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娘が二十歳になる時、誇れるものはあるか。母兼プランナ―としての覚悟

こんにちは。トライバル 採用担当の岩山です。

今回は2016年4月に新卒でトライバルに入社した、マーケティングデザイン事業部 プランナーの平井 香菜子さんに話を聞きました。

※所属部門ならびに肩書きはインタビュー当時のものです。

平井 香菜子(ひらい かなこ)

2016年に新卒でトライバルメディアハウスに入社。プランナーの仕事を軸に、コミュニティマネージャーやイベントディレクターなどを経験。仕事・子育てともに全力で取り組む、一児の母兼プランナー。ソーシャルメディアのトレンドをギュッと凝縮した「月刊SNSトレンド★マガジン」(通称:トレ★マガ)の編集部メンバーとしても活躍中。

マーケティングに興味を持ったガチゼミ時代

岩山:よろしくお願いします! まずはじめに、平井さんの学生時代について教えてください。

平井:観光を中心にマーケティングを扱うゼミに入っていたので、群馬の地域の観光戦略とか町おこしを目的とした新メニュー開発・イベント運営まで幅広くチャレンジしていました。

岩山:マーケティングに興味を持ったキッカケは?

平井:何となく「モノを売る」とか「メッセージを伝える」、「いいモノをちゃんと届ける」ということに興味があって、マーケティングを勉強してみようと思ったのがキッカケですね。

もともと地域とか観光にはすごく興味があったし、経済とか経営のなかでマーケティングは花形だと思っていたので、憧れもありました。

岩山:「観光マーケティングに携わりたい」という想いからその大学を選んだのでしょうか?

平井:本当は、ある国立大学に行きたかったんです。でもセンターで失敗してしまって……なんとなく候補に入れていた、その大学に入ったんです。

だから、その大学のことはほとんど調べていない状態で入学しました。地元は全く違う県なので、いきなり知らない土地に行く不安もあるし、第一志望の大学に行けなかった落ち込みもあって、全然前向きな状態じゃなくて。そんなとき父がかけてくれた言葉が印象的で、いまでも覚えています。

「どこに行くかより、そこで何をするかが重要。大学4年間が終わった時に自分はこれができた、と思えるものがあったらそれでいいんじゃない?」

せっかく大学に入ったんだから、1年目からいろいろチャレンジしてみよう! と、ヤル気を与えてくれた言葉です。2年生のゼミ選択の時には、興味があるマーケティングについて、どうせならいわゆる「ガチゼミ」でいろいろチャレンジしてみたいなと思ってゼミを選びました。マーケティングの理論を学ぶだけでなくフィールドワークを重視していたゼミだったので、実際に観光地域に行ったり、その地域のイベント運営に関わったり、たくさんのことにチャレンジしましたね。

岩山:ゼミ活動で一番学びになったことは、なんですか?

平井:「マーケティングは理論と実践を同時並行でやることが大事」ということは、いまも仕事のなかで大事にしています。あとは「とりあえず形にする」っていうことですね。学生だからここまで、という線引きはせずに全力で取り組んでいました。ただの提案に留まらず、実践まで関われたことは本当に大きかったと思います。

蔵元と一緒に若者向けの日本酒サングリアを開発したり、富岡市主催の地域おこしイベントでこんにゃくバーガーを開発したり、パスタの町・高崎をPRするために「キングオブパスタ」っていうイベントの運営をしたり……とにかくいろいろやりました。そのころはめちゃくちゃ徹夜してた気がします(笑)。

偶然の出会いと「自然体」で臨めた採用選考

岩山:大学やガチゼミでマーケティングについて学んだから、やはり仕事もマーケティングに関わりたいと考えたんでしょうか?

平井:そうですね。ゼミで勉強するなかで、マーケティングってすごい魅力的だなとは思っていました。マーケティングには流通や商品開発などいろんな領域が関連しますが、情報やメッセージをどのように人へ伝え、動かすかというところに携わりたくて、最初は広告代理店を中心に就職活動をしていました。

でも、いろいろ企業を見ていくうちに早いうちに自分自身が裁量を持って成長できる環境の方がいいなと気づいて。いずれ結婚や出産をするかもしれないし、「自分自身に集中できる期間ってどのくらいあるんだろう……?」と漠然と考えるようになったので、いち早く独り立ちできる環境に身を置くことが自然と就職活動の軸になって、そこからベンチャーのことも調べはじめました。

岩山:トライバルとの出会いはどんなキッカケだったんですか?

