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受講者の背景と目的に合わせ、創意工夫。IT経験を活かし、講師として活躍

私たちトレノケート株式会社は、"世界を変える「人」を育てる"をビジョンとし、創業より約30年、IT人材の育成に尽力し続けています。1,500を超えるさまざまなラインナップの研修コースや自主学習教材を取り揃え、お客様のニーズに合わせて提供しています。

今回は、研修講師の藤田さんにインタビューを実施。IT技術の講師に興味を持ったきっかけやトレノケートの魅力、活躍できる人物像などを語ってもらいました。

【プロフィール】

藤田 雅之(ふじた まさゆき):大学在学時、教員免許を取得。大学院修了後、映像通信機器メーカーに就職し、画像処理に関わるAIの研究・開発に携わった経験からITの知見を深める。前職の経験を活かしつつ、「世の中の役に立っていることを実感したい」という思いから、2021年7月にトレノケート株式会社へ入社。現在はIT分野の講師として、Python、AIを中心とした研修を担当する。

ITの知見を活かし、人と関わる仕事に挑戦

──入社の決め手は何でしたか?

これまでの経験を活かしつつ、人と関わる仕事に挑戦できると思ったからです。

前職では、映像通信機器メーカーでAI を活用した画像処理技術の研究開発をしていました。仕事は楽しく、やりがいを感じていたものの、研究成果が世に出るまでに時間がかかっていたことから、「自分は本当に社会貢献できているのか?」と悶々としていました。

「人と関わる仕事に就いて、”世の中の役に立っている”という実感をよりダイレクトに得たい。」そんな想いから転職活動を始めました。当時、大切にしていた価値観は、学生時代に学んでいた「教育」と、前職で触れた「IT」の知見を活かせることです。

転職活動を始めて間もなく、トレノケートのIT講師の求人を見つけました。先ほどの、自分が大切にしていた価値観に合う仕事だと感じました。更に、会社としてグローバル人材の育成に力を入れている点も私にとっては非常に魅力的でした。「今後海外を含め、どこでも活躍できる人材を目指したい」と考え、トレノケートへの入社を決めました。


──現在の藤田さんの業務内容を教えてください。

IT分野の講師として、主に「研修の実施」と「新しいコースの開発」を担っています。

研修の実施では、主にPython(プログラミング言語)の演習コースを担当しています。前職の経験を活かし、日々「どのようにしたら分かりやすく教えられるか?」を考えながら実施しています。また、研修実施に必要な機材を用意したり、研修の実施にあたって事前準備をしたりすることも大切な業務の一環です。

そして、技術の流行や受講者のニーズに応え、新しいコースの開発を実施するのも我々の大切な仕事です。最近では、お客様からのご要望をもとに、「データリテラシーコースの開発」を始めました。このコースは、エンジニアだけでなくすべてのビジネスパーソンが身につけておきたいデータリテラシーを学ぶためのコースで、今後ニーズが高まっていくことを期待しています。

他にも、当社にて業務委託の形で講師として活躍いただいているパートナー講師の方々のサポートや、研修に利用するテキストの改訂業務などを行っています。テキストは一度作れば完成ではなく、コース開発と同様、ニーズに応じたアップデートが欠かせません。

受講目的は、人それぞれ。受講者に合った研修内容を実施

──講師デビューするまでの過程で、大変だったことは何でしたか?

大きく分けると2つあります。

まず1つ目は、物事を分かりやすく説明することです。

トレノケートの講師は、デビュー前に模擬研修を実施し、先輩方にフィードバックをいただく「レビュー」を何度も受けます。ある時そのレビューで、「一文が長くて伝わりにくいので、ポイントを絞って端的に説明してみましょう」という指摘を受けたことがありました。

説明や話し方のクセを自分自身で認識するということは意外と難しいです。しかし先輩方から指摘していただいたことで、講師デビューに向けて解決すべき課題が一つ明確になりました。

自分の課題を改善するために、先輩方のフィードバックを参考にし「文章を接続詞で繋いでしまう」という癖を自覚するところからスタートしました。何度も練習を重ねるうちに、接続詞を減らして文章を細かく切ることで、簡潔な説明ができるようになりました。

