コンサルからカスタマーサクセス、プロダクトマネージャーへ!クライアントワークの経験を糧にプロダクトの成長に挑む仕事とは(社員インタビュー)
こんにちは。REVISIO(リビジオ)株式会社の採用担当です。
「REVISIOで活躍する多様な人材の”リアルな声”を届ける」をテーマに、社員インタビューを行いました。
今回ご紹介するのは、ビジネス本部CSチームの西山さんです!
西山さんは、業界未経験でカスタマーサクセスとして入社していますが、現在はプロダクトマネージャーも兼務し、プロダクトを軸に事業成長をリードする中心メンバーとして活躍しています。
■プロフィール
西山 真由(にしやま まゆ)
シニアカスタマーサクセス・シニアプロダクトマネージャー(兼務) / ビジネス本部 CSチーム
大学卒業後、大手コンサルティングファームに入社し、金融業界向けのITプロジェクトのPMを経験後、外資系SaaS企業にてソフトウェア導入支援やPMに従事。2021年7月にREVISIOに入社。CSチームでカスタマーサクセスを担当し経験を積んだ後、2023年11月からプロダクトマネージャーを兼務。
―REVISIO(リビジオ)の事業の概要を教えてください。
当社は「注視データ」という独自のテレビ視聴データを収集・分析するスタートアップです。
調査にご協力いただいているパネルのご自宅に、最先端の人体認識技術を搭載した調査機器を設置し、プライバシーに配慮した形で「テレビの前に誰がいるか / テレビを注視しているか」を毎秒単位で自動計測しています。このデータ基盤をもとに事業を展開しています。
具体的には、このデータ基盤をより活用しやすいようにプロダクト化し、当社の主要クライアントである広告主様や広告会社様に提供しています。また、クライアントの個別課題にも向き合い、注視データを活用したコンサルティングやデータ分析・レポーティング等のサービスも提供しています。
従来の「視聴率データ」では捉えきれなかった、視聴者のリアルなテレビ視聴態度を明らかにすることで、広告効果の最大化や予算の効率化といったクライアントのマーケティング課題解決に貢献しています。
(注: 当社の注視データやプロダクトに関心がある方は、HPをご覧ください)
―西山さんの現在の業務内容を教えてください。
現在、カスタマーサクセス(CS)とプロダクトマネージャー(PdM)を担当しています。
カスタマーサクセス(CS)は、営業と一緒にクライアントに伴走し、プロダクトや注視データを活用したコンサルティング、データ分析・レポーティングを行います。営業(Salesチーム)の他、高度なデータ分析を行うデータサイエンティスト(DSチーム)と連携してクライアントのニーズや要望にお応えすることもあります。担当クライアントと中長期で深く向き合い、チーム一丸となって課題解決に取り組むことが求められます。
一方、プロダクトマネージャー(PdM)は、クライアントワークの現場から一歩引いて、プロダクトの価値向上にコミットします。営業やカスタマーサクセスを通じてクライアントの”現場の声”を拾いながら、課題の優先順位を整理した上で、機能や仕様をどう改善するか意思決定し、実際の活用状況を検証しながら、PDCAを回しています。
クライアントを担当するビジネスメンバーとの連携はもちろん重要ですが、開発チームとタッグを組んでプロダクトを作っていくので、ビジネスと開発の両方の視点が要求されます。プロダクトの責任者として、判断の軸やコミュニケーションの仕方も変わります。
プロダクトマネージャーとしての経験は浅く、学ぶことも多いですが、カスタマーサクセスとしてクライアントに向き合ってきた現場の経験を活かせることは、私の強みだと思います。
クライアントの課題解決に深く関わる仕事と、「注視データ」のユニークさに惹かれ入社を決意
―REVISIOに入社する前はどういったお仕事をしていたのですか?
