店舗スタッフDXの「STAFF START」、いよいよリアル店舗の接客サポート機能を本格化 「オムニチャネル接客」構想発表 | 株式会社バニッシュ・スタンダード
〜9/17より新機能「オムニチャネル顧客カルテ」事前申込受付開始〜 株式会社バニッシュ・スタンダード(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小野里 寧晃)は、国内外3,000ブランドに導入される店舗スタッフDXアプリ「STAFF ...
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株式会社バニッシュ・スタンダード(以下、VS)は、主力事業「STAFF START」を通じて、店舗スタッフの価値最大化に挑戦し続けています。この度、長年にわたり多様な事業立ち上げやプロダクト開発に携わってきた金子 晃久(以下、Akiさん)が、プロダクトマネージャー(PdM)としてジョインしました。
新サービスのコンセプト策定を含む上流工程を担うAkiさんが、これまでどのようにキャリアを築き、なぜVSを選んだのか、そしてプロダクトを通じて実現したい未来について聞きました。
金子 晃久(かねこ あきひさ)
2004年ソニー株式会社入社。ソフトウェアエンジニアとして、カメラ開発やAndroidタブレット向けアプリ開発などに従事。その後、研究開発部門にて、新規事業開発、要素技術を活用したプロダクトコンセプト策定、ウェアラブルデバイスの音声UX改善プロジェクトなどを推進。2018年からクックパッド株式会社にて、事業責任者としてスマートキッチン事業や食のC2Cマーケット事業の立ち上げを牽引。2023年ポケトーク株式会社に入社、PdMとして、B2C/B2BプロダクトのGo-to-Marketを主導。2025年8月にバニッシュ・スタンダードに入社。
(聞き手:Corporate Design・大熊 彩乃)
ーー今までどんなお仕事を経験してきたか教えて下さい!
Akiさん:新卒でソニーに入社し、2004年から携帯電話向けのカメラを開発する部署でソフトウェアエンジニアとして働いていました。当時はまだスマートフォンがない時代で、ガラケー(フィーチャーフォン)向けのカメラの新機能、例えば手ブレ補正を作るソフトウェアなどを担当していました。大学では電気工学を学んでいましたが、物理的なハードウェアではなくソフトウェアを選んだ背景には、「ソフトウェアならやりたいことをより早く実現できる」と感じたからです。
ソフトウェアはあくまで自分のやりたいことを実現しやすくするための手段だと考えていました。常に目的を達成するための最短ルートを探していたし、新しいことへの挑戦を求めていたんです。
3年経って業務に慣れてきた頃、ちょうど社内で新規事業のメンバーを募集していたので応募し、異動させてもらいました。ここでも、やっぱり新しいことがしたかったんですよね。笑
そこから約4年間、ソニーのAndroidタブレット事業の立ち上げなど、新規事業に携わりました。このフェーズでは、いちエンジニアの役割から、プロダクトのコンセプト〜新規UXといった、上流工程を担うようになりました。初代モデルのリリース後は、研究開発部門に異動し、技術を活用したソリューションをカタチにすることに取り組みました。ゼロベースからの事業提案や、ユーザーインタビュー、ユーザーテストを繰り返す0→1の立ち上げの経験を積みました。トータルで100人以上にインタビューをしたり、フィードバックを受けて改善したりを地道に繰り返しました。
Akiさん:その後、2016年にソニーの社内ベンチャープログラムを通じて、料理関係の新規事業をゼロベースで立ち上げに取り組みました。実は、私自身は料理が好きでも得意でもありません。むしろ苦手なくらいで。笑
家事分担で料理を始めたのですが、レシピ通りに作らないとうまくいかないことや、特に調味料を量るなどの機械的作業が面倒だと感じていました。そこで、「レシピというデータがあるなら、その通りに機械が動けば、料理が簡単に作れ、よりチャレンジできるようになる」という理系的なアプローチから事業を思いつきました。
しかし、ソニーには当然、料理系のプロダクトやノウハウ、コンテンツ、そしてお客様もいません。そこで、膨大なコンテンツ(レシピ)やユーザーを抱えているクックパッド社に協業を持ちかけたのですが、最終的には、「やりたいことの実現のためには最適な場所に行っちゃおう」という判断をして、クックパッド社に身を移して継続することにしました。
クックパッド社では引き続きスマートキッチン事業の立ち上げに取り組みました。開発中にコロナ禍となり、工場閉鎖や出社制限など厳しい状況もありました。その中で、試作機のモニターユーザーの方から感謝の手紙が届いたときは、「やってて良かった」とチームみんなで感動しましたね。逆境の中で粘りましたが、市場を創るまでに至らず、残念ながらクローズとなりました。
非常に残念でしたが、気持ちを切り替えて、次は食の個人クリエイターの活躍の場を提供するC2Cマーケットプレイスの新規事業立ち上げにも取り組みました。
その後、クックパッド社の事業整理のタイミングでポケトーク社に転職し、PdMとしてAI通訳のB2B向け新サービスの立ち上げを担いました。
ーー総じて幅広くご経験されていますが、キャリアを一貫して流れるキーワードは何でしょうか?
