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取締役インタビュー│これまでのキャリアと「越境」という仕事観について

中村 杏(ツクリンク取締役/プロダクト管掌)
ゲーム会社→小学校生活支援員→ツクリンクという異色のキャリア
キーワードは「越境」。好きなものはゲーム、温泉、和を感じられるもの。


こんにちは!ツクリンク株式会社の採用広報の田中、通称たなしゅうです。

今回は取締役/プロダクト管掌を務めている中村にインタビューをしました。ツクリンクに入社した経緯から、取締役になるまでのキャリアや仕事観、ツクリンクで働く面白さについてなど、ざっくばらんにお届けします!

ゲーム会社、小学校、ツクリンク

まずは入社のきっかけから教えてください

実はツクリンクに入社をしたきっかけは大学の友人からの紹介でした。
それまでの道のりをお話しすると、もともとゲームが大好きで、作る側をやりたいと思っていたので、情報系の大学院を卒業後にゲーム制作会社に入社したんです。

ただ、入社後に配属になったプロジェクトがリリース直前のタイミングで、初月から一日の休みもなしという環境でした。会社全体としてもハードワークが当たり前で、周りを見渡しても、体調を崩している先輩方もいたし、そういう人たちを救えていない状況でした。このまま続けたら自分自身も危ないと感じて、冷静にキャリアのことを考えてもプラスになるイメージができなかったので、入社して3ヶ月という期間ではありましたが、スパっと辞める選択をしました。

その後、1年間だけ紹介で地元の小学6年生の学校生活支援員をやっていました。
6年生が卒業するタイミングで次のキャリアについて考えていた時に、上述の大学時代の友人からツクリンクを紹介してもらいました。友人は既にツクリンクで働いていて、Railsを大学でかじってはいたので、いけるだろうということで、友人や内山さんと話をし入社をすることに。友人が正社員第一号で私は第二号でした。それが2015年5月のことですので、創業して3年が経過したくらいでの入社でした。

エンジニアとしてのキャリアはツクリンクが初ということですよね

そうです、エンジニアとしてのキャリアはツクリンクが初めてでした。基本的には独学と、友人や他の社員の皆に教えてもらいながら実務を通して学んでいきました。当時のプロダクトは今と比べて複雑さもそこまでなかったので、大きな障害はありませんでした。今のツクリンクに未経験で入社となると、当然ハードルはあるので、タイミング的に非常に合っていたと思います。

入社当初は「ツクリンクジョブ」という求人メディアの立ち上げと開発を行い、同時期に建設業の足場組合さんから受託で、足場を点検するためのアプリ開発を行いました。この2つの開発を1年半程実施した後、現在の「ツクリンク」プラットフォームの開発に本格的に関わるという流れです。

その後のキャリアはどのように積んでいったのでしょうか

アプリ開発の時にプロジェクトの工数やスケジュール管理など、マネジメントをする人がいなかったので、誰もやっていないなら、とやりはじめたのがマネージャーのような役割のスタートでした。ただ、当時はマネージャーとしての自分自身にも周りの人にも求める要件が強すぎてしまって、うまく機能しませんでした。その時に、マネージャーとしての役割は今の自分には難しいかもな、と思って、特に役職がついていたわけではなかったんですが、役割を降りてメンバーとして仕事をしていました。

入社して2年程経ったときに、再度マネージャーをやる機会が来たのですが、その時には考え方も変わっていたこともあって、もう一度やってみようと。それからはマネージャーとして「ツクリンク」開発の進行管理であったり、一部の企画やエンジニアのマネジメント、どういった開発組織にしていくかを考えるなどを経験しました。その後、プロダクト部長の役割を担うようになっていくなど少しずつ会社に貢献できる幅が広がっていったイメージです。


初めてマネージャーになった時を振り返るといかがでしょうか

当時はあまりにも視野が狭すぎましたね。(苦笑)
自分と同じような考えを何も伝えずに周囲に求めてしまっていたんです。しっかり言葉で伝えたり、話し合った上であれば、まだ良かったのかもしれませんが、私の中での「こうであるべきだ」という理想を押し付けてしまっていたなと。自分にも周りにも、その理想を強く求めすぎてしまっていましたし、自身の実力とのギャップにも苦しんでいました。押し付けた理想に対して自分も追いつけない、周囲も追いつけないという。マネジメントは相互理解含めて一定の時間が必要だと痛感した経験でした。

「越境」という経験と仕事観

会社が成長する過程で役割も変化してきたのですね

当時プロダクトマネージャー(以下PdM)をやっていた方のタスクが膨大になっていたこともあって、一部を切り離してPdMとしての役割を持つことが目標になりました。企画や、どういうプロダクトを作るのか、新規会員登録数を上げるためにはどうするかなど、手を動かすスキルから考えるスキルが求められるようになったんですね。

