テレイグジスタンス(TX)の社員紹介企画第9弾は、
Business Development Associate, Logisticsの池田大将さんです。
池田 大将 Hiromasa Ikeda
- 2020年に國立臺灣師範大學に入学し、教育学を専攻
- 新卒でテレイグジスタンスに入社し、現在は、テレイグジスタンスのBusiness Development Associate, Logisticsとして物流事業のオペレーション等を担当
― 高校時代から起業やビジネスに関心があったと伺いました。きっかけは何だったのでしょうか?
高校3年の時、地元の大学がやっていた起業部に参加したのがきっかけです。
大学生と一緒にビジネスアイデアを考えたり、アイデアのリサーチをしたりをさせてもらいました。
そこでの経験が“起業”や“自分で事業をつくること”に対する興味の原点でした。
― 大学は台湾に進学されたんですよね。なぜ台湾を選んだのですか?
最初は“とにかく環境を変えたい”という気持ちでした。
日本という前提を一回外してみたくて、台湾にある国立台湾師範大学に進学しました。
周囲には「なぜ台湾?」と聞かれることも多かったですが、自分にとっては自然な選択でした。外に出れば、自分自身の価値観が変わる気がしたんです。
― 学部選びも少し意外ですよね。教育学を選んだ理由は?
当初は「起業したいなら経営学を学べばいい」と考えていて、普通に経営学部を志望していました。
でもよくよく考えると、「経営学を学ぶ=起業できる」ではないと気づいたんです。
自分がやりたいのは、もっと本質的に“社会の構造”や“人の行動”を理解した上で、それを起点に何かを生み出すこと。だったら、専門性もありながら、広い視点で物事を捉えられる分野の方がいいと思って。
それで、自分が昔から好きだった“教育”というテーマに立ち返り、社会教育学を選びました。
― 留学中には「タピオカ留学」というプロジェクトも立ち上げられたとか?
はい。海外留学生向けの就活情報が全然なくて、「これ誰かがまとめないと困る人多いな」と思って立ち上げたのが「タピオカ留学」です。就活情報を整理して発信したり、オフラインで座談会を開いたり、実践的な場として運営していました。
運営も企画も全部手づくりでやっていたので、結果的にすごく鍛えられましたね。
― そこからなぜTelexistence(TX)に?
タピオカ留学での経験や、事業会社/VCでいくつかインターンをさせてもらう中で、「社会に対して、“まだ無いもの”を実装していく現場に行きたい」という想いが強くなっていきました。
TXのやっていることは、単にロボットを開発しているというより、“社会にロボットを実装していく”という営みだと感じました。初めて話を聞いた時に、こんなに泥臭く社会にロボットを実装するために事業をしている会社があったのか、と衝撃を受けたのをよく覚えています。
また、社員の皆さんが文字通り「死ぬ気」で日々働かれている姿に感銘を受け自分自身もこの環境に身を投じたい、と思ったのも大きな決め手でした。
― 実際に入社して、ギャップはありましたか?
めちゃくちゃありました。想像以上に“何も決まっていない”世界でした(笑)。
タスクもプロジェクトも全部が並列で動いていて、お互いに絡まっていて、明確な答えもない。
新卒1年目としては、「どこから手をつけたらいいか分からない」という状態にすぐ陥りました。
― その混乱からは今、抜け出せた感覚はありますか?
正直、まだ全然抜け出せていません。
でもそれこそが自分が求めていた環境なのかもしれない、という思いがあり、「混乱しながらでも、どう目の前のことに向き合い、価値を出せるか」ということに頭を振り絞る毎日です。
― 今の業務内容について教えてください。
今は大きく2つの業務を担当しています。
ひとつは、物流事業におけるオペレーション業務。ロボットを導入している現場でエラーが発生した際に、一時対応と原因分析等を担っています。
もうひとつが、今は自動化されていないけれども、ロボットで自動化することができる業務があるかの調査と検証です。現場の業務を分解し、抽象化し、ロボットで扱える形に整理するという仕事です。
― やりがいを感じるのはどんな時ですか?
入社して2ヶ月で、正直まだ「やりきった」と言えることはないけど、自分が見た現場の課題が開発側に伝わって、意思決定に使われた時は嬉しかったです。自分が直接ロボットを作っているわけではないけれど、自分の仕事が形になり、社会に導入されていくプロセスに携わることができているんだと実感が持てた瞬間でした。
― 今後、どんな風に成長していきたいですか?
正直、5年後10年後どうなっていたいですかみたいなものには答えられなくて、まず現在はTXで求められていること、期待されていることに対して愚直にこなし、信頼を高めないといけない時期、その後に大きな仕事は任せてもらえるようになること思うので、足元の業務を正しくスピード感を持ってこなしていきたいです。
そして、その先に、会社においては、「よく分からないけど、任せられるやつ」になりたいです。
うまく言語化できないものを受け取って、現場と開発、ロジックと感覚のあいだを翻訳していける存在になり、誰かの笑顔を最前線で作っていきたいと思います。
― 最後に、読者へのメッセージをお願いします。
今の自分は、まだ“何かをやり遂げた人間”ではありません。
むしろ毎日もがいていて、「また今日も分からなかったな」って思うことの方が多いです。
でも、“その分からなさ”に正面から向き合える環境がここにあります。
何がしたいか明確じゃなくても、「この混沌の中に身を置いてみたい」と思える人なら、TXは最高の場所です。