2021年、THECOOに新卒入社した田中 真愛と奥村 杏佳。田中はインフルエンサー事業部、奥村はFanicon事業部所属で携わる業務は違っても、一緒にランチやライブに行く程の仲です。そんな2人が、それぞれの学生時代や就職活動を振り返りつつ、現在の業務や将来のキャリアについて語ります。
学外活動で気づいた、流れに身を任せず、自分で考えて選ぶことの重要性
学生時代は地元・静岡で過ごしたという田中。大学の勉強よりも学外での活動に力を入れていて、イベントの企画を中心にさまざまなプロジェクトに関わる活発な学生だったといいます。
田中 「静岡の著名な方を呼んで講演会を開催したり、ゲストハウスの立ち上げに携わったり。また、学生や社会人、静岡の人も東京の人も交流しながら、仲間のやりたいことを応援・実現するためのコミュニティを作って活動していました」
さらに大学4年生のとき、就職活動の支援団体を設立。その背景には、地元に根付く価値観に一石を投じたいという想いがありました。
田中 「都会だとエンカレッジがあるのですが、地元には就活生をサポートするような仕組みがあまりがなくて……。そのためか、『静岡で有名な企業に入るのが勝ち!』みたいな価値観が根付いているんです。
私自身も、元々はそんな考えを持っていたのですが、学生時代の活動を通して、流れに身を任せないで、自分で考えて選ぶことの重要性に気づきました。この気づきが、就職活動支援団体を立ち上げようと思ったきっかけです」
一方、小学生の頃からパソコンに触れていた奥村は、情報学部に進学。将来どの業界や職種に就くとしてもパソコンスキルは役立つと考え、プログラミングも学ぼうと思っていました。
奥村 「情報学部に進学しましたが、入学後に実際に興味を持ったのは、プログラミングよりデザインでした。ゼミではプロジェクションマッピングを作ったり、ドローンを飛ばして作品を作ったりもしましたね。
また、学祭委員として企画を手掛けながら、ポスターや服のデザインも担当しました。振り返ってみると、クリエイターみたいな学生時代ですね。今でもデザイナーさんが忙しい時は、Illustratorを使って告知画像とかを作っています」
フラットで真摯、なんでも言い合える組織──それぞれが語るTHECOOの魅力
▲奥村:大学時代、学内での1枚。現在ダンス&ヴォーカルユニット「大阪☆春夏秋冬」のマネージャーでもある大学時代の友人が撮ってくれた写真
それぞれに学生生活を楽しんでいた2人。就職活動を通じてTHECOOと出会い、入社を果たしますが、その決め手は何だったのでしょうか。
奥村 「私はメディア系を中心に、自分が興味のある業界に絞って就職活動をしました。私は韓国アイドルが好きなのですが、ある合同説明会でTHECOOの会社説明を聞いたとき、『ファンクラブ系のサービスを作っていて、今後は韓国アイドルも獲得していきたい』という話をしていたんです。
それで俄然興味が湧き、THECOOや『Fanicon』について調べていくうちに、いろんなファンコミュニティがあることを知り、楽しそうだなと思いました」
奥村の面接を担当したのは、インフルエンサー事業部執行役員の中山 とセールス担当の杉山 。面接での彼らの真摯な対応に、奥村は信頼感を持てたと話します。
奥村 「おふたりに、『THECOOで働くなかで、不満や改善した方がいいと感じる点はありますか?』と聞いたとき、会社のマイナス面も正直に話してくれたんです。面接では良いことしか言わない会社もあるなかで、この会社は信用できるなという印象を持ちました」
一方、田中が就職活動の軸としていたのは、「自分が考えたこと・やりたいことに挑戦させてくれる企業風土かどうか」。
田中 「学生時代も、自分が課題に感じたことに対してすぐにトライして改善したいと思うタイプでしたし、それが得意でした。なので、『それ過去にやったから』『今は無理』と提案を突っぱねるような企業ではなく、柔軟なベンチャーや、どの年次の社員の発言も真摯に受け止めてくれる会社がいいなと」
自ら考えてトライできるか。提案がすぐに否定されないか。これらの点は、田中だけでなく、奥村にとっても大切にしたい軸でした。
そしてもうひとつの共通点──田中にとっても、THECOOへの入社の決め手となったのは、面接だったと振り返ります。
田中 「1次面接も2次面接も『これ面接だっけ?』という楽しい雰囲気で、力まず自然体で臨めたんです。最後の平良さん(代表取締役CEO・平良 真人)との面接なんて、静岡の話ばかりしていました(笑)。
採用面接だと、企業と応募者が選ぶ側・選ばれる側になってしまうのですが、THECOOの面接は最初から最後まで対等なスタンスだったことも、決め手でした」
2人が入社してから約8ヵ月。「フラットでなんでも言い合える組織」という会社への印象は、今も変わらないと話します。
奥村 「平良さんとも1on1の時間をもらえるし、キャプテンの江梨香さん(Fanicon事業部・三枝 江梨香)とは友達みたいに話せています(笑)」
田中 「私も同じく、下川さん(取締役COO・下川 弘樹)とフラットに話せていますし、なんでも言える環境だなって思います。由莉さん(杉山)が一番近い上長ですが、課題の提案に対しても真剣に考えてくれます。組織に入ったらもっとギャップがあるかと思っていましたが、THECOOで感じるのは良い意味でのギャップですね」
