1
/
5

WHY CRAZY?「27歳からのキャリアの作り方」松田佳大 編

CRAZYでは、2021年9月16日に「WHY CRAZY? #1〜27歳からの新しいキャリアの作り方〜」オンラインイベントを実施しました。

イベント詳細はこちら

今回は「27歳からの新しいキャリアの作り方」をテーマに、CRAZY WEDDING ordermade ブライダルマネージャー 田口好美 (通称:コニー)とマーケティング室責任者 松田佳大(通称:みんみん)の対談を行いました。

27歳で大手広告代理店と大手人材企業からCRAZYへ転職をしたふたり。「その決断の裏側にはどんなストーリーがあったのか?」「どうして転職先をCRAZYに決めたのか?」「キャリアチェンジにおける意志決定基準は何だったのか?」といった、30代を前にしたキャリア検討の参考になる裏話が盛りだくさんの会となりました。

本記事では、マーケティング室責任者 松田佳大に焦点を当てて、対談内容を振り返っていきます。

田口好美編はこちら

※イベント内容の書き起こしを一部編集しております。(モデレーター:吉田勇佑)

念願のエース部署へ異動
見えた将来と感じた違和感

吉田:
早速、新卒で社会に出てからも含めた社会人生活や、CRAZYに入社するまでのストーリーを聞いていきたいんだけど、みんみんは年齢的なものとかはもともと意識はしてたの?

松田:
いや、あまりしてないかな。僕は26歳の時にCRAZYに転職することを決めて、結果転職が27歳だったって感じなんだけど、前職のリクルートが大好きだったから。起業したい人も周りにはいっぱいいたけど、自分は絶対起業せずにここでお金貯める!って思ってたな。笑。でも結果的に、本当に27歳ぐらいの迷いやすい時期に転職した形になりましたね〜。

吉田:
みんみんは、それだけリクルートにコミットしようとしていた中で、何がきっかけになって転職を考えたの?

松田:
仕事を頑張る日々の中で、「仕事に夢中になるシーン」と「ちょっと疑っちゃうシーン」ってあるじゃないですか。みんな人間なので。
その中でも、僕は仕事に夢中になっている時間が入社してから比較的長かったんですよ。最後の1年間も、東京本社のエース級の人たちが集まる部署にどうしてもいきたくて、社内異動制度にチャレンジしたりしてました。結果合格して、憧れの部署に異動できて。

吉田:
自分でチャンスを掴んだんだね。

松田:
そう。だけど行ってみたら、エース級のすごく仕事ができる人たちが、みんな疲弊してる感じがしたんだよね。めちゃくちゃ感覚的な話なんだけど。

吉田:
今もしかしたら関係者の方とかいるかもしれないんですけど、今日はクローズドに率直なお話をということで・・・笑

松田:
忌憚なくいきます!笑

吉田:
仕事ができる人はたくさんいたけど、生き方としてどうかな?と思う部分があったんだね。

松田:
そうそう。
さらに、支社にいる時には分からなかったけど、本社に行くと大体何歳ぐらいになったらどうなって・・・というキャリアの先が見えてきて。

吉田:
近くにいる先輩がロールモデルになってくるよね。

松田:
そう。自分の部署だったら30歳くらいで年収がいくらで・・・というイメージが全部ついちゃったの。あとは、毎朝東京駅直結のビルへみんな吸い込まれるように入っていって、仕事が終わったら飲み歩いて、1万とか2万とかを平気で飲み代に使っての毎日で、「結局これって何になるんだろう?」という違和感を感じました。
僕は何に命を燃やしてるんだろう、と考えはじめたことが転職のきっかけですね。

平日と休日、別人のような自分に感じた違和感

吉田:
なるほど。いいですね〜。
転職理由って様々だけど、みんみんの場合は前職は好きではいたものの、生活の中で悩んでいったという背景があったんだね。とはいえ、別にリクルートで新規事業やったり、グループ会社の役員になったりという道もあったよね?なんで違うキャリアを模索したんだろう?