ただ、その時に感じたのは、「プロダクトは好き。でも、寝ても覚めてもプロダクトの事を考えているか」「暇さえあればアプリをさわっているか」など、そこまでの熱量が自分にあるのかなと思ったときに、まだまだそこまでではないなと。全力で突っ込める気がしなくてこの役割は厳しいなと思っていました。

そのことを内山さんに相談していた際、長谷川さんがデザイナーとして活躍していて、会員登録のプロジェクト途中から企画の仕事もお願いしていたんですね。このまま自分がPdMとして続けるよりも、長谷川さんにバトンタッチして、私は別のことをやった方がバリューも出るかな、ということでPdMを降りました。単純にそのままやり続けるのがキツいというのもあったんですけどね。(笑)

PdMを降りた時期が経営や会社の数字面を担当する人がぽっかり空いてしまうタイミングで、ちょうど私自身が次にどういった事をやっていこうかを考えていた時と重なって。会社を見渡したときに数字面や予算、データ含めて見る人がいなかったので、自分がやろうと。
そういった、こぼれていそうだなという仕事を拾ったり、技術的にプロダクト部長を兼任しながら経営企画っぽいことをやるなど、会社に空いていた穴を塞ぐ役割をこなしていました。

プロダクトは長谷川さんに任せながら、全体戦略や数字分析、予算周りに時間を使ったり、管理部が慌ただしい時は管理部をみるなど、その時々で空いていた役割をぐるぐるとやっていたらいつの間にか会社への価値が出てきたようだと。
そうこうしていたら内山さんから「取締役をやってみないか」と言ってもらって。最初は「またまたご冗談を(笑)」と返していたんですけど、何度か言っていただくうちに、ここまで言ってもらえるならやってみようと決心し、今日までなんとかきたという感じです。

自分から発信して行動を起こしていくという姿勢はツクリンクでは必要な要素ですか?

そうですね、最近ツクリンクも人が増えてきて、色んな役割を担える方が入ってきていただいていますが、それまでは社内の中で工夫して役割をこなしてきたという側面が強かったです。スタートアップでは役割に関わらず、会社に必要な仕事を各々が考えてやっていくことが出来ないと、会社を成長させていくって難しいなと思いますし、そういうロールを積極的に執れる人というのはどこの部署や組織でも重宝されると思います。まさに「越境」ですね。私自身のキャリアを振り返ってもそうでしたし、ある種、自分の中でのキーワードになっています。

中村さんが思う、ツクリンクで働く良さを教えてください

一つは、皆が仕事やチームの目標に対して前向きに真摯に向き合っているので、事業であったり、各々がやるべきことに集中しやすい環境という点ですね。

プロダクト部の場合でお話をすると、入社してくれた方へのフォローも誰にやってというわけでもなく、自然とチーム全体で助け合う文化がある点もメリットかな。
あと、エンジニアの一部はデータを出して思考したり、企画会議に関わったりもするので、単純にコーディングのみ、というだけでなく、自分でプロダクトを作る部分に関わりやすい点も面白さだと思います。

実際に、もともとは「ツクリンク」プラットフォームのエンジニアとして入社してくれた方が、いまは新規PJの立ち上げに携わってたりしています。本人としてもPdMのようにプロダクトの事を考えて作る役割に興味があって、そっちのスキルも伸ばしたいとのことだったので、データ分析などの椅子が空いたタイミングで、やってみる?と。

そういう新しいロール・役割への挑戦がやりやすく、会社としてもそれを受け入れやすい環境が転がっている点は働きがいや成長に繋がるかなと思います。チャンスが転がっていて、それを自分から掴みとる人がまさに「越境」できる人だなって。

逆にこれまで辞めずにやってきた理由はなんでしょうか

こういう面白さの部分ももちろんありますが、どこまでもこの会社やプロダクトの可能性を信じているから、ですかね。内山さんと初めて仕事をした時に、「あ、この人は成功するんだろうな」と、うまくいくんだろうなって感じたことも会社を信じている理由の一つかもしれません。
当然、これまでキツいなと感じる瞬間は何度もあったんですけど、こういう0から100を創っていくのを間近で見たり経験できたりする機会は今後無いだろうなと思ったし、仮にツクリンクを辞めたとしても、同じようなチャンスに出会えることも無いと感じます。

ツクリンクを紹介してくれた大学の友人は2016年頃に転職したのですが、その際に私も辞めるという選択肢もありはしました。ただ、皆とのコミュニケーション含めて働きやすいと感じていたし、入社自体は成り行きのような挑戦ではあったけど、保守的な自分がここで辞めたら今後ベンチャーでやっていく機会は無いだろうなと思って、「やれるところまでやってみるか!」と腹を決めたんです。
転職した友人と自分とで、役割も給与も含めてどちらがより上にいけるか競い合うのも面白いなとも思っていました。

