「自分の意見は否定されるんだと思い込んでいました。」と話してくれたのは、2023年卒である木下さん。過去に母親から言われたある一言で、自分の本音を隠すような生き方をしていたのだそう。そんな彼女を変えるきっかけとなったのが、バリュエンスの選考でした。選考の過程で何を感じ、どのように変わることができたか詳しく伺いました。
木下 ちひろ (きのした ちひろ)
実践女子大学人間社会学部卒業
バリュエンスホールディングス株式会社2023年新卒
受験に失敗したからこそ、大学生活を充実させたかった。
――まず大学生活のことから伺えたらと思います。実践女子大学の人間社会学部に入学されたのは、どのような理由からですか?
第一志望の大学は違うところだったのですが、入学試験で落ちてしまって。中高一貫で通っていた実践女子にエスカレーター式で進学しました。人間社会学部を選んだのは、学びたいことが定まっていなかったからです。幅広いことが学べそうな学部で、自分の学びたいことを見つけられればいいなと。
――学びたいことは見つけられたのでしょうか?
学びたいことというか、この人から学びたいと思えるような教授には出会えました。その教授のゼミに入ることができて、ビジネスコンテストに出たこともあります。大学受験に失敗してしまった分、大学生活を充実させようという気持ちが強かったので、活発なゼミに入れて良かったです。
――ゼミの活動に力を入れていらっしゃったと。
ゼミの活動だけでなく、3年生の春から学生専門のビジネススクールにも通っていて、そこにも力を入れていました。就職活動が不安だったので、挑戦してみようかなと。
スクールでは経営学を学ぶための座学もあったのですが、最終的には4ヶ月で100万円の売上を出す事業を自分たちで企画し、運営するといったかなり実践的な内容がほとんどで。私は学生向けに「パーソナルカラーセミナー」や「経営者との交流会」といったイベントを企画し、何回か開催しました。目標だった売上100万円を超えるのに、3ヶ月半ぐらいかかったと思います。
――学生の頃にそこまでの売上を作れたのは本当にすごいと思います。そこでの経験を活かして、就職活動に臨まれたわけですよね。
そうですね。成果主義のビジネススクールで、かなり影響を受けていたと思います。だから自分の実力次第で昇進していけるようなベンチャー企業を志望していました。それに人と関わる仕事に就きたかったので、営業職で働きたいなと。
――業界にこだわりはありましたか?
こだわりはなかったです。就活エージェントを利用していて、担当してくれたメンターさんから勧められた不動産業界や人材業界を中心に見ていました。でも本気で働きたいと思える企業が全然見つからなくて。
――そんな折にバリュエンスに出会った。
はい、バリュエンスを知ったのもメンターさんからの紹介でした。「ミッションが一番マッチしていると思うよ」と教えてもらって。当時、バリュエンスのミッションは「らしく、生きる。」で、私の個人的なビジョンも「自分らしく生きられる人を増やしたい」だったんです。だから本当にぴったり合うなと。
※2022年11月1日より企業理念を刷新しました。新パーパスは「Circular Design for the Earth and Us」、新ミッションは「大切なことにフォーカスして生きる人を増やす」を掲げています。
バリュエンス以外に15社ほど選考に進んでいましたが、全部途中で辞退してしまいました。本気で働きたいと思えたのは、バリュエンスだけだったんです。
ネガティブな経験や感情を受け入れ、本音で挑めたバリュエンスの選考。
――そもそも木下さんはどうしてそのようなビジョンを?
鮮明に覚えているのは、高校3年生の時のことです。大学受験で塾に通っていたのですが、そこの職員の方から「卒業したらうちで働かない?」と誘ってもらったことがありました。
私としてはとても嬉しいお誘いで、前向きに考えたいと思っていたんです。でも、そのことを母に伝えたら、後ろ向きの回答が返ってきてしまって。それがとても悲しかったんです。「自分の意見は否定されるんだ」と思い込んでしまって、自分らしくいられなくなってしまいました。
そんな経験があったから、誰かの意見や価値観はできるだけ尊重したいという思いが強くなりました。誰かのやりたいことを全力で応援できる人でありたいなと。
――いまは「自分の意見は否定される」といった不安はそれほどないのでしょうか?辛い過去のご経験についても率直に話してくださったので。
これはバリュエンスの選考で、人事の小田桐さんから言われたことなんですが、「ポジティブな感情も、ネガティブな感情もあっていいじゃん」と。それまで母から言われた一言を私はすごく嫌なものだと捉えていたのですが、その経験があったから自分のビジョンが出来上がったのだと気づいて。嫌な経験も自分らしさを形成する一部だと受け入れることができて、人にも言えるようになりました。
――なるほど。ネガティブな経験や感情も自分らしさだと。そういったことも気づける選考だったからこそ、バリュエンスに入社を決められた?
そうですね。バリュエンスの選考では、そういった過去の経験や感情すべてが資産なんだと言っていて。1次、2次選考では自分の資産価値とは何かをグループワークで考え、3次、最終選考では自分の資産価値についてのプレゼンを行いました。
プレゼンでも私は、母との出来事について話したんですよ。それで最終選考のプレゼン後、社長からは「たくさん練習したでしょ。過去にないくらい熱いプレゼンだった」と言っていただけて。その言葉が心にすごく響いたんです。否定せずに自分の経験についてじっくりと聴いてくれましたし、受け入れてもらえた気もしたので。
リユースというそれまで全く見ていなかった業種で、正直不安もあったのですが、その不安を超えるぐらいの魅力がありました。
バリュエンスは個性を尊重する文化が浸透している。その一員として働けるのが嬉しいです。
――2022年12月からはインターンアルバイトにも参加されていたんですよね。参加しようと思われたのはどのような理由からでしたか?
事業や業務内容についての理解を深めたかったというのが、一番の理由です。入社前に経験することで、少しでも不安を解消できたらなと。週に2、3日、MD戦略課で働いていました。そこでは、販売期間が過ぎた商品やオークションで買い付けた商品の管理を行うのが私の主な業務でした。
――実際に働かれてみて、事業や業務内容の理解は深まりましたか?
入社後は営業として働くことが決まっているので、商品に実際に触れることができている点は非常に良かったなと思っています。まだまだ勉強中ではありますが、商品に関する知識が多少は身についたので。
またMD戦略課で働けたことで、店舗営業の裏側の部分が知れました。店舗営業ができているのは裏でこのような作業があるからなんだなと気付けて。営業として働く際にも、そういった見えにくい部分で支えてくれる方たちに対して、感謝の気持ちを忘れないようにしようと思いました。
――パーパスや働く人に魅力を感じて入社をされたと思います。インターンアルバイトを行ってみて、そのような社風についてはどのように感じていますか?
皆さん本当に優しいんですよ。最初はとても緊張していたんですけど、その様子を察して、ある社員さんが「そんなに固くならなくていいよ」と声をかけてくださって。1から丁寧に教えてくださいましたし、わからないことがあればすぐに対応してくださるので、安心して働けています。
あと一人ひとりがキラキラして働いているなと感じていて。バリュエンスのカルチャーが社内に浸透しているなと。活き活きと働いている方がたくさんいるので、その一員として働けることが嬉しいです。
――最後に木下さんの今後の目標を教えて下さい。
明確な目標はまだ決まっていません。仕事をする中で考えていきたいなと思っています。だからこそ自分の能力を上げて、何か目標が定まった時にそこにチャレンジできるように準備していきます。