平井:就職活動中、大学の図書館で読んだ雑誌がキッカケですね。その図書館には、広告・PR系の雑誌がたくさん置いてあったので、友だちを待っている間になんとなく『宣伝会議』を手にとってパラパラと読んでいたんです。

そのなかにセイコーウオッチの「Precious Moment(プレシャスモーメント)」という企画が載っていて。「人との経験とか時間って数字にするとこれくらい、あと何日しかないんです」とか「あなたの娘さんと迎えられるクリスマスはあと何回しかないんです」とか、大切な人との時間について考える機会を与えるようなWebコンテンツの紹介がされていました。

あぁ、こういう“人を想う”感動的なプロモーションができるのってすごく良いな、そういう企画ができる会社に入りたいなとそのとき思ったんですよね。そのプロモーションのクレジットを見ると「トライバルメディアハウス」と書いてあったので、どんな会社なのか気になって検索したんですよ。

岩山:たまたま読んだ雑誌でトライバルを見つけるなんて、まさに運命的な出会いですね……!

平井:ネットでトライバルの採用情報を検索したらWantedlyがヒットして、ちょうど会社説明会をやっていたのですぐに申し込みました。

会社説明会で採用担当者が「ビジネスだからもちろん利益を上げることが大前提だが、私たちが支援しているクライアントがちゃんと幸せになれる会社になりたい。そういう気持ちを大事にしている」と話していたことがとても印象に残っています。

岩山:なるほど。ずばり、トライバルへの入社を決めたポイントはなんでしょう?

平井:いろんな会社の面接をするなかで、トライバルが最も自然かつ楽しんで臨めたこと、インターンとして課題に取り組んだ際に、働く人や仕事の内容がイメージできたことが大きいかな。3年後には独り立ちできるくらいの能力を身につけたい、という自分の考えにも合致していました。

インターン選考のプレゼンで、面接官に「クライアントに提案する企画は、どうやって考えてますか?」って質問したんです。

ある人は「企業(ブランド)・世の中(メディア)・ユーザーという3つの視点から考える」と言っていて、ある人は「関係ないものを無理やりくっつけてみる」と言っていました。前者は遼さん(マーケティングデザイン事業部 副部長 高橋遼)、後者は修平さん(モダンエイジ事業部 部長 高野修平)なんですけど(笑)。

ロジカルに考える人も、面白い発想をする人もいて楽しそうだなって印象を持ちました。入社1年目に企画で悩んでいるとき、質問への回答と全く同じ視点でフィードバックをされたのも、面白かったです(笑)。

岩山:想像できますね(笑)。トライバルへ入社した後のキャリアはどうでした?

平井:プランナー候補として入社し、1年目は遼さんのもとで働きました。プランナ―候補ではありましたが、SNS運用やWebディレクションまで幅広く任せてもらっていました。

1年目はいまとは組織体制が違い、部長以外全員がフラットな立場、チームも無かったので、まさに大海に投げ出されたような感じで周りの人たちに頼りながらなんとか踏ん張っている状態でした。

2年目にはプランナーチームへ配属となり、久保さん(マーケティングデザイン事業部 副部長 久保雄亮)にプランニング・プロモーションをみっちり教えてもらいました。化粧品メーカーの案件をメインで担当しながら、プランナーとしてはもちろん、コミュニティマネージャーやイベントディレクターまで経験させてもらっていましたね。

そうしてプランナーとしていろいろなチャレンジができるようになった入社3年目の10月、妊娠していることがわかりました。図らずも、就活時代になんとなく想像していた展開が本当に……。

母兼プランナ―としての葛藤と覚悟

岩山:ライフプランや仕事について、どのように考えていた時期だったのでしょうか?

平井:3年間でいろんなことを経験したうえで、もっと自分の腕を磨いていきたいと思っていた時期だったので、正直に言うととても動揺しました。もっと頑張りたい自分と、お腹の中には命があるという状況の間で葛藤して。でも、両立しようと覚悟を決めて、翌年の5月から育休に入りました。

岩山:仕事と子育ての両立は、多くの女性が直面する課題の一つですよね。さまざまな思いがあったうえで、両立という並々ならぬ覚悟を決めた時の心境をぜひ聞かせてください。他のトライバルスタッフや今後トライバルに入りたいと思ってくださっている方の参考にもなると思うので!