会社の可能性を感じ続けているからこそ、「ここで辞めたらもったいない」「ツクリンクはもっともっと先にいける」というのがずっとあって、それを繰り返してこれまでやってきているという感じです。自分からチャレンジする機会って生きててそんなに多くないと思うし、今この瞬間にやれるところまでやらないとつまらないしな。それだったらやれるまでやろう、その後のことはその時になったら考えようって。

プロダクトや建設業界への想いは当初からあったのでしょうか

入社当初は業界への想い入れみたいな部分は希薄でしたね。ただ、内山さんやお客さんとの対話を通して捉え方が変わっていきました。また、祖父が大工として工務店をやっていたこともあって、高齢化が進んできているなというのは少なからず感じていました。実際にツクリンクでのアンケート結果を見ると、ユーザーとして40代、50代の方々が多く、高齢化だけでなく人手不足も進んでいるなと実感しています。

このままだと、建設業界がどんどん縮小して、自分たちが住んでいる街やインフラ、災害からの復興などを含めて、暮らしの未来が制限されていってしまう。
今後さらにテクノロジーが進んで、仮にVRやバーチャル世界が発展していったとしても、実際に生活する現実世界がすさんでいくのは嫌ですし、それらを作っていく働き手が幸せな状態じゃなければ、働き手も増えていかないよなって思うんです。

ツクリンクというマッチングプラットフォームから派生して、建設業界を今まで以上に働きやすくし、担い手を呼び込んで、持続的に住みやすい街づくりや日本を発展させていくんだという、内山さんのビジョンに共感するところもすごくあります。
10年、20年と中長期的に時間がかかる取り組みだとは思うのですが、それでも誰かが関わっていかなければという想いで今はやっています。

大きな産業課題への一助として、私たちツクリンクのプロダクトとしてもやるべきことが山積していますが、社会的インパクトが大きな挑戦にワクワクしてもらえたり、チャンスが多い環境で「越境」していきたい方、ご自身のキャリアにプラスになるなと感じていただける人にはぜひ来てもらいたいです。



P.S.中村さんって休みの日は何をしてるんですか?(笑)

趣味の話ですね。(笑)
やっぱりゲームをするのが好きです(笑)
ただ最近は自分がするというよりは、ニコニコ動画とかYouTubeでゲーム実況を見たりしてますね。RTA※で子どもの頃に流行ったゲームを見てます(笑)
ポケモン赤とかFFとか、めちゃくちゃ懐かしくなるし、こんな裏技あったんだってなりますよ(笑)

※RTAとは、リアルタイムアタック(Real Time Attack)の略で、ゲームのプレイスタイルの一種である。ゲームスタートからクリアまでの実時間(時計で計測した現実の所要時間)の短さを競う。細かなルール、こと計測の開始・終了時点の基準は差異が多く、RTAを行うゲームでの先行事例に従うことが多い。従来のタイムアタック(TA)は、ゲーム内で時間計測の行われるもの(FFシリーズなど)に対してそのゲーム内時間を短くすることを競うことが多かったが、しばらくすると実時間での競争も行われるようになった。そのため、2000年に極限攻略研究会によって従来のタイムアタックとの区別をするために作られた。ゲーム内時間を競うタイムアタックではセーブ&リセットを駆使して区間タイムを短縮するが、RTAではセーブ&リセットの時間も計測されるため、できるだけ最小限のみ行われるか、または一切行われない。~ニコニコ大百科(仮)より~


それと、温泉が好きなので年に数回は温泉旅行に行ってのんびりしながら、和を味わうのも大好きです。北海道や山形とか東北とか色々行きますね。千と千尋の神隠しのモデルになったとされてる銀山温泉にも行きましたよ。熊本の阿蘇とか九州の温泉にも行ってみたいです。

はい!いかがでしたでしょうか!

「越境」というキーワードが出てきましたね!スタートアップや変化の多いベンチャー企業には自分の役割に縛られることなく、その時々で柔軟に積極的に対応していかなければとインタビューを通して改めて感じました。

中村さんに教えてもらったのをきっかけに、私もYouTubeで人がゲームしている動画を初めて見てみたんですけど、めちゃくちゃ面白いですねアレ(笑)特にコメント付きのやつとか大好きです。スーファミのボンバーマンとか超絶懐かしかったしコンピューターが何もさせてもらえない状態で、笑ってしまいました(爆)

改めて中村さん、インタビューありがとうございました!

このように採用広報「たなしゅうの部屋」では、ツクリンクで働くみんなの考えや日々の仕事、取り組みなどインタビューを中心にお伝えしていきます!

それではまた!


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