成田 裕(ツクリンク CSグループ グループマネージャー)
フィリップスジャパン→日本メドトロニック→グローバルリサーチ→JOBSUGOI.COM(|COO)→Narita Nexus Technologies LLC・ツクリンク
家族と過ごす時間に幸せを感じる
こんにちは!ツクリンク株式会社の採用広報の田中、通称たなしゅうです。
今回はツクリンクのCSグループでマネージャーを務めている成田にインタビューしました。
フィールドエンジニアからタイ駐在、会社運営など様々な経歴を持ち、なぜツクリンクにジョインしたのか、マネージャーとしてこれから目指すところは何なのか、今回もざっくばらんにお届けします!
エンジニア、教育、タイ駐在、ツクリンク
まずはこれまでのキャリアについて教えてください
大学院では電気工学科に所属していまして、画像処理の研究をやっていたので、それを活かせる仕事として、医療機器などを取り扱っているフィリップス・ジャパンという会社へ新卒で入社しました。かれこれ20年以上前の話になります。機器の修理やメンテナンスなど、フィールドエンジニアとしてキャリアスタートしました。メンテナンスだけでなく顧客対応もしましたし、CTやMRIをはじめとした大型機器の構築、オランダで研修を受けたり、外国人エンジニアと仕事をするなど退屈しない日々を過ごさせてもらいました。
フィールドエンジニア以外の業務にも興味があったのですが、他ポジションへの異動が難しく、また、当時勤務していた大阪から地元の東京へ戻りたいという想いも重なったため、フィリップ・スジャパンを約3年間務めた後、ペースメーカーやAEDを扱っている日本メドトロニック社へ転職することにしました。
そこへはリペアエンジニアとして入社しつつ、取り扱い代理店のエンジニアトレーニングや代理店マネジメントも並行して担っていたので、自分自身の技術力と教育、マネジメントスキルを身に付けることが出来ました。日本メドトロニック社も外資系企業。アメリカ人と英語で仕事をする機会も多々あり、ここでも刺激的な経験をすることができました。
2年半ほど務め、エンジニア教育への興味をさらに深めていた頃、大学時代の後輩から連絡を受けました。彼がCOOとして勤務しているグローバルリサーチという会社で「IT教育部門を立ち上げるから、一緒にどうか?」と誘いをいただき、元々、後輩との親交もあって、興味ある分野だったので思い切って同社へ入社することにしました。
グローバルリサーチ社では人材紹介業をメインに行っていて、若手IT人材の育成をしつつ、企業へ紹介するというミッションで教育部門が立ち上がりました。その教育部門をおよそ4年担当し、その後、企業への研修・トレーニング事業を行いながら、SESのエンジニアリング事業もマネジメントしていました。同社ではタイに法人があり、日本企業から依頼を受けたアプリ開発をタイで請け負うなども行っていました。
グローバルリサーチ社には約14年ほど在籍していましたが、最後の5年間はタイで仕事を担っていました。2ヵ月に一度のペースで日本とタイを行き来しながら請負開発事業のマネジメントです。最後の2年はCOO(現地責任者)としてタイに家族と引っ越し、駐在しながら子会社の管理運営をしていました。
タイ人向けの求人サイトを運営して、現地の日系企業に広告掲載してもらうなど、請負開発以外の事業も展開し、日系企業で働きたいタイ人と現地求職者を採用したい日系企業を繋ぐ役割として仕事をしていました。
というのも、タイの労働市場は日本よりも転職率が高くて、頻繁に離職や転職が発生する文化なんですね。現地の日系企業からすると離職率が高い状況下で、せっかく採用しても定着しないので必然的に採用コストも高くなります。そのため、求人サイトを通してタイの雇用促進に奔走していたという流れになります。
そこからツクリンクへ転職を?
タイに駐在して1年が経った頃、新型コロナウィルスが流行しはじめ、営業活動がなかなか出来ない状況になっていきました。当然、取引をしていた日系企業も営業活動が出来ないため、採用も止まり、私たちの会社もビジネスを縮小し、共に働いてくれた現地の方々をリストラせざるを得なくなりました。私自身も帰国しなければという状況になったこともあり、責任を取って14年務めた前職を辞めることにしたんです。
ずっとグローバルリサーチ社で働くつもりだったので、そこから転職活動をしていくイメージは正直出来なかったのですが、SES事業で取引をしていた日本のお客さんから「成田さんが会社をやるなら引き続き取引するよ」と、ありがたいお言葉をいただいたこともあって、自分で会社を立ち上げることにしました。
ツクリンクとの出会いは2016年頃に前職のSES事業をやっていた際に、内山さんと話をする機会があって、サービスや事業への想いを聞いて面白い会社だなと思っていました。
タイから帰国後、改めて内山さんに連絡をし、自分の会社を立ち上げた話をしていると、何かツクリンクで力になれることはないか、ということになり、2021年の10月から業務委託としてお仕事をすることになりました。
業務委託の際は、以前記事になっていた事業部長の小倉さんがとにかく多忙でしたので、小倉さんの仕事を一部巻き取るというカタチで、営業メンバーとの1on1や営業資料の作成、CS(カスタマーサクセス・カスタマーサポート)チームを見たりなど何でも屋さんとして仕事をしていました。そうこうしていると内山さんから「いつ正社員として入る?」と言ってもらい、私自身の会社もあるのでお客さんにはしっかりと説明をし、ご理解いただいた上で、4月にツクリンクへ正式に社員としてジョインしました。
ご自身の会社がある中でツクリンクへフルコミットで入社した理由はなんだったのでしょうか?
