トドケール創業までの道のり(起) | 株式会社トドケール
こんにちは、トドケール代表の野島(@ TonyNoji)です!たまに聞かれるので今日はトドケールを私が創業するまでの経緯を書いてみたいと思います。 個人的なキャリアについてはこれを見てください。 https://note.com/tonynojima/n/n59d9f6a09053 ...
https://www.wantedly.com/companies/todoker/post_articles/383387
こんばんは。
トドケール代表の野島(@TonyNoji)です!
今日は先日公開したトドケールを創業するまでの道のり、第3話です!
既出の1話目、2話目は下のリンクよりどうぞ!
【 1話目 】
【 2話目 】
そして、最大の転機が訪れます。
ニッセイキャピタルが主催するアクセラレータープログラムである50Mへの採択です。
当時、VCからの出資を半ばあきらめていた私はアクセラレータープログラムには最小の労力しか使わないと決めていました。実際、50Mに提出したデックも白黒でデータとビジネスモデルだけを記載した簡単なモノでした。ニッセイキャピタルから面談の連絡を受け、採択が決まった時は「ホントにあのデックを見たのかな?」と疑うほどでした。
50Mはニッセイキャピタルが主催するアクセラレータープログラムでその名前は採択後に有望なビジネスモデルを作り上げた際に5,000万円(50 Million Yen)を出資してくれることからつけられた名前です。
それまで様々なアクセラレータープログラムで苦い経験をしてきた私はこの種のプログラムの効果に懐疑的になっていました。正直に言えば、50Mに対してもそれは変わりませんでした。
しかし、予想に反してこのプログラムに参加したことで事業は一気に進捗します。ニッセイキャピタルのキャピタリストたちからの建設的なフィードバックと50Mに参加する起業家たちのコミュニティは起業初心者の私に様々な学びをくれました。MBAで学んだことに価値はあったと思いますが、起業を実際にやればそれがいかに中途半端な知識であったかを痛感します。
最小の投資で検証を行い、最大のリターンを高速で獲得するビジネス検証の在り方は私が収入の範囲でならと気にせずお金を使いまくっていたのとは全く違うスマートな方法でした。また起業家コミュニティに属したことも大きな利点でした。他の起業家チームを見ながら、専属エンジニア不在のハンデや人脈の違いなど、自分のビジネスの改善点を多く見出すことができました。
ここまで聞けば順調なように見えますが、実は採択当初は私が懐疑的だったこともあり、ビジネスの進捗は芳しくありませんでした。そして、周りで進捗する起業家たちを見て、私は新たな決心をしました。
コンサルティングビジネスを完全に店じまいして、このトドケールに100%コミットすることにしました。その頃すでに月300万ほどあった収入をあきらめることは勇気がいりましたが、コミット失くしてビジネスは成長しないと腹をくくりました。
そして、試行錯誤を繰り返しました。50Mのオフィスで若い起業家たちと集まり、夜な夜なビジネス談義をする光景は部活の合宿のような雰囲気で、アラフォーのおっさんが青春をもう一度感じた瞬間でもあります。そうして、ようやく最初の顧客を獲得し、ビジネスモデルの可能性が見え始めました。アイデアの検証方法を学んだ私はその後も少しづつではあるものの、PMFへのKPIを積み上げ、とうとうビジネスがスケールする可能性を納得できるレベルで実証するまでこぎつけ、ニッセイキャピタルから50Mを調達するに至りました。正直、売り上げがなくなり、減り続ける銀行残高を見て当時は相当焦っていました。実は5,000万円を調達する前日の銀行残高は3万円しかなかったのはここだけの話。。。
50Mのなかで検証を繰り返すうちにビジネスの形はいくらか変化しましたが、「郵便物処理の自動化」であったり、「働き方の多様化を支える」という我々のビジネスコンセプトは変わることなく、今日まで成長してきました。そして、50MのDemo Dayにおいては最優秀賞およびオーディエンス賞をダブル受賞するまでになりました。
生意気なおっさんの私をここまで成長させてくれたニッセイキャピタルのキャピタリストたち(特に荻野さん、伊東さん)にはこの場で改めて感謝を伝えたいです。
ここまでが我々の現在地です。次はこれからトドケールがどうなっていくのか、我々が目指す世界を伝えたいと思います。