こんにちは!採用広報のねぇさんです。今回は2018年にUGを退職し、2024年6月にカムバックした「だんじー」のインタビューです。
40歳で農業に挑戦した貴重な経験と、カムバック後の新たな気づきを語ってくれました。ぜひ、ご覧ください!
「このままではいけない」30歳でキャリアを見つめ直したきっかけ
――本日はよろしくお願いします。まずは自己紹介をお願いできますか
埼玉県出身のだんじーです。2024年6月に再入社しました。現在はインフラ事業部のシェアード社員として6社のお客様を担当しています。よろしくお願いします!
――ありがとうございます。一度目の在籍はいつからだったのですか?
2010年から2018年、8年間在籍していました。実家の農家を継ぐため一度退職しましたが、紆余曲折あって戻ってきました!
――そのあたりのお話、のちほどじっくり聞かせてください!まずは、これまでの経歴について教えていただけますか?
大学時代は情報工学を専攻し、卒業後は地元のインターネットプロバイダーに新卒で入社しました。当時のインターネット回線はADSLが主流で、お客様の電話回線に専用の機器を設置する技術的なサポートや不具合の問い合わせ対応など、ひと通りの現場仕事に携わりました。
社員数5名程度の小さな会社だったため、在籍していた10年間は技術的な仕事以外にも、新サービスの企画や営業、採用や総務、社内全体の業務改善など、幅広く経験させてもらいました。経理以外のことは全部やっていましたね。今振り返ってみると、あれだけ幅広い業務に携われたことは、その後のキャリアを考えるうえで非常に貴重な経験だったと思います。
――その会社のお仕事で特に印象に残っていることは何ですか?
お客様から直接「ありがとう」と言っていただけることが多かったことです。電話一本で解決できることもあれば、お客様のご自宅に訪問して対応することもありました。自分の仕事が直接誰かの役に立っていることを肌で感じられて、すごくうれしかったですね。
――転職を考えたきっかけは何だったのですか?
仕事は楽しくお客様の役に立てていることにもやりがいを感じていましたが、会社に対して将来性を感じられなくなってしまったんです。ちょうど自分も30代になるころで、自分のキャリアを見つめ直すことにしました。自己啓発本や経営に関する書籍を読み漁るうち、会社が成長を続けるためには、経営理念やビジョンがトップから現場まで浸透していることが重要なのだと知りました。「自分はこれからどういう会社で働きたいのか?」をじっくり考えながら、転職活動を始めることにしました。
――UGとはそのころ出会ったのですか?
求人サイトで偶然、テクネット(UGの旧社名)を見つけました。これまで小規模な会社や個人のお客様向けの仕事をしてきましたが、「ITの力で中堅・中小企業を強くする」というビジョンに惹かれました。日本の企業のほとんどが中堅・中小企業なので、それらの会社を支えることは社会に対する貢献度が高く、やりがいもありそうだと感じました。
――転職の決め手は何だったのでしょう?
テクネットの企業理念や働き方が自分の価値観と一致していると感じたからです。大きな組織に入ると、自分が歯車の一つになってしまうような気がして、学生のころから大企業で働くことにはあまり魅力を感じなかったんですよね。せっかくなら裁量が大きく、手応えを直に感じられる仕事がしたいと思っていました。
農業からの再転職、そしてUGへの「カムバック」を決意した理由
――一度目のUG入社当初は、どんなお仕事からスタートしたのですか?
ヘルプデスク業務を担当しました。それまではほとんど個人のお客様相手の仕事が中心だったので、法人のお客様の社内で仕事をさせていただくのはすごく新鮮でした。
――当時、印象に残っていることを詳しく聞かせていただけますか?
一番強く印象に残っているのは、入社してすぐに担当したお客様での失敗経験です。そのお客様は、須田さん(社長)が先方の社長から直接ご依頼いただき、以前からお取引が継続していました。しかし、当時の私は経験が浅く、お客様のニーズや課題の本質を的確に理解することができませんでした。プロジェクトの進め方について事前に課題を察知することができず、提案も後手に回ってしまいました。結果として、お客様にご迷惑をかけてしまい、当社とのお取引そのものが終了となってしまったんです。須田さんに対しても、そのお客様を担当して代々バトンをつないできてくれたメンバーにも申し訳なく、落ち込みました。
――それは落ち込んでしまいますね・・・
この件を通して、お客様とのコミュニケーションの取り方や、プロジェクト全体を俯瞰的に捉えることの重要性を痛感しました。技術的なスキルだけでなく、ビジネススキルも必要なのだと気づきました。その後は経験豊富なメンバーのサポートを受けながら、少しずつ業務の幅を広げ、プロジェクトの進め方を習得することができました。
社内で仲良くなった同い年のメンバーにも助けられました。飲み会の席で私のことを積極的に紹介してくれたおかげで、それまで接点のなかったメンバーからも「だんじー、インフラの仕事があるんだけど手伝ってくれない?」といった声がかかるようになりました。そしてだんだんと担当するお客様が増え、コーポレートITの経験を積み重ねられるようになりました。最初の失敗で苦い経験をしたからこそ、大切な学びと社内のつながりを得られたのだと実感しています。
――まさに「失敗からの学び」ですね!農業への挑戦という大きな決断をされた経緯も詳しく聞かせていただけますか?
UGに8年間勤務し、40歳を目前に実家の農業を継ぐという大きな決断をしました。実家はキュウリ栽培農家で、子どものころから「いつかは実家を継ぎたい」と考えていたんです。退職と同時に家も建て、やっと継ぐことができた農業に邁進していました。
その後結婚し、子どもにも恵まれたのですが、ある事情から農業を続けることが難しくなり、再び転職活動をすることになりました。農業は家と職場が一体の職業であるため、同時に引っ越しもしました。
――それは大変でしたね。転職活動のあとはどうなったのですか?