優秀な人が多くて、この人たちと一緒に働きたいと感じたから、というのが率直なところですね。
前回の記事で登場した営業部の大平さんとかすごく優秀で、年齢なんて関係ないですし、CSチームの嶋田さんや事業部長の小倉さんなど、これまで接してこなかったような人たちと働けるのは私自身の成長や刺激に繋がると感じています。もちろん前提として、代表の内山さんやツクリンクというサービス自体への魅力や意義も感じています。
それと、業務委託として働いているときは、あくまでもアドバイスになって責任までは取れないんですよね。「こうしてみてはどうでしょう?」とは言えるけど「私が責任を取りますので実行しましょう」が出来ないからこそ、責任が取れる正社員という立場でフルコミットでツクリンクにジョインすることにしました。
CSチームが担うユーザー貢献
ツクリンクの事業についてはどう見ていますか?
事業の意義という観点で少しお話をすると、私の知り合いで工務店を経営されている方がいるんですね。その方も日頃から危機感を持っていると言われていることなのですが、建設業界では知り合いの会社や、既に取引のある会社、自社の商圏内の会社など、ある程度同じ協力会社と仕事をしている事が多く、新しい企業と取引をすることがあまり発生しないのが現状なんですね。他地域の情報が入りにくいこともあって、取引業者の変化や新陳代謝が起こりにくいので、いつの間にか精神的な癒着のようなものが出来てしまう。そうなると、取引金額や仕事の出来栄えに不満があったとしても目をつぶらざるを得なかったりと、ビジネスとして健全な関係性が出来ていないこともあるそうです。
そこに危機感を覚えて、ツクリンクのプラットフォームを使っていただいている企業さまでは、新しい協力会社と繋がったり、より自社に合う会社との取引が実現できるようになっています。建設業界には人手不足問題や多重下請け構造などの課題もありますが、このように限られた取引関係の課題もあって、そこへの解決策としてもツクリンクは一助になれると感じていますし、CSチームとしてもユーザーさまに今まで以上に上手く使っていただけるようサポートしていきます。
CSチームのマネージャーとして大事にしていることはなんでしょうか?
メンバーが仕事をやりやすく、各自の成長に寄与できる事を一番大事にしています。CSチームとしての事業目標達成は大前提として、その上でメンバーみんなの活躍をサポートしていくことです。CSはこの事業の核の一つでもあるので、メンバーのみんなが価値をさらに生み出し、社内外からも評価され、今まで以上にやりがいも成長も感じられるようにしていきたい、それがマネージャーとして最重要視している事です。
一方で、CSの業務は日々の対応が直接的・即効的に数字に現れにくい仕事が多いので、毎日のアクションがどれだけ会社に貢献しているのか、お客さまに貢献できているのかが、どうしても見えにくいんですね。例えば、継続率などの「結果」として判断できるのに3ヶ月や半年など、“今日の仕事”に対して成果が出るまでに一定の時間がかかります。
そのため、日々の仕事の貢献度を数値化するなり、解像度の高い言語化をした上で、メンバーの業務貢献を可視化させることも、目下、マネージャーとして私のやるべき課題です。現在のCSチームとしては、タレントは揃っていて、みんな優秀でよくやってくれているので、ここからは数値の解像度を上げて成功パターンへの再現性を高めていく必要があります。当然、難しい課題になりますので、小倉さんや嶋田さん、メンバーみんなの協力をいただきながら勝ち筋を見出していきます。
CSではどのような方が活躍しますか?
客観的に周りを見た上で行動できる人、でしょうか。
CSチーム内にはカスタマーサクセスと、カスタマーサポートと、大きくふたつの役割があるのですが、チームの状況に応じてそれらの役割を柔軟に担える方。そして、自分の役割外の仕事にも挑戦しつつ、スキルのキャパシティを増やしていくなど、組織やお客さまの状況に合わせて、前向きに守備範囲を広げていける方などは活躍しますし、成長もすると思います。何事も自分のキャリアにとってプラスになる、と捉えられる方はどの組織でも求められ、活躍すると思いますね。
自発的に進んで取り組み、越境できる人
採用においてはどのような方に入って欲しいですか?