Akiさん:キャリアを振り返ると「感動をつくる」ことや、「チャレンジする人を助けたい」という共通点があります。「チャレンジする人」というのも「感動を生み出す人」だと思っているので、「感動」が一貫したキーワードになっていますね。例えば、カメラ事業での手ブレ補正は、せっかくの感動の瞬間をブレずに残すため。料理事業は、大切な人のために一生懸命料理に挑戦する人が直面する壁を乗り越える手助け。ポケトークは、海外に出ようと挑戦する人がぶつかる「言葉の壁」を乗り越える支援です。
ーー多くの企業があるなかで、なぜVSを選んでくれたんでしょうか?
Akiさん:端的に言えば「ビジョンへの共感」です。AIやオートメーション化が進む現代において、DXは効率化やコスト削減に焦点が当てられ、ともすれば「人が不要になる」方向に進みがちです。しかし、人々の心を動かすのは、やはり人の力だと強く感じています。
その点で、VSが提供する「STAFF START」は、効率化やコスト削減ではなく、あえて「人」そのものにフォーカスし、人を輝かせるためのDXを推進していることに深く共感しました。私自身が直接何万人もの人を感動させることは難しいですが、このプロダクトを通じて店舗スタッフの方が世の中の何十万人、何百万人もの方に感動を広められる。「人を輝かせ、感動を届ける」というこの軸が、まさに私のキャリア目標と一致すると確信し、「ここだ」と思いました。
ーー入社前に抱いていたイメージと、実際に働いてみて感じたことの違いはありましたか?
Akiさん:正直なところ、入社前後でのギャップはありませんでした。選考プロセスの中で、この規模のベンチャー企業としては珍しく、会社の情報をかなり充実した形で共有してもらったため、しっかりと入社後のイメージができていました。
実際に入社してみての印象は、想像していた以上に「オンラインもオフラインもオープンなコミュニケーションをする会社」だということです。オフィスの雰囲気もオープンで、自然と人が集まって会話する文化があります。特に、隔週で開催されている社内ランチは、部署を超えた交流の場として非常に良いですよね。普段仕事で話す機会のない人と話すきっかけになり、その後の業務でのコミュニケーションのハードルが下がります。
また、VSはまだ小さな組織ですから、自分の役割や範囲を限定せず、どんどん自分の枠を超えてチャレンジしていける環境です。代表の小野里との距離も近く、直接意見を伝えることもできる。自分の枠を飛び越えた挑戦を求めている人にはぴったりの場所だと思います。
ーー現在PdMとして、どのような業務を担当されていますか?
