こんにちは!TWOSTONE&Sons(以下 TSS)のPR/IR Team中村です!
今回は、TSS取締役CFO兼経営戦略本部長を務める、加藤真さんにインタビューしました!
新卒で上場企業のメーカーに入社し、経理・営業企画・新規事業・人事などを経験。その後、別の上場メーカーを経て、30歳を過ぎたところでベンチャー企業へ転身。複数のベンチャー企業を経て2019年にTSSに参画。2023年、取締役CFOに就任されました。
今回は、逆算のキャリアの裏側や、会社を高く飛ばすための「組織論」などについて語っていただきました。
経営目線から見たTSSで働く本当の「魅力」と「覚悟」について、求職者の皆さんへの本気のメッセージもありますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
キャリアの原点:なぜ「上場企業の経理」から始めたのか
TSSへの参画理由と、現在の事業フェーズの捉え方
取締役CFOとして担う役割と「本質」の考え方
経営戦略本部は、会社を高く飛ばす「トランポリン」へ
経営目線で見た、この会社で働く「魅力」と「厳しさ」
『人』への向き合い方:解像度を高く持ち、本気で向き合う
最後に:選考を控えている方へのメッセージ
キャリアの原点:なぜ「上場企業の経理」から始めたのか
・加藤さんのこれまでのキャリアについて、新卒の頃から遡ってお伺いできればと思います
もともと自分のキャリアは逆算で考えていて、「何になりたいか」というところを非常に重視して就職活動を行っていました。
私は将来、会社の経営に携わる人間になりたいというのが前提にありました。
その考えもあって、大学は商学部経営学科を専攻したのですが、そのころから「営業」ではなく「経営企画」をやりたいと思っていました。当時のつたない思考ですが、会社の数字を見ながら、健康診断のようにおかしなところを見つけて、どうやったら改善できるかという仮説を立て、経営陣に提言し、その結果会社が伸びたら楽しいのではないかという気持ちを漠然と描いていたんです。逆算思考で、そんな経営企画になるためには、何が必要かと考えたときに、「数字を見ること」だろうと考え、そのためには会社の数字の成り立ちを仕事として学ぶ必要があると思い至り、新卒では「経理職」を志望しました。
・そこから、どのようなキャリアを歩んでベンチャー企業へ進まれたのでしょうか
新卒当時、憧れや成長したい意欲というのもあり、ベンチャーに行きたい気持ちはあり、実際にベンチャー企業から内定もいただいていましたが、大学4年生の秋頃に「新卒で入社するのはベンチャー企業ではないかもしれない」と思うようになりました。なぜなら、経営企画を目指して経理職に就くという道筋を具体的に考えると、世の中一般の正しさや一般常識を重んじるオーソドックスな上場企業の方が、得られるものが大きいのではないかと思ったからです。
また上場企業は、ルールに則った会計数値を世の中に公表し、その公表した数値をもとに株式が売買されるといったこともあり、業務を正しくやらなければいけないという厳しさが非上場企業とは圧倒的に違います。そのため将来に向けて力をつけるためにも、どうせだったら難しい方で学ぶべきだと思いました。
しかし、最初の会社では経理職の職種別採用での採用であったものの、初期配属は経理ではなく、会社の判断で営業企画や新規事業部署の配属となり、2年ほど経ってやっと希望していた経理へ配属されました。そこでやりたかったことができましたが、2年ほど経験した後に今度は親会社への転籍で人事になり、人事経験が経営企画に生きることもあると思い、転籍を受けたものの「やっぱり違うな」と感じて26歳の時に転職しています。2社目は売上300億規模の上場メーカーの経理職に転職し、5〜6年勤めました。当時の転職活動では売上2000億規模の上場企業から内定も貰っていて、そちらの方が待遇が良かったのですが、経理をはじめ管理部門の仕事は、会社が展開している事業や経営フェーズなどによって担当する業務や得られる経験値が全く異なる領域です。売上高が大きすぎる企業ですと、得られる経験値が限定されてしまうということも、300億の企業を選んだ理由でした。その会社に入社する際に、30歳になったら、「ベンチャーに挑戦するか再度考えよう」と思って入社していました。その考えの通り、30歳を過ぎ、経理業務だけでなく会社を回す仕組みについて一通り習得しきったと感じたところで、「どうせベンチャーに行くならIPOができるベンチャー」に挑戦しようと決めました。
ベンチャー企業に転職し、最初に感じたのは「ギャップ」でした。それまでは自分の仕事に自信があったんです。でも気づいたのは、自分が思っていた「仕事ができる」状態というのは、大企業の整った環境ならではのものだったということです。言語化すると、仕事全体における過程の「前工程・後工程」がしっかり成立していたから、自分もしっかり仕事ができて次の工程に繋げることができているだけだったんです。ベンチャー企業に転職した当時の環境は、「前工程・後工程」が非常に混沌としていました。大企業では当たり前に捌かれていた・整理されていた情報が、ベンチャーではぐちゃぐちゃなまま自分に飛んでくる。それにより自分の成果物も思うようなレベルにならず、正直「俺は何をしているんだろう」と心が折れかけて、環境の整った大企業に戻りたいと思ったこともありました。
でも、ある日「自分はなぜ、大企業で基礎を学び、今このIPOを目指すベンチャーに来たのか」と原点に立ち返るとともに気づいたんです。今までの知見を生かして、このカオスを仕組み化し、組織を上場や成長へ導くために来たはずだ。であれば、自分の範囲は与えられた業務という点ではなく、「会社全体」なんだと視野が変わりました。
「前の工程が雑だからできない」のではなく、「雑ならそれを直しに行くのも自分の仕事である」という考えに変わってからは、自ら環境を整えていくプロセスの中で職位もどんどん上がっていき、業務の知見も爆発的に増えていきました。この思考の転換が今の私の大きなベースになっています。
TSSへの参画理由と、現在の事業フェーズの捉え方
・数ある選択肢の中で、TSSに参画された理由は何でしょうか
高原さん(代表取締役COO)との縁で2019年に入ったのですが、一番は「面白そうだったから」です。高原さんと会って話す機会があった中で、“自分の会社の事業のことをすごく楽しそうに話すな”、“面白い世界観を持っているな”という印象が強かったんです。「上場を目指すのだったらやってみようか」という双方の意向が合致していた点もありますが、一番は高原さんへのそういった印象や波長が合うと感じた点から決めました。
・現在のTSSの事業フェーズを、加藤さんはどのように捉えていますか?