平井:相当悩みましたが、もう「やるっきゃない!」という気持ちでした。ただ、子どもを生むと決めたと同時に、自分の人生も諦めたくないなと思いました

25歳で出産したので、子どもが20歳になる時、私は45歳。トライバルでいうと、代表の池田さんや人事部長の前川さんの年代にあたります。自分がその年齢に達したときに、自分が子どもに誇れるものを持っていたいと強く感じたんです。だから、とにかくやるっきゃないと思ったのを覚えています。

立ち止まることが最もフラストレーションになるタイプなので、両立すると決めたからにはとにかく動こう、行動しようって決めました。

岩山:そうやってどんどんチャレンジする精神は学生のころと変わらないですね(笑)。子育てと仕事の両立、やってみる前と後でどのような変化や気づきがありましたか?

平井:娘を生んでからも自分の人生を大事にしたいと決めたものの、自分が人生の主役じゃなくなる感覚は、想像していた以上に強く感じます。娘が基準になって自分で決められることが本当に少なくなる。

私はいま裁量労働制のフルタイムで勤務していますが、保育園のお迎えやごはんづくり、寝かしつけなど一日の流れは娘の生活が優先です。でも、トライバルは自分が望めば任せてくれる環境なので、限られた時間の中で目いっぱいやろうと思えるし、そういう環境が私にとってはとてもありがたい部分でもあります。

仕事がある・仕事をしてた方がよっぽど楽だったなっていう気持ちは常にありますね、仕事大好き人間だから(笑)。もちろん残業できないとか、踏ん張るタイミングで頑張れないのは嫌だなとは思うけど、それはしょうがないことと割り切ってます。

育休取得期間中の後半、自分自身に時間を費やせない日々の中で、自分が社会に置いていかれている感覚をふと感じて、すごく辛かった時期がありました。だからこそ、こうやって可能な範囲で仕事を目いっぱいやれている「今」は、とても楽しいです。自分が助手席じゃなくて運転席に座れている感覚があるから。

岩山:子育てと仕事の両立が大変なのは、どんなときですか?

平井:一番大変なのは時間の調整ですね。絶対的に仕事の時間やインプット・勉強の時間を確保できない時があります。

これに関しては、まだ乗り越えられていない気がします、寝かしつけのまま自分も寝落ちしちゃったりして、途中で力尽きちゃう(笑)。

それに、娘との時間を大事にしたい気持ちと、仕事の両立でいまでも悩むことはあります。自分のキャリア形成に力を入れることで、娘の成長に向き合えてないんじゃないかって。20歳になる時に何かを残してあげたいという当初の想いもあるし……でも、グレたらどうしようかなと心配したり(笑)。悩みながら、なんとなく前に進んでいる状態です。

岩山:仕事の進め方で変わったことはありますか?

平井:人に任せられるようになったことですね。まだ、ついつい自分でやっちゃうときもあるけど。娘が生まれる前は、「私がやらなきゃ」って気持ちがめちゃくちゃ強かったんです。でも時間の制約がある状況に直面したら、そういう考え方は変えなければいけなくなりました。

自分にしかできない仕事はないけれど、自分が関わることで「いかに付加価値を生み出せるか」にフォーカスできるようになったのは大きな変化だと思ってます。

後輩は、みんなめちゃくちゃ優秀なのでいまでは安心して任せられますし!

岩山:最後に、今後トライバルでチャレンジしたいことを教えてください!

平井:プランナーとしてはまだまだ未熟だと思っているので、まずはプランナーとして満足いくまでキャリアを積むことが目標です。そして、新卒入社のスタッフの中で育休をとったのはまだ私だけなので、後輩やこれから入ってくる新たな仲間の選択肢の一つとなれるようなキャリアを切り拓いていきたいです。

これは個人的な目標ですが、娘が小学生くらいになるころには、安全に楽しくSNSを使ってもらいたいので、SNS教育講座とか、絵本とかを作れたらいいなって思っています。ワークライフミックスを地でいきたいなと。

岩山:素敵ですね! 平井さんありがとうございました!

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