約5ヶ月ほどSES企業に勤めました。フルリモートで同僚との交流はほとんどなく、大手企業の二次請けで定常的な運用業務が中心だったため、刺激が足りないと感じていました。子どもが小さいので通勤時間がかからないのは助かりましたが、「このままでは自分がダメになる」という危機感が芽生えました。
会社は300名規模で、理念やビジョンが社員に浸透せず、帰属意識の低さや社内イベントの際に出社しない社員が多いという課題を感じていました。私はこの状況を変えたいと思い、上司に掛けあったことがあります。しかし、縦割り組織で仕事の進め方もすべて管理されている環境から、周囲を巻き込んで会社のカルチャーを変えていくことはとても困難なことでした。
――UGへの再入社を決めたきっかけは何だったのでしょうか?
UGを退職してからも、メンバーとは定期的に会っていました。毎年12月に地元でマラソンのイベントがあり、一昨年(2023年)末もUGランニング部の仲間と一緒に大会に出ました。そのときみんなと近況報告をするなかで、「UGに戻ってきたらどう?」と声をかけてもらったんです。
正直、すぐに「戻ります!」とは言えませんでした。すでに転職活動を終えて年明けから勤めることが決まっていたし、UGを退職するとき「出戻りOK」と言っていただいてはいたものの、辞めた人間が本当に戻っていいものなのか、会社として大きく成長しているUGに自分はついていけるのだろうか?という不安もありました。
最終的には、前の会社で感じていた刺激のなさや価値観の不一致が、UGへの再入社を決断する大きな決め手となりました。UGで働くことのやりがいや楽しさをあらためて思い出し、自分にはUGのカルチャーが合っていると再認識したんです。
UGに再入社するにあたって面談をしてくれた高井さんの「待っていてくれた」という雰囲気も、とてもうれしかったですね。不安よりも「UGで働きたい」という気持ちが勝り、再入社を決めました。
「常に学び続ける」UGで再認識したビジネススキルの重要性
――UGに戻ってきて、最初に担当したお仕事について教えてください
飲食業のお客様を担当し、現在(2025年9月)もインフラ刷新プロジェクトに携わっています。
――久しぶりにインフラの現場に戻ってきて、どんな変化を感じていますか?
最初にUGを退職してからの6年間で、インフラ分野の技術は大きく進化していると感じます。特に、クラウド化やゼロトラストの考え方が主流になったことが大きな変化ですね。ゼロトラストはリモートワークが普及した現在は当たり前の技術になっていますが、私がUGを離れたころにはまだ浸透していませんでした。
現在担当しているお客様では、オンプレミスの業務システムをAWS(Amazon Web Services)に移行しました。クラウド化によってシステムの運用コストを削減し、拡張性やセキュリティを向上させることができました。また、ゼロトラストの概念に基づき、社員の方が社内外のどこからでも安全にシステムにアクセスできる仕組みを構築しました。これらの新しい技術や考え方を習得できたことは、とても大きな学びでした。
――だんじーが所属するインフラ事業部では、今後どのような取り組みを考えていますか?
インソーシング事業とは異なる領域にも進出していきたいと考えています。例えば、これまでUGではサービス対象外としていた商用サービスへの関与を大きくしたり、お客様から問い合わせの多いネットワーク調査や改善をサービス化するなどの新しい取り組みを進めています。
――インフラ事業部の今後も楽しみですね!UGに再入社して、ご自身の仕事に対する姿勢は変わりましたか?
はい、大きく変わりました。常に学び続けることの重要性を強く感じるようになりました。以前と違って今のUGは組織が大きくなり、お客様に求められる水準も高くなっています。ITだけでなく、ビジネススキルやチームとしての動き方、意思決定のプロセスなど、身につけたいスキルの幅がどんどん広がっています。
毎月新しいメンバーも増えているので、置いていかれないよう常に危機感を持っています。ビジネスパーソンとして、もっと自分を磨いていきたいですね。
ーー農業の経験は今のだんじーにどんな影響を与えていますか?
農業に携わる前は、漠然と「大変な仕事」という印象しか持っていませんでした。しかし、実際に携わってみると、農業は地域社会を支える重要な仕事であることがよくわかりました。
例えば、農家の方々が定期的に行っている用水路の清掃や草刈りといった作業は、田畑に水を供給するためのインフラを守り、災害を未然に防ぎ、地域の景観維持につながっています。
こうした作業は外から見えにくいものですが、農家の方が継続して担ってくれているからこそ、地域の農業とそこに暮らす人々の生活が成り立っているのだと実感しました。
この経験から、「ITの仕事でも地域社会に貢献したい」という思いを抱くようになりました。地方にも素晴らしい企業がたくさんあります。IT化の遅れが経営の足かせとなり、市場競争力の低下や人材確保の難しさに直面しているケースも少なくありません。ITの導入は、業務効率化だけでなく、新たな販路開拓や若手人材の誘致にもつながり、地域経済の活性化に不可欠だと考えています。
ーー今後の展望を聞かせてください
今は主に都内のお客様を中心にサービス提供しているUGですが、リモートワークが普及したことで、今後は地方の企業を支援する可能性も大きく広がると考えています。首都圏にこだわらず、地方の企業も助けられる会社にしていきたいと考えています!
ーー今日はたくさんのお話ありがとうございました。パワーアップして戻ってきてくれただんじーの今後の活躍、ますます楽しみにしています!