務ではメインのシステム開発に加えて、テストユーザーとして協力いただいている医師の方々からの要望やフィードバックをもとに必要な機能――例えば、併用注意の薬剤などを併せて表示できるような機能――などを精査して実装へと進めていきます。こうした機能は医療事故やトラブルを防ぐために搭載しておかなければなりません。

弊社のソフトウェアは単なるアドバイスツールではなく、病気の治療のサポートを目的に、医療の現場で医師が使用するためのものです。したがって症状の改善に最も適した漢方薬のサジェストやリスクを標準化し、提示できることが必須です。より正確で標準化された漢方薬をサジェストするため、共同開発として連携している一般社団法人日本東洋医学会から提供されたデータを活用しつつ、日々開発を進めています。

CTOとしては開発業務のほかに、プロダクトを医療機器として承認してもらうための調整や相談を、医薬品・医療機器の審査・承認機関であるPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)と行っています。

こうしたこともあり、医療の場で使われるシステムを担っているという責任は常に感じています。医師やその向こうにいる患者さんに信頼して使っていただけるものでなければならないので、開発体制も一般的なWebシステムなどと比べるとかなり厳格です。ですがその分、自分たちが作ろうとしているものの意義や価値はひしひしと感じられ、やりがいにつながっています。

スタートアップの魅力を感じるのはどのようなところですか

以前、EMC Healthcareに転職したときもそうでしたが、裁量の大きさがスタートアップの一番の魅力だと思います。VARYTEXでも、例えばエンジニアであれば技術スタックも自分で決めることができます。成長した企業ではなかなか使わせてもらえない言語も「やってみたい!」という声を許容してもらえる環境であることは、エンジニアとしての成長にも直結します。

また、スタートアップならでは劇的な変化も大きな魅力といえるでしょう。

開発中のソフトウェアは半年以内にリリース予定ですし、それを受けてVARYTEX自体がこれから本格的な成長フェーズへ入っていく時期に差し掛かっています。いま入社する方はおそらく、会社やプロダクトの圧倒的変化や成長という、考えるだけでワクワクするような貴重な体験を目の当たりにできるはずです。

おそらく、そうした変化を楽しみに感じられる人はスタートアップに向いていると思います。

新たにメンバーを迎えるとしたら、どのような人材を求めますか

スキル面ではフロントエンド領域での強さを持った人に来てほしいです。もちろんバックエンド、インフラ領域の知識も大切ではあるのですが、開発フェーズがシステムの見せ方や使い勝手といった部分になり、実際にシステムを使う医師とのコミュニケーションが多くなることが予想されるため、より柔軟にスピード感を持って対応できる方を特に求めたいですね。

それと、「リリースする前から完璧にこだわりすぎない」という点も重視しています。現在はPMF前のため、早くリリースし、早くフィードバックを得て、再度リリースするサイクルが重要になります。そのようにしてこのプロダクトをしっかりと医療の現場で必要とされるものにする必要があります。その目的を忘れずに、適切な完成度を見極めて開発を進められる人とやっていきたいと思っています。

なお、新たに入社してくれる方には、いずれCTOの立場をお任せしたいとも考えています。僕はこの先、会社全体の動きを見て、外部コミュニケーションや営業、マーケティングなどを幅広くカバーし、会社のパフォーマンスを高めていくCOO的なポジションを担いたいとも思っていて。そういった点からも、エンジニアとして高いスキルを持った方が加わってくれればとても心強いです。

エンジニアとして経験を積み、次のチャレンジを考えている方や、ヘルスケアや健康といった切り口から社会に価値提供できる企業を探している方にはVARYTEXはピッタリの環境だと思います。関心をもたれた方は、ぜひご応募ください!

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