松田:
これはよくされる質問なんですけど、もともとハモネプという番組で有名な「アカペラ」という音楽活動をやっていて、そこでピュアな自分を知っていたんですよね。このピュアな自分に勝るものはない、という確信だけはありました。

「平日忙しさの中で心を殺しながら仕事に向かう自分」と、「休日大好きな仲間とライブをして、汗だくになりながら歌ってお客さんに感動してもらう自分」の2つの人生を比較した時に、「どうにかこの歌みたいな感じで仕事ができんもんか?」と思ったんですよね。

吉田:
なるほど。純粋に楽しくて輝いている自分と日頃の仕事が統合できないかという思想になったんだね。

松田:
そうそう。大体の人って高校や大学で打ち込んでいた趣味や活動も、社会人になったら置き去りにしてしまうじゃない?「青春」という名前をつけて。

でも、僕の場合はちょっと長い青春みたいな感じで、社会人になってもずっと両立していたんだよね。だから青春に諦めがつかなかったというか、ピュアな感じでやりがいある仕事したいなって思った時に、このリクルートという環境では、ちょっとできないなという形で見切ってしまったというのがあったのかも。

吉田:
なるほど。みんみんはCRAZYで今まさに責任ある立場を担ってくれている訳だけど、前職でも同じようなスタンスで4〜5年間やってきた中で、もっと活き活きと仕事と生き方を統合してどうしていきたいかということを考えたのが、よくわかりました。

「ピュアな自分のまま、歌うように仕事がしたい」スタンスで決めた転職

吉田:
ちなみに、フリーランスをはじめ無数の選択肢がある中で、みんみんはどうしてCRAZYに入社したいと思ったの?

松田:
当時はwantedlyのサービスが流行り始めたタイミングで、採用の仕事をしてたから何となく見てたんだよね。そこにたった1社だけ、謎な求人の出し方をしている会社があって。大体求人だと、営業職募集とかデザイナー募集みたいな書くじゃないですか。今でもそうだと思うんですけど。

吉田:
わかりやすい方がいいですからね。

松田:
そうなんですよ。でも、CRAZYは何て出していたと思います?覚えてますか吉田さん。あなた人事だったんだからね。笑

吉田:
なんだろうね・・・「世界を変えたい人」とか?笑

松田:
そうだね。だいたいそんな感じなんだけど、「仕事とは『LIFE』だと言い切れる人募集」って書いてあった。

吉田:
おおなるほど!あったねそんなの。

松田:
そうなんです。これ訳分からないんですよ。求人の出し方としては。

でも、さっき言った自分のピュアに生きたいみたいなところからすると、何か妙に引っかかったんだよね。それで詳細を見てみたら、こういう環境や仲間が欲しいと思ったし、歌を歌ってる時みたいな感じでビジネスしてるんだなと思った。ウエディング業界に興味がないまま今もう6年目なんですけど、事業が何してるかとかじゃなくて、生きるってこういうことだよなーみたいなこと思ったのがありましたね。

吉田:
なるほど。懐かしいね。
思い出したんだけど、森さん*1が、当時からあのワンピース的な世界観で、「歌うって楽しいんだよな」って言ってたもんね。

松田:
そうそう。笑
私はまんまと、そこに引っ掛かりました。咲さん*2が海外で遠くの夕日を観てるキービジュアルにこの文言が入ってるのがすごい刺さったんだよね。

吉田:
作ったの明確に私ですね。我ながらいい仕事しましたね。笑
じゃあ、仕事内容というよりは、このスタンスとか考え方みたいなところがビシッときたって感じなのね。

松田:
そうだね。今でこそ多様性とか、お金だけが全てじゃないとか、いろんなカルチャーや考え方を大事にするような生き方ってすごい流行ってると思うんですけど、当時ってまだなかったと思うんですよね。だからすごいCRAZYは目立ってたし、当時の自分には特にCRAZYはキラキラして見えたんだよ。

誤魔化しが効かなかったCRAZYの採用プロセス

吉田:
そんな形で出会いがあって、入社するまではどんなストーリーだったの?

松田:
今でこそ入社までの面談は4,5回で終わることも稀にありますけど、僕は面談14回しましたからね。しかもやんわり一回落ちてますね。

吉田:
笑。そうだね。ゆるくちょっと違うかもねってなった時期あったよね。

松田:
うん。4回目の面談で森さんに会ったんだよね。当時は自分が採用の仕事をしていてお客様にアドバイスをする立場にいたから、面接で落ちることはほぼないって思ってたし、割と面接は得意だったんですよ。だけど森さんに会った瞬間、俺もうダメだって思った。

田口:
わかるーーー!