新卒で入社したのは、大手コンサルティングファームです。さまざまな業界や職種の方と関わり、色々な知見を吸収したいと思いから選びました。この会社では、お客さま先に常駐して仕事を行い、多くの方から仕事のいろはを学びました。
二社目は、BIツール(データを集約し可視化、分析することで意思決定などを支援するツール)を開発・販売する外資系SaaS企業です。ここではプロダクトの導入支援を担当していました。
―なぜREVISIOに転職しようと思ったのでしょうか。
実は、もともとテレビが好きで、エンタメ業界も視野に入れて転職活動していました。その中で、「注視データ」というユニークなデータを使って、リアルなテレビ視聴状況を分析するREVISIO(リビジオ)に興味をもちました。仕事内容も、前職ではプロダクトの導入支援までしか関わることができなかったので、クライアントの課題解決に深く関わる「カスタマーサクセス」の仕事は、新たな挑戦として面白そうだと思いました。
また、入社前の面接でお会いしたカスタマーサクセスのみなさんの印象も入社の決め手になりましたね。社員一人ひとりが決められた枠にとらわれず、自分の得意分野を活かして働いている姿に魅力を感じました。そうした働き方ができる環境ならば、自分も楽しく働けそうだと思い、入社を決意しました。
コミュニケーションを通じて信頼関係を築くことが大切
―クライアントワーク中心のキャリアを歩んでいますが、昔から人との関りは得意だったのですか?
実は、学生のころは人見知りでした。このままでは社会に出て仕事ができないのではないかという危機感から、あえて苦手分野に挑戦したのがきっかけです。10年近く社会人経験を積んだ今では、コミュニケーションに苦手意識はありませんが、テキストベースのコミュニケーションだけで終わらずに、オンラインミーティングをしたり、オフィスで積極的に話しかけたりして、対話を通じて信頼関係を築くことを大切にしています。
REVISIOでは部署の垣根が低く、さまざまな人と連携して仕事を進める機会が多いです。役割分担を明確にした上でではありますが、自分ができそうだと思ったら他部署でも手伝いますし、他部署からも様々なサポートが得られます。会社としてオープンなコミュニケーションが推奨されており、社員一人ひとりが責任をもって役割を果たしつつ、会社全体で協力してより良いものを生み出していこうというカルチャーが根付いています。こうした環境が、仕事のやりがいや楽しさにつながっていますね。
新しい挑戦に心躍るも、意思決定の難しさ・責任の重さを実感
―未経験でプロダクトマネージャーに抜擢されたときはどう思いましたか?
率直にとても嬉しかったです。前職で培ったプロダクト導入支援の経験や知識を、REVISIOでも活かしたいと考えていたからです。また、担当プロダクト「Telescope」は、カスタマーサクセスとして実際に提供し伴走支援していたものだったので、普段やり取りしているクライアントのリアルな声をもとに、プロダクトの改善や成長に貢献できると思いました。未経験という不安はもちろんありましたが、それ以上に、前職やカスタマーサクセスの経験が良い形で活かせるのではないか、という期待感の方が大きかったです。
―プロダクトマネージャーになって学んだことや苦労したことは何ですか?
プロダクトマネージャーになってまず学んだことは、プロダクトに関わる利害関係者の役割と自身の立ち位置をしっかり認識することです。プロダクトを販売し伴走支援するビジネスサイドと、プロダクトの開発サイドを区別する考え方は分かりやすいですが、それ以外にも、プロダクトのマーケティング・PR、実装するデータ基盤との連携、契約手続きなど、様々な関わりがあります。プロダクトに変更を加える際には、こうした影響範囲も考慮した上で総合的に判断する必要があります。
だからこそ、意思決定の難しさ・責任の重さを痛感します。
プロダクトマネージャーを担当して間もない頃は、プロダクトの利便性を向上させる簡単な仕様変更だと思っていたことが、開発やメンテナンスに多大な工数がかかることを指摘され、戸惑うこともありましたね。現在も、実際にプロダクトをアップデートしてユーザーの反応を見ないと、改善の良し悪しを判定できないことは多々あり、期待通りの効果が得られない可能性も踏まえた上で意思決定し、PDCAを回しています。自分の意思決定に自信がもてないときは、周りの意見を聞いて冷静に判断することを大切にしています。
また、プロダクトのコンセプト、軸がブレないように注意しています。
プロダクトの機能拡張が既存ユーザーにとってはプラスであっても、新規ユーザーにとって複雑で難解に見えてしまう場合、本来訴求したいことがきちんと伝わらず、導入のハードルが上がってしまいます。このプロダクトを活用することでターゲットのどんな課題を解決するのかを明確にし、提案資料を含めてシンプルで分かりやすいコミュニケーションを心掛けています。
(現在はプロダクトの定例MTGを週次で開催。セールス/マーケティング/開発の責任者と議論をしながら、プロダクト開発の方向性について認識をすり合わせ、意思決定を行なっている。)
今自分が必要とする課題をクリアしていった先に、新しいキャリアの可能性が広がっていった
―これまでのキャリアをどのように振り返っていますか?