主力事業はありつつもまだまだ成長中で、今の成長度合いに満足していない、大変面白い会社だなと思っています。会社が大きくなってくると「ミスをしないこと」を大事に考えるようになりがちですが、TSSは違います。「冒険」というかベンチャー気質が残っていて、新しいチャレンジを言いやすい環境があります。
代表2人が若いということもあり、彼らが熱量を失わない限りはこの冒険が続くんだろうなという感覚を持っています。主力事業があって上場しているという一定の安定はありつつも、攻めの気持ちを忘れていない。これからもどんどん新規事業にチャレンジしていくでしょうし、時代とともに場合によっては事業の柱すらも変わっていくことがある、そんなフェーズだと思っています。
取締役CFOとして担う役割と「本質」の考え方
・取締役CFOとして、現在はどういった役割を担われ、何を大切にされていますか
「CFO」という立場の定義は会社によって様々だと思います。そのため役割については、CFO業務よりも取締役として、そして経営戦略本部の本部長としての役割を主にお話しします。まず取締役という立場では、代表2名とともに自分の意見も交えながら経営判断に携わっています。そして経営戦略本部の本部長としては、経営企画、経営管理を管掌する立場として、マーケティング以外のミドルバックオフィスをすべて管掌しています。これらを兼任する私の役割は、経営判断に携わりつつ抽象的な経営判断に対して、具体度を高めて、管理部門領域に対して何をやってほしいかをしっかりと伝え、実行させていくことだと思っています。
その役割を全うする上で、私自身が仕事をする上で常に大切にしている個人としての価値観が3つあります。それが「本質を見失わないこと」「すべての物事を自分ごととして捉える当事者意識」、そして「思考を止めないこと」です。
そのなかで特に大切にしているのは「本質を見失わないこと」です。的確な判断を下すためには、物事の本質を見極める必要があります。ただこの本質というのは、一点の立場から正論を吐くだけがすべてではありません。様々な視点が絡む意思決定の中には、極端な例にすると「『1億円が欲しい』という片方の攻めの本質、もう片方の『でもそのためには腕を一本なくさなければいけない』というリスクの本質」というような、本質と本質のぶつかり合いが常に起こります。その中で、総合的に見て「そこまでしてもやるべきなのか」をジャッジし、一本筋を通すことが重要だと思っています。
経営戦略本部は、会社を高く飛ばす「トランポリン」へ
・経営戦略本部を、今後どのような組織にしていきたいですか
当社の経営戦略本部は、上場企業として守るべき管理部門領域における業務全般を担っている組織です。そういった業務対応に加えて、会社が何かをやりたいと思った時にそれを遂行できる組織でありたいと思っています。よく新卒の入社研修時、各部門説明パートでも話すのですが、人間がジャンプしたいと思った時に、足場が砂浜なのかコンクリートなのかで飛び出す高さは変わります。砂浜だったら沈んでしまいますが、コンクリートなら高く飛べる。もしそれがトランポリンだったら、もっと高く飛べる。
経営戦略本部は、そういった足元を最高の状態にできる会社にとっての発射台のような組織でありたいと常に意識していますし、目指す組織像でもありますね。会社の成長のために本当にやるべきことなのかをきちんと吟味もした上で、柔軟性を持って対応しさらには事業部と「支えてくれてありがとう」「売上を作ってくれてありがとう」と、お互いに感謝の輪が回る関係性がベストだと考えています。
また、対外的には「TSSの経営戦略本部を卒業した人は、世の中から求められる」というところまで持っていきたい。TSSの管理部門を出た人は、どこへ行ってもタフで知見が広いよね、と思ってもらえるプロフェッショナルを送り出せる組織にしたいと考えています。
経営目線で見た、この会社で働く「魅力」と「厳しさ」
・経営目線で見て、この会社で働く魅力と厳しさについて、求職者へのメッセージをお願いします。
魅力はやはり、圧倒的に成長できる環境があることですね。挙げればベンチャーの魅力はたくさんあります。
今回経営目線というところ、そしてベンチャーの厳しさを体感した私からお伝えしたいのは、ベンチャーは決して「憧れ」の場所ではないということです。