松田:
森さんに会った時、この人には上辺で話しても全部バレてるなぁと思った。その瞬間に「ごめんなさい。今日無理です。」って言ったんだよね。結局10分か15分くらい面談をして、最後に森さんから「松田君って人生のコンセプトがないね。コンセプトが見つかってからまたおいで」と言われて終わったんだよね。

吉田:
確かに。CRAZYの採用プロセスは、面接というよりも面談という言い方をしているように、お互いの人生を感じたりとか深め合う時間をしていくイメージなのが特徴。スピーディーに面談が進んでいくというよりも、2,3ヶ月の間で一人旅に行ったり、親御様と話してみたりと人によって色々なプロセスがあるよね。

松田:
そうだね。だから僕も森さんの面談後に人生で初めて一人旅に行った。

吉田:
そんなアクションもあったんだね。

決意に必要なのは、「無根拠な自信」

吉田:
そんな森さんとの初回面談を経て、もう一度チャレンジしようと思ったのはどうしてだったの?

松田:
森さんの面談で一度心打ち砕かれてるからさ、やっぱり怖かったよね。プライドもあったから、恥ずかしいしさ。でも、そこまでしてでも行こうと思ったのは「とあること」をきっかけに無根拠な自信が生まれたからだと思う。

吉田:
無根拠な自信、なるほど。

松田:
ちょうどこの前も、株式会社YOUTRUSTのイワヤンさん*3とSHE株式会社の代表 福田恵里さんという人と話してて、お二人が「無根拠な自信が今足りていない」って言ってたんですよ。

吉田:
それは世の中的な話?

松田:
そう。今の世の中に無根拠な自信が足りてないということ。「こんな私たちでも起業できるのに」って二人が言っていたんだよね。もちろん謙遜されてはおられるんだけど。

吉田:
なるほどね。

松田:
それで、その「とあること」というのは、実はももクロのコンサートだったんですよ。僕はかれこれ10年以上ももクロちゃんが大好きなんだけど、当時ふと観に行ったコンサートで「ああ、自分は絶対にあっち側にいるべき人間だ」というエネルギーが降ってきたんだよね。

吉田:
確かにみんみん、ももクロの話してたね。

松田:
うん。それでよくコンサートに一緒にいく友だちに話してみたら「お前、それ毎回コンサート後に言ってるよ」って笑われてハッとしたの。無条件に、無根拠にエネルギーが湧いてくる生き方がそこにある、って実感した瞬間だったな。

だからさ、日頃から好きな場所とか、気分がいい環境に行くことってかなり大事だと思ってる。憧れの人に会ってみるとか何でもいいんだけど。僕は今でもそれは変わってないし、いい出会いによってスイッチが入ったら、どんな人でも一気に進んでいけるって信じてるところがあるかも。

吉田:
いいですね。エネルギーとか元気の源に触れるとかって大事なんだね。みんみんの場合はコンサートだった訳だけど、そういうものに触れた時にテンション上がっちゃうよね。今なら空飛べそうみたいな。そういうで勢いで行っちゃっていいよってことなんだね。

松田:
そうだね。少なくとも今みたいに家にずっといたらあの勇気は出なかったかな。

ギャップに苦しんだ、転職当初

吉田:
いいね。そうやって縁があって入社して、それからは実際どうだった?ぶつかった壁とかってあったの?

松田:
あくまで当時のCRAZYの話で、今は整っているという前提のもとで皆さんお聞きいただきたいんですけど、東京配属と言われていた入社初日に、「大阪配属です」って言われたんですよ。やばくないですか?笑

吉田:
笑。当時、関西支社立ち上げ直後で優秀な人を探していたんですよね。「あれ、社員に関西と人脈ある人いるじゃん!じゃあみんみん!」という流れで決まりましたね。

松田:
あれはびっくりしたな〜。結果的にはそんなにネガティブには受け取ってないですよ!もちろん。

吉田:
ありがとう。当時CRAZY WEDDING ordermadeのプロデューサーとして新しいキャリアを初めていく中で、何か感じた課題とか気づきはあった?