そうですね、仕事上の色んな物事を自分ごと化して、一歩先を見ながら“これをやります”と、自発的に進んで行動する。であったり、他責にせずお客さまの思考になって考えることや、中村さんの記事でもあったように、誰がやる仕事か決まっていないことへ積極的に関わっていく、越境の部分もそうですね。特にCSではお客さまだけでなく、営業部やプロダクト部など他部署とも連携が必要なので、自分の部署を超えて他のメンバーとどう関わってこられたのか、などこれまでの経験について面談時にお聞きしています。
また、これからは新しい取り組みを試しつつ試行錯誤しながら変化・改善をしていかなければならないので、振り返りと分析が自分の中で出来る方だとありがたいなと思いますし、そのような志向性の方に入っていただけると嬉しいです。
成田さんが思うツクリンクの良いところはなんでしょうか?
優秀かつ意欲的な人が多い会社という点ですね。
私は現在45歳で会社の中では年齢が上の方ですが、こういう環境で仕事をしているので良い刺激を貰えています。また、建設業界のお客さまに直接関わりながら、貢献できる点。内山さんの価値観や目指す世界観にも共感していますし、意義のある事業なのでやりがいを感じられる点も良いところだなと思います。
ではツクリンクで働く良さはなんでしょう?
上記に加えて、自分次第で様々な経験ができるということは一つあると思います。
それと、ベンチャー企業で勢いがありつつ、管理部など会社として押さえるべきところはしっかりしているところ。勢いや柔軟性と守るべき硬いところを両立できている点は安心できますよね。一般的なベンチャー企業では、勢いはあるけれど、労務総務経理のような守りの管理部まで手が回っていない会社が多い印象です。
それとリモートなので、どんな場所でも仕事ができるのは働きやすさの一つでもあります。ただ、リモートでラクそうだとか、毎日9時~17時で定時であがれる、などをイメージしているとミスマッチになるかなと思いますので、その辺は当たり前ですが勢いがある分、忙しい会社だと思っていただいた方がいいかなと。もちろん、むやみやたらに残業をするような会社ではないですが、現実的にアクセルを踏まなければいけない時はあるので、そういう時に前向きに取り組める方はフィットすると思いますし、自ずと活躍するのではないでしょうか。
成田さんってすごくニュートラルな方だなという印象を受けたのですが、これまでのキャリアで価値観を形作ったのはどのような経験からだったんですか?
なるほど、、ニュートラルですか。そうだな・・自分のためだけに仕事をするのは少し前に捨てたので、それでそういう印象を持たれるのかもしれませんね。
タイで仕事をしていた時に「あぁ、自分は周りに支えられて仕事ができているんだな」と気づくことがあって、それからは人のために働くようになりました。若い頃は、「稼ぎたい、認められたい」が働く動機だったんですけど、今は人のためにしか働けなくなったという感じです。
タイに出張していた時は子どもが1歳半くらいだったので奥さんに負担をかけていました。家族がいる中、自己中心的に仕事をしていたと思います。そんな中、仕事で色々と重なり多忙になって、精神的に追い込まれた時があって、心が折れそうになったんです。それでも自分勝手に仕事をしていた私を家族が支えてくれました。改めて家族の存在に感謝するようになったんです。そして、コロナで会社を縮小しなければいけなくなり、共に働いたタイ人の仲間の雇用を守れなくなった時も、みんな私の立場を理解して納得して、感謝までしてくれたんですね。
その時に、いかに周りの人に支えられて仕事をしてきたかを実感して、もう自分の私利私欲で働くのをやめようと。家族のため、仕事で関わるお客さんや一緒に働いている仲間のために仕事をしようと、自分の中での仕事観がガラッと変わりました。
仕事に追い詰められていくらお金を稼いでも、周りの人への感謝を忘れたら何の意味もないなと。幸せの定義が変わったといいますか、自分が向けるべき価値観や本当の幸せに気づいたというのでしょうか。
色んな働き方や仕事観があっていいと思うし、今でもガッツリ仕事に時間を割いていますが、それでも週末に家族とゆっくりご飯を食べていると、あぁ良い時間だなと幸せを感じますね。
成田さんの趣味ってなんですか?
やっぱり週末に家族とゆっくり過ごせればそれが一番ですね。
模範解答みたいになってしまいますけど。(笑)
あ、タイでゴルフをやっていたので、またゴルフしたいなーと思いますね。会社のみんなとやれたら楽しいでしょうね!わいわいホール回りながらみんなでゴルフ!リアルみんゴルしたいですね♪
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はい!いかがでしたでしょうか!
成田さんも語りつくせないほど色んな経験をされてますね!海外駐在で仕事するというのは誰しもやっていることではないですし、ご縁や何かのきっかけでキャリアはガラッと変わるものだなと。
これまでインタビューをしてきて、そして僕自身もそうですが、皆さまざまなキャリアを経てツクリンクにいるのだなと改めて感じましたし、色んな価値観や経験を持った人が集まってきている会社なのだと気づかされます。毎月のように仲間が増え、数カ月前まで40名ほどだったツクリンクも気が付けば70名を超える組織になっています。この社員インタビューを通して少しでも会社のことが伝わり、候補者の方と会社の懸け橋になっていければ嬉しいです!
改めて成田さん、インタビューありがとうございました!
このように採用広報「たなしゅうの部屋」では、ツクリンクで働くみんなの考えや日々の仕事、取り組みなどインタビューを中心にお伝えしていきます!
それではまた!
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