アイコンもファンも私も楽しい!WinWinな施策を考え、実現したい
▲田中:学生時代にイベントを主催した際に、イベント終了後、一緒に運営をしていた社会人の方々から花束をいただいた際の写真
2021年、同期として入社した田中と奥村ですが、所属部署は異なります。現在はそれぞれどんな業務を担当しているのでしょうか。
田中 「今はインフルエンサー事業部に所属していて、仕事は大きく2つあります。1つは、YouTubeやInstagram、Twitterなどの媒体で活躍するインフルエンサーと、プロモーションしたい企業をつなぐこと。私はおもに美容系のコスメや日用品系の商材を扱っています。
すでに与件があり、要望に当てはまるインフルエンサーの方を選定するところからスタートするパターンが一番多いです。
選定した後にインフルエンサーに提案するのですが、ここからが難しいところ。『この商品にはこのインフルエンサーのファン層が合いそう!』と思って提案しても、チャンネルやインフルエンサー自身の雰囲気に合わない・商品を使ってみたけど合わないなどの理由で断られることがあります。なので複数候補を用意して、企業様の理想に近づけるように提案・調整をしています」
そしてもう1つが、インフルエンサーが作る作品(PR投稿)のディレクション。内容自体に指示を出すことはありませんが、企業色が出すぎないように調整するのが田中の役割です。
田中 「制作を進めるうえでは、認識齟齬が起きないようにオリエンシートを使っています。企業様の要望をオリエンシートに書き込んでもらい、問題がないことを双方で確認してから構成案を作成し、インフルエンサーさんに作品作りに取り組んでもらいます」
一方奥村は、Fanicon事業部でカスタマーサクセスを担当しています。
奥村 「仕事内容をひと言で言うと、アイコン(『Fanicon』を利用しているアーティスト)の方と一緒に、年間を通じたファンコミュニティ全体の企画やスケジュールを考え、そのサポートをする仕事です。
私が担当しているアイコンだと、『元48グループの方』『YouTubeもされている人気タレントさん』『コスプレイヤーさん』といった方々がいます。
具体的には、コミュニティ内でどんなコンテンツを提供していくのかを考えたり、コミュニティ限定のオフラインイベントを企画したり。あるいは、コミュニティの入会数増加を目的に、YouTubeでファンコミュニティを取り上げてもらう提案をしたりと幅広いですね」
仕事をするうえで、上長からは「自分がこれをやった方が良い、と思ったことをちゃんと提案して、実現させることが大事」というアドバイスをもらったという奥村。
奥村 「例えば、このタレントさんならこういうイベントをやったら楽しいし、ファンの人数も増えるんじゃないかという施策を考え、実現していきたいです。アイコンさんもファンも、私も楽しいというWinWinを作ることで、結果的に数字にも繋がると思っています」
2人に共通する好奇心。興味があることは「なんでもやってみたい」
▲田中・奥村・鈴木:21新卒同期でのランチ。
入社からこれまでを振り返り、仕事のやりがいや楽しさ、難しさも見えてきたと語る2人。
田中 「約8ヵ月仕事をしてみて、最初は見えていなかったことが見えるようになりましたし、充実していて楽しいです。『こういうパッケージを作ってみたいです』と上司に話せば、『じゃあ作ってみて』とやらせてもらえたり、外に売りに出したりもできています。入社8ヵ月でここまでやらせてくれるんだ、という驚きがありますね」
奥村 「私も楽しく仕事をしています。ただ、タレント事務所側の人間でないが故に難しいと感じることもあります。例えば、私もアイコンの方もこの企画をやりたいけど、スケジュール的に難しいとき、最終的な意思決定は事務所側にあります。そこで、納得してもらうのが難しいんです。
アイコンの方と近い距離で企画ができるのですが、一線はやっぱりあると思っています。もちろん、難しいで止まらず、関与できる範囲を少しでも広げるために、別の提案をしたり、次のタイミングで提案したり、日々試行錯誤しています」
喜び、驚き、悩み……。さまざまな刺激を受け、成長を続ける田中と奥村。最後に、それぞれが思い描くキャリアや未来について聞きました。
田中 「明確には決まってはいないのですが、女性としてのライフイベントを考慮した上で、ずっと働いていたいと思っています。また、ゆくゆくは自分の考えを形にしていきたいので、起業したり、仲間を見つけて独立したりすることはあるかなと思っています。
THECOOでいうなら、プレイヤー以外にもマネジメントや事業の立ち上げを経験したいです。採用とかにも興味があり、なんでもやってみたいと思っています!」
奥村 「よく『好きなことは仕事にしないほうがいい』と言いますが、私は好きなことしか続かないんです。好きで楽しいと思えることをずっと続けていきたいので、興味を持ったものなら、なんでもやってみることを大事にしたいです」
歩んできた道のりはそれぞれ違いますが、「なんでもやってみたい」という共通の好奇心を持つ2人。大きなチャレンジを通じて、THECOOを牽引する存在に成長してくれるはずです。