そして2つ目は、社会人教育と学校教育の違いを正しく理解することです。

私は大学生の頃に教員免許を取得したこともあり、教育の知見には自信がありました。しかし、当時学んでいたのはあくまでも学校教育であり、社会人教育とは別物です。

学校教育の目的は、文部科学省が掲げる目標を達成することである一方、社会人教育の目的は受講者によって異なります。

私たち講師は社会人教育をするにあたり、各受講者の目的に合った研修を実施しなければなりません。はじめは、この価値観のチューニングに苦戦しましたが、今思えばとても学びになりました。

幸い、PythonなどITの専門知識については、前職で得たITの知見を十分に活かすことが出来ましたので、講師デビューする際の役に立ったと思います。もちろん、技術は日進月歩していきますので毎日の勉強は欠かせませんが、今でも楽しく学び続けています。


──講師として成長を感じた瞬間があれば教えてください。

講師デビュー前に苦労していた「分かりやすい説明」と「受講者に合った研修」を実現できたことです。

研修終了後のアンケートで、受講者から「分かりやすかったです」というコメントをもらったときは、本当に嬉しかったです。

トレノケートには、難しい知識を分かりやすく教える優秀な講師がたくさん在籍しています。ITの専門知識だけでなく、教え方についても相談できるのは、とてもありがたいことです。

受講者に合った研修を実施するにあたっては、研修の冒頭で、必ず受講者のバックグラウンドを尋ねるようにします。

「どのような目的で参加したのか」、「これまでにどのような経験をもっているのか」を把握した上で、受講者にあったレベルでの研修を実施しています。


──講師デビューして、率直に感じることを聞かせてください。

とても楽しいです。もともと私は、誰かに教える・伝えることが好きなので、好きなことを仕事にできて嬉しく思います。


──どんなときにやりがいを感じますか?

受講者に喜んでいただけたときや、自分の成長を実感できたときです。

受講者から前向きな感想をいただいたときは、「頑張ってやってきてよかったな」と思います。

また、私は研修中どんなに些細なことでも気づいたことがあれば、メモをとるようにしています。

その気づきを改善していくことで更に良い研修になり、ポジティブなご意見をいただいたときはやりがいを感じます。


研修のゴールは、“受講者が学びを業務に活かすこと”

──藤田さんの今後の目標を聞かせてください。

直近では、先にお話した開発中のデータリテラシーコースを無事リリースするのが目標です。

リリースは来年初旬を予定しています。自分がゼロから設計したコースがリリースできると思うと、とても楽しみです。少しでも多くの方に受講していただけたら嬉しいです。

その先の目標としては、トレノケートの名物講師として、受講者の皆さんに「藤田さんのコースを受講したい!」と思ってもらうことです。


──どのような方がトレノケートの研修講師として活躍できると思いますか?

講師として活躍できる方の特徴は、3つあると考えています。

まず1つ目は、ITが好き、そして物事を人に伝えることが好きな方です。

好きなことであれば、「受講者に面白く伝えるにはどうしたらいいか?」を真剣に考えられますし、講師自身も楽しんで研修を実施できます。

講師自身が楽しそうにしていれば、きっと受講者もワクワクしながら学べると思っています。

次に2つ目は、受講者のゴールをイメージできる方です。

受講者にとってのゴールとは、学んだ内容を実務で活かすことです。私たち研修講師は、それを念頭に置いた上で「講師として何ができるか?」を考えなければなりません。

ただ単にコース内容を改善して満足するのではなく、受講者のゴールを見据えた上で行動できる人は活躍できるはずです。

最後に3つ目は、研修で工夫したことを社内全体に広めていける方です。

「こうしたら受講者の反応が良かった!」「こうしたらもっと伝わりやすいと思う!」など、何でも構いません。

社内全体が「より良い研修を作る」という共通認識を持って取り組んでいます。トレノケート・講師の発展に繋がるなと思った情報は、些細な事でもいいので積極的に共有してほしいです。


──最後に、講師にチャレンジしたい方に向けてメッセージをお願いします。

講師は、受講者の成長にダイレクトに貢献できる素晴らしい仕事です。

ITや教育への興味さえあれば、講師経験がなくても大丈夫です。技術は後からついてきますし、トレノケートにはいざというときに頼れる先輩講師がたくさん在籍しています。

少しでも興味を持っている方や、人に何かを伝えることが好きな方であれば、ぜひ思い切って挑戦してほしいです。

みなさんとご一緒できるのを楽しみにしています。

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