松田:
真面目な話をすると、「ビジネスとクリエイティブって違うんだ」と思ったのが当時は大きな気づきだったかな。逆に今はビジネスとクリエイティブは一緒だと思っているけどね。

前職では採用の仕事しかしてなかったから、写真1枚にもこだわるとか空間にこだわるとか、体験にこだわるということを考えたことが一切なかった。だからビジネス脳の自分とクリエイティブ脳のCRAZYのメンバーの間にある仕事の仕方や基準のギャップを感じて、それには悩み尽くしたな。

吉田:
なるほど。ビジネスで成果をあげてきた経験はあったけど、クリエイティブなものづくりが結果ビジネスになってるというのが、新しい世界かつ挑戦だったんだね。

松田:
そうだね。目に見えないものへのこだわりや基準が、CRAZYはとてもあるじゃないですか。それは人間関係においても同じで、本音を言えてるかどうか、とか。これに関してはリクルートでは全然やってこなかった。

だから最初は、結婚式ひとつ作るにも「このお客さんの本質は何か?」を考えるのは、とても難しかった。このお客さんは色で例えると赤なのか黄色なのかどっちなのみたいな話ですごい詰められたことがあって。そんなのわかんねえよって当時は思ってた。笑

吉田:
今僕が聞いても謎の質問だけど。笑 要するにお客さんをちゃんと捉えられていないっていうことを言いたいんだよねきっと。

松田:
そうそう。その辺に順応するのに半年ぐらいかかりましたね。

吉田:
確かに。最初の半年くらいみんみんちょっと顔黒かったもんね。

松田:
いやいや、いつも黒いけど。笑
最初はロープレも全然受からなかったし、かなり出来ない方だったから、この半年間は本当に辛かった。当時奥さんが妊娠してたんでだけど、奥さんより僕ばっかり泣いてた気がする。

吉田:
みんみんでも泣いてたんだね。

松田:
めちゃくちゃ泣いてた、ほんとにつらかったから。笑

成功するまで努力し続けられる、強さが必要

松田:
でも、もちろん自分が辛いっていうのもあるんだけど、やがて「自分をお世話してくれてる先輩」がイケてないみたいに言われ始めるんですよね。

吉田:
みんみんに対してマネジメント責任のある先輩が怒られるんだ。笑

松田:
そう。それが本当につらかった。
そうなってきた時に、成果が出るよりも先に、努力し続けなければいけない状態に耐えられなくなってきちゃう。そこに耐えられるタフネスさが大事だなと思う。

吉田:
何でも新しい環境に飛び込むと、できない自分が浮き彫りになるわけじゃないですか。例えば同じ営業職だったとしても採用の営業からITの営業に移ったら少なから学ぶことはあるだろうしね。

松田:
成長と強さの正体って、成果を出して承認されるタイミングと成果が出るまで努力し続ける時間のせめぎあいだと思うんですね。

営業職から営業職に行ったら、努力を1か月したら成果が出て承認されるかもしれないけれど、単純にビジネス系の職種から、クリエイティブな職種に行った時に、この努力のスパンが長くなるって言うのはどうしようもないかなと思っていて。時間がかかるという意味で。

僕の場合、成果が出るまでの努力は半年だったけど、ギリギリ耐えられたなという状態でした。

吉田:
そうだね。結果そのタフネスさもあるし、その後成功するまでの時差に対しての許容とか覚悟みたいなことも織り込み済みで、どこまでいけるかということもポイントなんだね。


*1 森さん・・・株式会社CRAZY代表取締役社長 森山和彦
*2 咲さん・・・CRAZY WEDDNG創業者 山川咲
*3 イワヤンさん・・・株式会社YOUTRUST 代表取締役社長 岩崎由夏さん

「仕事」単体ではなく、「どういう風に日々を過ごしていたいか?」から転職を選択した松田。さらに転職後は、成果が出るまでの努力をし続ける「強さ」が必要であるというお話でした。

Invitation from 株式会社CRAZY
If this story triggered your interest, have a chat with the team?
株式会社CRAZY's job postings
11 Likes
11 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like Minami Kudo's Story
Let Minami Kudo's company know you're interested in their content