Akiさん:現在はプロダクトマネージャーとして、経営層と密に連携しながら、事業コンセプトの策定など、上流工程から関わっています。特に力を入れているのが「オムニチャネル顧客カルテ」や「スタッフCRM」機能の開発推進です。これはもともと構想としてあったものを、再考し具体化していくフェーズからジョインしました。
ロードマップを作るにあたっては、長期的なビジョンを設定した上で、リソースや実装の順番を考慮し、逆算して計画を立てています。そして、その計画を基に開発チームとすり合わせを行ったり、マーケティングやブランディングチームとも連携したりしながら、どの情報をどのタイミングでリリースするかを調整します。さらに、セールスやCSとも連携し、商談の中で顧客にどのような情報を共有するかを、ロードマップと連携させながら調整するなど、全方位とやり取りをしています。
一方で、今の課題は「お客様をまだ十分に理解しきれていない」ということです。プロダクトの構想はありますが、本当に使われるサービスに仕上げていくのはこれからです。現時点では、事業のスピードとのバランスもあり、仮説に基づいてサービス作りを進めています。今後は、店舗スタッフの方々へのインタビューやアンケートを通じて、現場やその先の消費者の理解を深め、「本当に必要とされるサービス」の精度を上げていきたいと考えています。
特に「オムニチャネル顧客カルテ」や「スタッフCRM」機能は、裏側では複雑なデータ分析などを行っていても、接客の専門家である店舗スタッフの方々が、スマートフォンという制約のある環境で、いかに分かりやすく使えるようにするか、という点で非常にチャレンジングなサービスだと思っています。複雑な仕組みを現場のユーザーさんにとっての「簡単さ」に転換していく点は、楽しさを感じています。
ーーどんなときに「ワクワク」や「やりがいを感じる」と感じますか?具体的なエピソードを交えて教えてください。
Akiさん:まだ一つのサービスを完全に作り上げるところまでは至っていませんが、サービスのコンセプトを作り上げていくフェーズにはやりがいを感じています。特に、「人を輝かせて感動を届ける」という目線で議論ができるのは楽しいですね。
そして、最高のワクワクは「新しい発見」をするときです。マーケットやお客様から様々なフィードバックをもらいますが、「自分たちの考えは違ったんだ」と思うことがたくさんあり、貴重なお客様からの意見をいただくときが、魂が震えるほどワクワクしている自分に気づきます。
以前、長年店舗スタッフとして活躍されていた方に、私たちが考えていた画面を見せてヒアリングをさせていただいた際に、「これはダメです」「これはないです」と率直なフィードバックをいただくことがありました。厳しいご指摘ではありましたが、自分たちの思い込みが違ったと気づき、仮説が違ったことを早めに知って修正できたことは、非常に重要であり、むしろ良かったと感じています。これから、さらに多くのお客様との対話を通じて、この「発見の喜び」を得られると思うと、とても楽しみです。
ーー最後に、今後入社する未来の仲間へのメッセージをお願いします!!
Akiさん:技術が進歩し、AIやオートメーションによって効率化が進む世の中で、VSはあえて人にフォーカスし、より人を輝かせる取り組みをしています。このアプローチに興味がある方とぜひ一緒に働きたいと思います。この軸は今後も変わらないはずです。
そして、特に、そんな世界を実現したいというエンジニアの方にはぜひジョインしていただきたいです。どんなに優れた構想(コンセプト)があっても、それを作る人がいなければ成り立ちません。私の中では、作れる人が一番偉いと思っています。エンジニアの方たちを大尊敬しており、彼らにとってもやりがいがあるものとしてコンセプトを作りたい。ぜひ、一緒に理想を形にしていく仕事をしていきましょう。
Akiさんの言葉からは、プロダクトを通じて「感動」を追い求め、顧客の真の課題に向き合い続けるPdMの姿勢が伝わってきました。
いまVSのプロダクト開発は、お客様の声と対話しながら、新たなフェーズへと進化を遂げようとしています。自分の枠を超えて挑戦し、人を輝かせるDXという大命題に共感してくれる未来の仲間と出会えることを、心から楽しみにしています。
ご興味をお持ちいただけた方は、ぜひお気軽にエントリーください!