2026年12月、バリュエンスは設立15周年を迎えます。15年の間に、会社の規模も、事業も、働く人の数も大きく変わりました。海外進出、本社移転、上場やM&A、新型コロナウイルスの拡大など、いくつもの転換点を経験してきました。その変化の中で「バリュエンスらしさ」は、どのように受け継がれてきたのでしょうか。
昨年、全社アワードで「思いやる、共に創る。」大賞を受賞された川西さんが発起人となり、入社10年以上の社員5名での座談会を実施。創成期のカルチャーから、変えてきたもの、そしてこれからのバリュエンスに残したいものまで、ざっくばらんに語ってもらいました。
15年という時間を通して見えてきたのは、制度や事業が変わっても変わらない、「人」を起点にしたバリュエンスの姿でした。
今回お話を聞いたのは、こちらの5名。
Session 1|創成期のカルチャー
「まず、やってみる」。距離の近さが生んだ熱量
―設立当初のバリュエンスについて教えてください。
奥|私が入社した当時はまだ100人もいないくらいだったと思います。今とは全然違いましたね。
溝口|本当に違いましたよね(笑)。私は、大阪の商品管理部門にいました。その頃は、なんぼや難波本店の地下にオフィスがあって(笑)。窓もないから、外に出て初めて「雨降ってたんや」って知るような環境でした。
渡辺|店舗で買い取ったお品物を自分たちでオフィスへ運ぶこともありましたよね。今考えると驚きますけど、当時はそれが普通でした。研修制度もありませんでしたし(苦笑)
加藤|そうなんですね!私は皆さんより1年くらい後の入社でしたが、自分で運んだことはありませんでした。すでに研修制度もありましたし!
川西|たったの1年で、だいぶ進化しましたね(笑)。
―創成期のカルチャーについて
奥|今でこそ買取専門店はたくさんありますけど、当時はまだ珍しかったんですよ。質屋のような昔ながらのイメージとは違って、若くて、新しい会社という感じがありました。ノリが良いというか、勢いでまず動いてみる会社という印象が強かった。
溝口|社長も社員も若かったですし、とにかく社員同士の距離が近かった。私は入社した最初の1週間以内に社長に何度かご飯に連れて行ってもらいました!
渡辺|月に一度みんなが集まる会もありましたね。今の全社アワードの原型みたいな表彰もしていて。会社の規模が小さかったから、社員同士が自然と集まるような、アットホームな雰囲気がありました。
溝口|私、その頃に発行されていた「SOU TIMES」をまだ持ってます!
川西|「SOU TIMES」覚えています!役職者の方が次々と表紙を飾られて、社員のインタビューや写真をたくさん掲載されていて、アットホームな誌面でしたよね。
―当時の一番の魅力は何だったのでしょうか。
川西|自由でしたよね。社長もフレンドリーで、「やりたい」と発言するとやる気を買ってくれて、自由に挑戦させてもらえる雰囲気がある。
加藤|営業で言えば、今より個性が求められていました。「まずやってみよう」「君はなにが好きなの?」と、実践を通して接遇・商談力や好きなことを突き詰めてオリジナリティを伸ばしていくことが重視されていました。
奥|決められた正解がないから、自分で考え、まず動いてみる。私なんて、入社して2日目には店頭に出て接遇をしていました(笑)。荒削りで、時には失敗もある。それをものすごいスピードでリカバリーしながら、会社が成長していく感覚がありましたね。
~5人が振り返る設立当初は、今も残るアットホームな雰囲気と、現在の行動指針である「バリューマインド」につながる「挑戦」の原型がありました。
Session 2|変わらない価値観 vs 変えてきたもの
自由から仕組みへ。それでも「人」が中心にいることは変わらなかった
―会社が成長する中で、大きく変わったと感じることは?
溝口|私は今のほうが働きやすいです(笑)。当時は、今ほどルールや仕組みが整っていませんでした。
川西|当時は普通だったことが、会社が成長するにつれて、より適切な方法へ見直されていきましたよね。
加藤|上場を目指すようになったことも、大きな転機だったと思います。ルールを守り、安定したクオリティを担保することが、より重視されるようになりました。営業も、以前は個人のスタイルが重視されていましたが、徐々に業務が平準化・均質化され、「まずは安定したクオリティを担保できるようにしよう」という方向に変わっていきました。
一方で、会社から求められることに応えるだけになると、「自分はどうしたいんだっけ」という主語がなくなってしまう。今はもう一度、そこを強化するタイミングなのかなと思っています。
奥|会社として拡大するために必要なことを整備してきた印象ですね。仕組みは必要だけど、仕組みに寄りすぎてもいけない。車のハンドルにも「遊び」が必要なのと同じで、そのバランスが大事だと思います。
―変わらない「バリュエンスらしさ」とは?