新卒の方の面接をしていても、「早くから活躍したいです」と言っている割に「御社で活躍されているのはどういった方ですか?」という逆質問が来たりします。これは正直、少し残念だなと感じてしまうんです。例えばスポーツでも本当に成長したいのであれば、誰よりも「練習」するべきですよね。ビジネス経験もまだない、確固たる実績もまだない。その状況で「成長したい」という言葉をどう証明し、周りに信じてもらうのか。そこを突き詰めて考えてほしいんです。
他の大きな企業であれば、研修制度や昇進制度もしっかりとしていて、3年後、5年後に自分がどうなっているかという線が見えやすいかもしれません。しかしベンチャーは違います。若くして役員になる人もいれば、リーダーにすらなれない人もいる、非常にシビアな世界です。TSSはそういったベンチャー企業です。その現実を理解できていない状態で「ベンチャーという環境にいれば自然に成長させてもらえる」といった受け身の感情で入ってしまうと、理想と現実のギャップにすぐに苦しむことになります。
努力したからといって成功するとは限らない、でも努力しないと始まらない。野球に例えると分かりやすいですが、努力をしても大谷翔平選手になれるとは限りません。でも、努力をしない人が彼のような場所に行けることは絶対にありません。ベンチャーとは、その努力が報われる保証がない中で、それでも自分を信じて最後までやりきれるかを問われる場所です。その不確実性を楽しみ、自らの力で正解を掴み取ろうとする覚悟こそが、ここで飛躍するための絶対条件だと思います。
『人』への向き合い方:解像度を高く持ち、本気で向き合う
・加藤さんは代表ともメンバーとも積極的にコミュニケーションを取られていますが、会社の「人」に対してどのようなお考えがあるのでしょうか
人と接する時は、その人の得意・不得意を理解し、どう言われたら進むか、モチベーションが上がるかといった「人間の解像度」を高く持とうとしています。相手のパーソナリティを深く理解した上で、その人に合った接し方をすることを大事にしています。
代表に対しては、彼らも私自身もとにかく時間がない中、貴重な時間を使って抽象度の高い意思決定をスピーディに行うために、いくつか事前に回答パターンをシミュレーションしておいたり、簡単に説明できる資料などあらゆるパターンに対応できる準備をしています。現場のメンバーに対しては、それらを具体で各メンバー・レイヤーに合わせて説明できるよう心がけていますね。
特にメンバーに対しては、シンプルに話しやすい関係性でありたい、というのがあります。特に私が管掌する管理部門というのは、やって当たり前だと思われやすく、実はあまり褒められる機会が少ないんですよ。だからこそ誰かがしっかりと見て正当に評価し、称賛すべきだと思っています。私は本部長として各部門を理解し、一人ひとりが見えるからこそそれをフラットにやれたらいいと考えています。
私自身がフラットに、かつオープンに接することで、部門長やメンバーも言いたいことが言える空気感を作ることが大事だと思っています。誰かが困っていたら誰かが助ける、あるいは良い成果には全員で感謝する。そうした相互の信頼関係が築けていれば、組織としてのパフォーマンスは最大化されます。人に対して本気で、誠実に向き合う。それが、強い経営戦略本部を作る土台になると信じています。
最後に:選考を控えている方へのメッセージ
・最後に、選考を控えている方へアドバイスをいただけますか
就活生の方は、この機会に本気で「自己分析」をした方がいいと思っています。「自己分析」というと、自分はこれが得意、とかになりがちですが、それは「自己分析」の途中だと思っています。私の思う「自己分析」は、そういった自分となりたい自分の差分を理解し、その差分をどうやって埋めていくかを突き詰めて考えることです。
なりたい像は「年収を稼ぎたい」でも「幸せな家庭を築きたい」でもなんでもいい。その目的のために、今のこの厳しい環境でも耐えられる、こういう風に頑張りたい、という覚悟やイメージが繋がっているかどうかです。なりたい像が明確だと、先ほど説明した「練習(日々の業務)」も、イヤイヤではなく自分の意思で頑張ろうと思えるものです。
そこを一緒に深掘りながら、面接で合う・合わないをお互いに考えましょう。僕らも本気で仲間になってほしいと思いたいし、皆さんも本気でここに入りたいと思って成長していってほしい。
中途の方とは、それをさらに具体で深掘りながら対話できると嬉しいです。選ぶ環境が「なぜTSSなのか」を赤裸々に話し合える、そんな本気の対話を楽しみにしています。