改めてキャリアの歩みを振り返ると、もともと思い描いていたキャリアを計画的に実現してきたというより、その時々に向き合ってきた課題を一つずつ乗り越えながら経験を積み重ねてきたことが、今のキャリアにつながっている、と感じます。
現在担当しているプロダクトマネージャーの業務は、カスタマーサクセスとしてのクライアントワークや、前職でのプロダクト導入支援の業務経験が役立っていますが、それに加え、新卒で入社したコンサルティングファームでのプロジェクトマネジメントの経験も、タイトなスケジュールの中で関係者と丁寧にコミュニケーションをとりながら合意形成を進め、進捗管理していくスキルという点では活きていると思います。
カスタマーサクセス(CS)の先輩メンバーは皆さん、CS✖️調査、CS✖️放送業界、CS✖️マーケコンサルといった形で、これまでの職歴や業界経験を活かしながら独自の強みを発揮している方が多くおり、私も自分の強みを磨いていきたいですね。
自由で裁量の大きい仕事には、主体的に動く姿勢が不可欠
―西山さんはREVISIOをどういう会社だと思いますか?
誤解を恐れずに言うと、「自由な会社」だと思います。それは働き方という面と、仕事内容という面の両方においてです。
働き方の面では、リモートワークやフレックスタイム制などによって、場所や時間の制限が少ないため、ワークライフバランスがとりやすい環境です。私は朝型なので朝早くから業務を始めて、コアタイムが終わったら夕方に退勤することもあります。逆に、10時から勤務して遅くまで働く方もいますし、ライフスタイルに合わせた働き方を実現しやすい環境だと思います。
仕事内容の面では、一定の裁量を持ちながら自分で考えて実行できるという自由があります。もちろん、それに伴う責任も求められますが、主体的に自律して仕事に取り組む方が多いので、目標をしっかり握れていれば、仕事の進め方も任せてもらえる環境だと思います。
―業界未経験でしたが、西山さんはどのようにして知識をつけたのですか?
そうですね、正直なところ、簡単ではありませんでした。テレビ業界の知識を網羅的に学べる本は意外となく、さまざまな方法で貪欲にインプットしました。例えば、社内でまとめられた資料を読んだり、テレビ局や広告業界出身の先輩から直接話を聞いたりしました。あとは、実務の場で学び、知識を腹落ちさせながら、応用していく必要があります。入社半年頃までは、先輩がメンターとしてついてくれました。新人の頃は、お客さま先に同行し、先輩が話す内容をよく聞いて知識を吸収することに集中していたと思います。
今は自分がメンターの立場になり、サポートする側の難しさも分かるようになりました。どこまで任せるべきか、その加減に悩むこともありますが、そうしたときも、先輩に相談しながら進めています。
ただ、カスタマーサクセスのチームメンバーは、業界未経験者が大半です。毎週のチームMTGで事例やスキル・ノウハウを積極的に共有し、チーム全体で成長していこうというカルチャーがあります。個人で主体的に学ぶ努力はもちろん必要ですが、周囲もサポートしてくれるので、業界未経験の方であっても意欲的に挑戦していただきたいと思います。
(現在、CSチームでは毎週定例MTGを開催。バックグラウンドは多様だが、コミュニケーションを重ね、仕組みを改善することで、協力し合うチームカルチャーを構築している。)
―今後REVISIOが取り組むべきことと、西山さんが取り組みたいことを教えてください。
今後、会社が取り組むべきことは、地上波テレビ以外の視聴データの収集を強化することです。
近年テレビ離れが進んでいると言われていますが、YouTubeやTVerといったインターネット配信動画をテレビで視聴する層が増えており、このコネクテッドTV(CTV)に対応する信頼性の高いデータを提供できるかが今後重要になってきます。REVISIOの「注視データ」はCTVの視聴実態を捉えるデータとして優れていますが、データの収集期間は短く、データの安定性を改善するための取組みは引続き必要です。また、CTVの視聴実態を分析するフレームワークも、各社手探りの状況で業界基準が確立されていないため、REVISIOでリードする動きが出来ると良いですね。
私自身の取組みでいえば、今後はプロダクトマネージャーの仕事により軸足を移していきたいと考えています。最近、ローンチして1年程度の新しいプロダクトも担当することになったため、クライアントワークで培った経験を活かして、視座を高め、事業に貢献出来るように成長していきたいと思っています。