溝口|今も昔も変わらないのは、仕事においても人生においても「楽しさ」を追求するところです。
奥|私も「楽しさ」は最初に思い浮かびました。
川西|バリュエンスで働いていると、飾らずに自分らしくいられると感じています。だから「楽しい」と感じるのかも。自分の意見を出せて、それを周りが聞いてくれる環境は変わらないです。
加藤|私は「一人ひとりの可能性を信じる姿勢」だと思います。いろいろな仕組みや制度について話していても、「それを使う人がどうなるのか」「誰のためにやるのか」と、最後は人の話に戻ってくることが多い。営業のメンバーと話していても、「〇〇さんに育ててもらったから恩返ししたい」「〇〇さんみたいになりたい」という話は、昔からずっとありますね。
渡辺|私も以前はチームのみんなや上長に恩返ししたいという思いで働いていました。今は役割が変わって、バリュエンスで働いている皆さんのために!と思って働いています。評価制度も仕事の仕方も変わったけれど、働くモチベーションの源泉に「誰か」がいることは変わっていない気がします。
溝口|私はこれまで、尊敬できる人がいることを、働き続けるうえで大切にしてきました。バリュエンスでは、13年働いていても、常に尊敬できる人がいる。一人の人をそのまま目標にするというより、「この人のここがすごい」と、いろいろな人から吸収してきた感覚があります。
~事業が変わり、制度が変わり、組織が変わっても、「この仲間と一緒に頑張りたい」という関係性は残り続けてきました。それこそが、5人が共通して感じる「バリュエンスらしさ」の一つなのかもしれません。
Session 3|次の10年に何を残すか
自分に期待し、他者を受け入れ、変化を楽しめる人へ
―これからのバリュエンスをつくる人
奥|バリュエンスが今後も成長し続けるためには、シンプルに、人の成長が欠かせないと思っています。常に学習し、成長する人が必要です。
加藤|私も成長に近いですが、「自分自身に期待できる人」と働きたいですね。自分の将来を楽しみにできるというか、自分の可能性を信じて行動できる人。同時に、「自分はもうできている」と過信しない謙虚さも必要だと思っています。自分に期待することと、謙虚であること。その両方を持っている人は、すごくバリュエンスらしい気がします。
川西|私は、同じ目標を共有して、向上心を持って働ける人であってほしい。働きながら自然と「この人みたいになりたい」と思える人が増えていってほしいです。誰かを目標にして、相談して、行動して、自分もまた次の誰かにそう思ってもらえる。そんな連鎖が続いていったらいいですね。
溝口|私は海外メンバーと関わる業務が多いので、「多様性を受け入れられる人」です。海外に限らず、一つのチームの中でも価値観はそれぞれ違います。違う意見を否定するのではなく、相手を思いやり、受け入れられること。それはこれからもっと大事になると思います。
渡辺|多様な価値観を受け入れることにも通じますが、広い視野を持つことかなと。自分だけではなく相手のことを考える。そして、今だけではなく、その先に何があるのか未来にも目を向ける。自分の知っている範囲にとどまらないで、吸収して進化していける人が増えていってほしいです。
~「成長」「挑戦」「進化」「謙虚さ」「思いやり」「行動力」「多様性」……今のバリューマインドにも通じています。10年以上ここにいる人たちは、意識していなくても、もともとバリューマインドにつながる指針を持っているのかもしれません。
―変化し続けるために、変えてはいけないもの
自由で、勢いがあって、少し荒削りだった創成期。会社の成長とともに、制度が生まれ、ルールが整い、仕事は仕組み化されていきました。さらに事業や組織が広がったことで、かつては直接伝わっていた社長の思いや会社の価値観を、言葉として共有する必要性も高まりました。
15年間で、バリュエンスは大きく変わりました。
けれど今回、5人の話から見えてきたのは、その変化の中心にはいつも「人がいる」ということでした。誰かの可能性を信じる。誰かの成長を一緒に喜ぶ。誰かのために働きたいと思う。そして、自分自身の可能性にも期待して、一歩踏み出す。設立当初はまだ言葉になっていなかったそれらは、15年の歳月を経て、現在のバリューマインドにつながっています。
だからこそ、次の10年に向けて大切なのは、完成された会社の「正解」を次世代に渡すことではありません。時代が変われば、仕事の仕方も、制度も、事業も変わっていく。そのたびに、「会社がそう言っているから」ではなく、「私はどうしたいのか」「私たちは何を実現したいのか」と問い直すこと。創成期を知る5人から次の世代へ渡されるのは、答えではなく、自分たちでより良い未来をつくっていこうとする姿勢でした。
バリュエンスの歴史は、まだ15年。これまで培われてきた「バリュエンスらしさ」を受け継ぎ、次の10年、そしてその先のバリュエンスの価値をつくっていくのは、これからを担う私たち社員一人ひとりです。